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2018年度 横浜国立大学 教育学部 学校教員養成課程 学校推薦型選抜(全国枠)小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


問1.
インプロと学校教育の相性が悪いのは、インプロが脚本や設定や役などを決めず、計画なくいわば「先を見ない」でその場その場で起こっていることや問題に反応していくことが求められるのに対し、学校教育は計画的であり、予定調和的であるからだ。というのも、学校教育の原理にもとづけば、授業は事前の計画どおりに進む授業がよい授業であり、計画どおりに進まないことは、計画や授業者に問題があると見なされるからだ。(195字)


問2.
 守破離においては、型を学ぶ段階から、型を疑い、型を破ろうと試行錯誤する段階を経て、最終的にはもはや型を気にせずに自由にすることができるようになる。しかし、著者によれば、型としての既存の方法から自由になったと思っても、今度は更新された方法がしだいに新たな型として固定化・慣習化する。したがって、たえず新たな方法を更新していくためには、既存の方法を疑ったり、批判したりすることが必要となるといわれる。それでは、著者のこうした見解を踏まえれば、「教育を批判的につくりかえていく力」とは具体的にどのような力であり、どのようにしてこの力を備えることができるだろうか。
 「教育を批判的に作りかえていく力」とは、既存の教育方法や体制を、本当に児童・生徒たちにとって望ましいものであるかどうかという観点から疑ったり、批判的に検討したりする力だと考える。というのも、特に学校教育は計画的かつ予定調和的な性質を有するため、現にある方法や体制について、何も考えることなく肯定し、受容しているだけでは、教育を作りかえることはできないからだ。また、こうした力を身につけるためには、既存の教育方法や指導のシステムなどに対して「ほんとうにこれでよいのか」という疑問や問題意識を常に持つことが不可欠だと考える。なぜなら、物事に対する問題意識や疑問がなければ、批判的な観点を得ることはできないと考えるからである。(588字)


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