2019 鳥取大学 地域学部 地域学科 地域創造コース 前期日程 小論文 模範解答

問一:
レルフの「没場所性」とは、どの場所も、外見だけでなく雰囲気まで同じようになり、場所のアイデンティティが弱められた結果、同じような当たり障りのない経験しか与えられなくなることを指す。環境から個性的な場所や意義のある場所がなくなることと、そのような場所の意義を認めない姿勢の両方が、没場所性である。
これに対して、「場所」とは、人間と自然が一体となって作るものであり、みずからの暮らしにリズムや意義を与え、アイデンティティをもたらす場所を作ろうと試み、そこに暮らすことによって生まれる人間にとって意義深い中心である。筆者も、こうしたレルフの評価を支持している。(277字)
 

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