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自分の特性と改めて向き合うこと

私の中で数年単位で浮上してきていたこと。それが自分はASD(アスペルガー症候群)なのでは無いか、ということ。

今はASDではなく自閉スペクトラム症といわれているらしい。

2~3年前にもそうなのかもと思って本を読んだりネットの海を渡り歩いたりしていた。

それでも近しい症状はあるもののそれとは言いきれず、"グレーゾーンかもしれない、でもよくわらかない"というところで落ち着いた気がする。

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時は流れて今。

今年に入ってからの私の体感とリーディングでいただいた宇宙人というキーワード。そしてその後から私のXに次々と出てくるようになったASDのポスト。

やっぱり私は人とは違うのかもしれない。ASDなのかな。と頭をよぎることも多くなった。

そんな中で下記の本の紹介がXで流れてきた。

Kindleで探したところ読み放題対象の本だったので、これは興味深い!とすかさず読んだ。

この本は「ニューロダイバシティ」「自閉スペクトラム」というふたつの立ち位置から書かれていた。

このふたつの前提があることで、「障害」ではなく「それぞれの特性の違い」という事実にもとづいた表現が多く、とてもフラットな視点で定型発達者と自閉スペクトラム者の違いを知ることが出来た。

この本を読めば読むほど、私が見ている世界は自閉スペクトラム者側の傾向が強いことが手に取るようにわかった。

やっぱり普通(多数派がみている世界)じゃなかったんだ、と思うと同時に、そもそもの機能としてこんなにも違うなら同じものが見えるはずがない、とも思った。

私は普通になりたくて、皆と自分の何がどのように違うのかが知りたくて、多数派の視点を手に入れようと頑張ってきたけど、それ自体が凄いことをやっていたんだなとも思うし、私は私の感覚を1番信じていたしこの感覚を証明するために違いを知りたかった訳で、私は私を信じ続けていたんだなとも思った。

「普通」になるために、「普通」を知るために、普通の世界に馴染もうとしたけれども、それでも私は私を持ち続けていて、普通に負けて溶け込むことも出来たはずだけどそれを選ばない私がいた訳だ。

弱いようで強くて、溶けてるようで全く解けてなくて、私はいないのにはっきりと私がいる。

そんな感覚である。

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同じ道を何度も通っているようで、螺旋階段のように少しづつ違う道を歩んでいる。

今だからこそはっきりと分かり、この特性を持って、この特性を活かして生きていくのだなと受け入れられる。

私の中にある私の解像度が上がり、他者へ対する解像度も上がり、違いが細かく鮮明に見えるようになり、自分と他者との強みがよく見えるようになったからこそ分かったこと。

普通であること、多数派になること / 合わせること、そこからは卒業である。

だからといってこれからどうするの?というのはまだもう少し先の話。

受け入れたものの、まだ私の中の歯車に油を注ぎ、油を馴染ませることで精一杯。まだクルクルと歯車を回すのは難しい。

点で見れば簡単で受け入れられることも、線になったり層になったり、複数になった途端私の中の世界では一気にハードルが上がり複雑化する。

そこを紐解き理解し仕組み化しないとスムーズには動けない。我ながらめんどくさいし武器用なのだが、そうすることが持続可能な生き方に繋がるのだと思う。

どちらかに振り切ってしまえば簡単かもしれないのに、どちらにも振り切れず、どちらも見えてしまうからこその複雑性があるように思う。

この複雑さがどこまで伝わるのか、どこまで理解されるのかは分からない。それでも私の中に確実にある複雑さなのには変わりない。それだけ私の世界は細かい情報が張り巡らされているのだ。

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弱みにしてしまったらそれまで。

この特性が強みであることも違いない。

繊細に、解像度高く、そこにある世界の色濃いところを詳細に映し出す。細部や具体を知りたい時にはもってこいの才能なのだ。

そしてどこまでも人の話を聞いていられるし、相手の視点に立ってそこにある絡まりや中心点を紐解くこともできる。

どこまでスキルがあるのかは自分では分からないけれども、デフォルトがそっち側だから多数派の人にとっては新たな視点を持つきっかけにはなるだろう。

そういうところを活かして、もっと自分を輝かせられる人になりたいし、もっと私らしく楽しく世界を味わい尽くせる仕組みを作っていきたい。

𓂋⟢˖⊹ ࣪

今日もここまで長い文章を読んでいただきありがとうございます🌸

発達障害なのか、その枠で物事をみるか、それは言ってしまえばどちらでも良くて、自分が楽になるのならどの世界からその事象を見てもいいのではないかと思う。

それでも私にとってそういう枠で見ることは自分を解明するひとつの光となり、科学という目に見える根拠のある事象のひとつであり、今までの自分の謎が紐解ける要因となるからこの枠を用いている。

紹介した本は自閉スペクトラム以外の方でも、どのような特性があるのかや、人間の発達や仕組みに興味がある人にとって楽しめる研究が多数あると思います。ご興味がある方はぜひ読んでみてください。


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