2020年度 東京学芸大学 A類学校教育選修 小論文 模範解答

問Ⅰ
著者によれば、現行の学習指導においては、子どもたちが、今やっていることが何のためなのか、なぜそれをやるのか、そうすることでその後どうなるのかがわからない授業が一般的である。また、こうした授業が一般的であることによって、子どもたちは本来持っている意欲も力も発現することができない状況に置かれていることが指摘されている。さらに、子どもたちは小学校から中学校、高等学校へと進学するにつれて、自ら「ひと」、「もの」、「こと」にかかわっていく姿を出しにくい状況に置かれている。その結果、教師の指示に従うしかない子どもたちを教師が見続けていることによって、教師の受動的学習観がより強固なものになってしまっている。それゆえ、教師たちが傍線部①のように発言するのは、教師のほうが受動的学習観から能動的学習観への転換ができていないためであると著者が考えていると言える。(375字)

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