2018年度 東京学芸大学 A類保健体育選修, B類保健体育専攻, E類教育支援専攻生涯スポーツコース 推薦入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


問1.
現代の日本人が運動不足である社会的な背景として、大きく3つの要因が考えられる。第一に、生活の中で運動を行う余裕がないことが考えられる。というのも、仕事や家事に加えて、子育て・介護が忙しいことが想定されるからだ。第二に、どこへ行くにも便利な環境に恵まれていることも、運動不足の原因の一つであると考えられる。なぜなら、近年では交通インフラがこれまで以上に整備されるようになり、総じて人々が歩くことがなくなってきていると考えるからだ。第三に、情報技術の発展も原因の一つであると考える。インターネットにアクセスすれば、様々なことが可能となり、様々な情報に触れ、さらには各種のインターネットゲームやテレビゲームも年々多種多様化しており、室内でストレスを解消する手段が飛躍的に増えた。したがって、スマートフォンの普及が特に若年者層の運動不足を加速させている要因になっていると考えられる。(387字)




問2.
日本人の運動習慣を増やすためには、行政が民間スポーツクラブなどとも協力しながらスポーツイベントなどを定期的に開催し、国民がスポーツを行う機会を増やす取り組みを行うことが考えられる。というのも、個人的な努力によって運動習慣を身に着けることは難しいと考えるからだ。したがって、各地域や行政においてスポーツ活動を推進するコミュニティの創設や、スポーツサークル活動を活性化する仕組みづくりなどが必要だと考える。また、既存のスポーツにとらわれない形で、運動を行うための新しいプログラムを構築する必要があると考える。というのも、既存のスポーツは、走る、投げる、跳ぶといった動きが激しいものが多く、運動が苦手な人々にはスポーツ活動への参入障壁になると考えるからだ。さらに、生活のなかでも、電車や車のみを用いた通勤をするのではなく、途中下車しての徒歩通勤や、自転車での通勤の機会を増やすことも有効だと考える。(396字)

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