2020 埼玉大学 経済学部 国際プログラム小論文 模範解答

問1

 世代会計とは、社会保障など国の政策の持続可能性を財政面からチェックし、国民と政府の資金のやり取りを世代ごとに調べ、政府が打ち出す政策のコストや発生済みの借金の負担を誰がどのように担うのかを明らかにするための計算である。したがって、世代会計は、現在世代が政府への要求を多数行いながら、その負担増に応じなければ、将来世代が負担を強いられることになり、現在世代と将来世代が利害対立の関係を生じさせるという問題を提起する。というのも、我が国のように少子高齢化が進む社会においては、人口が減少し、現代世代の負担を先送りすれば、将来世代において一人当たりでみた負担額が増大していくからだ。(288字)

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