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創作小説『猫に飼われたヒト』第5章をここからまとめて読むことができます→
人間の使っていた言葉の表と裏。どう使うのが正しいのか、猫たちは葛藤する。そして動き出すフルーメンと、人間…
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【創作小説】猫に飼われたヒト 第43回 めおと
秋晴れが心地よい日。事件は起きた。
「先生〜っ!」
アドはノックもなしにレックスの研究室に飛び込んだ。
本棚の整理をしていたレックスはびっくりしてアドの方を振り向いた。
「ど、どうしたんだい。そんなに慌てて」
「先生、わたしフォンスと喧嘩しちゃったんですぅー」
「そんなのいつもの事では…」
「わたし、とんでもないこと言っちゃった…」
そして涙ぐむアド。レックスも只事ではないと察した