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準惑星エリスの夢見

エリスは極端な楕円軌道をとる太陽系外縁天体で、準惑星として登録されています。サイズは冥王星と同じぐらいですが、公転周期は560年ほどで、冥王星より312年ほど長いです。
エリスが過去に近日点を通過したのは1699年頃で、遠日点を通過したのは1977頃。次に近日点を通過するのは2257年12月頃と言われているそうです。エリスの軌道は黄道面からかなり傾いているのが特徴です。

エリスの軌道(青)。軌道のうち黄道面より下に位置する部分は暗い色で示されている。
User: Orionist - 投稿者自身による作品, Based on data obtained from:http://neo.jpl.nasa.gov/orbits/2003ub313.html, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1344674による

夢:新店舗のオープン

むかし勤めていた商店が、新たに店を出すと言うのでオープンの手伝いに行く。お世話になった当時の店長もいて、懐かしい再会。
私はレジが苦手だったことを思い出して、開店までに習得できるか不安。開店は深夜0時で、あと4時間ほどしかない。
もう1人の女性店員にレジのキー(最初に打つ英字)を聞き、パッと打てるように練習するが、そのほかにも覚えるキーがいくつもあり、さらに商品はすべてバーコードの数字をいちいち打ち込むことになっている。
手際よくできそうになかったので、女社長に、このレジは昔ながらのやり方で古く、キーシステムはややこしいのに、なぜ新しい自動のレジにしないのかと愚痴ると、「いま火星のようにやらないでいつやるの」と怒られる。

夢の解釈

新店舗で再会:昔勤めていた商店が新店舗を出すことや、当時の店長との再会は、過去の中から新しいものを取り出すような意味があるのではないでしょうか。エリスの軌道が大きく傾いていることと関係しているように思います。
英数字を打ち込むレジ:バーコード読み取りではなく、英数字を打ち込むのは、文字や数字を強調しているわけで、よりロゴス的であったり、またそういうものとの接点であることを象徴しています。レジは買い物客との接点であり、エリスは未来には冥王星に変わって(或いは並んで)恒星との接点になると思います。
あと4時間でオープン:この店は深夜0時にオープンする予定で、それまでにあと4時間というのは、エリスの軌道が一番低いところに降りるまでの角度と似ています。そこへ向けて開店準備をしているのですから、エリスが一番下まで降りた頃、エリスは改めて注目されることになるかもしれません。それはおそらく2180年前後で、平面(極視点)で見た時、冥王星の軌道と重なってくる頃だと思います。
火星のようにやる:火星のように努力しろと女社長に怒られましたが、エリスは戦いの神でもあり、突破力などにも関係してくるようです。

軌道の傾きが人々の意識を本当の三次元にいざなう

太陽系の惑星は殆どが平面上に並んでいて、まるで二次元の世界ですが、エリスが注目されるようになると、本来の三次元的な視点が徐々に重視されるようになるのではないかと思います。
例えばパランは恒星を三次元的に見るものですが、軌道の傾きが強いエリスが占星術に取り入れられるようになれば、今の二次元ホロスコープで考えるにはきっと足りなくなるはずで、三次元的な位置関係ももっと考慮するのが定番になってくるかもしれません。それによって人々の意識も地を這うものから解放されるのではないでしょうか。

夢ではまずエリスが軌道の一番下へ向かうことを目標にしており、その後、近日点を今までよりもずっと速いスピードで通り過ぎてゆきますが、その間、エリスは冥王星よりも内側の軌道に入ります。
そのことにより、遠くまで足を延ばしていたエリスの冒険が、惑星内に伝えられてゆくのでしょう。それは今までの常識に物議をかもすようなものかもしれません。

マガジン:準惑星、小惑星の夢見



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