2021年度 東京都立大学 人文社会学部 (人間社会学科、人文学科) 小論文 模範解答

問一:~200
筆者の考える感情労働の根本的な問題とは、感情労働自体に求められる情動を明確化するのが妨げられることである。ブルーワーによれば、感情労働の根本的な害は、その労働にとって不要な感情を抑圧することで、従事者の自己洗練を妨げることにあった。これに対して筆者は、感情労働は、求められる感情を自己欺瞞的に内面化することで、それが不適切だということの明確化をも妨げる点が最も害であると考える。(189字)
 

ここから先は

904字

¥ 3,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?