2019年度 東京学芸大学 A類学校教育選修 小論文 模範解答

問Ⅰ
文章Aにおいて仕事とは、その行為によって、お金をとることができるかどうかに原点があると述べられる。つまり、仕事はお金を得るに足る働きをできるかが問われるものである。したがって、お金を支払いたいと思わせる域まで他者を歓ばすか、他者に役に立つことが、仕事が成立するために必要だと主張されている。他方で文章Bは、仕事とは、生活の糧を得るための手段であることに加えて、生きる上での充実感を与えてくれるものであると述べる。また、自分が好きな分野の仕事によって、生活できることが望ましいと主張される。さらに、自分の好きな仕事や仕事への適正を考えるためには、好奇心が必要とされ、仕事によって、私たちは現実の世界に接していると述べられている。以上より、文章Aの著者は、仕事とはお金を稼ぐことであると考えている一方で、文章Bの著者は、仕事とは私たちの好奇心に基づいた現実的な世界との接点であると考えている。(394字)

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