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出産後②_旦那さんとNICU面会

2日目

コロナの緩和で、旦那さんの面会が許された。

電話では、暇さえあれば話してるくらい

ずっと話しをしていたが

何日間も会ってなかったような感覚だった。





入院病棟のドアを出たところに

旦那さんは大きく手を振っていた。

私は相変わらずのよちよち歩きのため、

なかなかたどり着けなかった。


会った瞬間、旦那さんは

「出産お疲れさま!ありがとうね!」と、

涙を流して私をねぎらってくれた。

私も涙が溢れた。


たぶんいろいろな情報を見て、

不安でいっぱいになっていたのだろう。

私は怖くて携帯から遠ざかっていたし、

先生や看護婦さんから状況を教えてくれていたが、

旦那さんは1人で戦っていた。

ただでさえ人一倍心配性なので

とんでもなくいろいろな事を考えていたのだろう…

私ももし同じ状況なら今ごろ検索魔になって

頭の中を怖い情報で埋めつくされていただろう。





NICUに入るとおかゆちゃんは

すやすや寝ていた。

保育器の中では暴れないように

眠らされているそうだ。

旦那さんは初めてわが子と初対面した。

案の定、旦那さんも涙でいっぱいだった。


何回も手を消毒して、

保育器の窓からそぉーっとわが子を触ると、

ふわぁっとした皮膚で、

とてもあたたかかった。

お腹を見ると心拍が早いことがわかる。


先生から現状と治療内容を聞いた。

不安しかないが今はただ、

先生に委ねるしかない。

祈るしかない…





後遺症、障害…

一生何かの病気と付き合っていくかもしれない。

どんな結果になろうとも

私たちは覚悟するしかない。


夫婦で何度も、

頑張ろうね。

信じようね。

何があっても愛していこうね。

そう誓った。


あたりまえの事を、

あたりまえにさせてあげれない事が

こんなにも辛いという事を思い知った。


◆◆


NICUでは連日、いろいろな先生が

現状を説明してくれた。

細かいことまで丁寧に説明してくれたので、

3日目、4日目くらいには

心から信じられるようになった。

やっと安心して寝れるようになった。


そしてちょうどコロナ緩和のタイミングがあり、

旦那さんの面会も回数が増えた。

おかゆちゃんは日に日に回復していくのが

明らかに分かった。

今までずっと不安だったけれど、

子供の回復力を信じられるようになった。

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