H29年度 東京都立日比谷高校 推薦入試小論文 解答例
次の枠に囲まれた文章は、平成24年版厚生労働白書にある福祉レジーム(*注1)論を紹介したものである。また図1はジニ係数(*注2)の異なる4つの国について、係数の低い国から高い国を縦に並べ、所得格差に関する国民の意識調査を比較したものであり、図2は各国政府の格差是正に関する国民の意識を比較したものである。更に図3は日本における社会保障の負担と給付のバランスに関する意識調査を表したものである。 自由主義的福祉国家のアメリカ合衆国、社会民主主義的福祉国家のスウェーデン、保守主義的福祉国家のフランスを取り上げ、図1、図2の表す内容に触れた上で、下記の福祉レジーム論による3類型を参考に、「これからの日本の社会保障の負担と給付のバランスをどうすべきか」、あなたの考えを540字から600字で述べなさい。
解答例
日本ではスウェーデン、フランスと同様、5割以上の人々が政府に対して所得格差の責任を求めることが図2よりわかる。したがって、公的な社会保障に頼ることのないアメリカとは異なり、今後も日本では国家主導型の社会保障を実施していくことが民意に沿うだろう。
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