着物の起源(2)

例えば寒い満洲地方だと、
まず襟が詰襟風で体温が逃げないようになっている。

胸はもちろん開いていない。
両方の前身頃を広く重ねて、胸から風が入らない様にしている。
手が隠れるように袖が長い。ズボンは綿入れズボンだそうだ。

満洲族の服が人民服の原型だろう。前身頃の重ねは大きくない。
この満州族の服を無理矢理着ているのがベトナム(アオザイ)だ。

満洲より暑い気候のベトナムで、満人服着てたら、やってられないよね。
しょうがなくて、裾から腰までのスリットで、風を入れて温度を下げている。
そこまでやるなら、満人服はどうなの?、グエン君よ。

日本にも居るよね、今の真夏の時期に黒い背広にネクタイしてる営業職の人。
暑くて大変だろうと思うが、あれが彼らの裃なんだね。
「仕事の後のビールが美味いんです」とか言ってるけどさ、
もう権威で、法律で、これをやめさせた方が良いと思う。

背広にネクタイは英国の風土に適した服装だと思う。
襟元をネクタイで縛って、体温を逃がさない。
両見頃の合わせ目から風が入らない様にネクタイ部分でカバーをする。

そう思いたいけど、ネクタイは完全に飾りだね。
ネクタイすれば少しは暖かいんだよ。

朝青竜の御両親が来日した時の服装が凄かったね。
TVで見ただけだけど、毛皮でね、高いというのはわかった。

思い切りモンゴルの正装できたんだろう。帽子まで狐?の毛皮だったな。
息子の晴れの舞台に、モンゴルが服装で侮りを受けちゃいけないとの事だろう。
でもさすがに、あの服は日本では暑いよ。

モンゴルよりも寒い北極圏にはイヌイットがいる。
イヌイットと言えばアノラック。
グリーンランド、北欧、アラスカ、シベリアでも着られている。

アノラックは上着という意味で、上着と頭巾フードが一体になったものだ。
現代世界でもheavy-dutyで、宇宙・深海・山岳地帯・極寒で必ずアノラックだ。
イヌイットは巨大人口でなく、軍事大国でもなく、単に少数民族だ。
しかし世界中でアノラックは使われている。アノラックは服の傑作だ。

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