2018 青山学院大学 総合文化政策学部 B方式 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


問1
ルソーによれば、人民と政府の距離が増すほど租税は重荷となるため、貧しい国家に対しては民主制が適する。また、国の風土によって、国の生産量と人民の消費量に差異があり、生産の余剰分にも差が生じる。その結果、労働に対してより多くの生産物を与える風土の国では、君主制が望ましいと言われる。さらに、人口密度の多寡によって反乱の起こしやすさが異なり、暖かい国でありかつ人口密度が低い国では専制政治が有利とされる。(199字)



問2
ルソーは、その国の風土にもとづく剰余の差異や人民の消費の傾向、人口の多寡によって、適する政治体制が異なると主張する。しかし、剰余、つまり経済的な富の大きさの差異によって、政治体制が決定されるとは限らないと考える。なぜなら、豊かな国においても人類にとって普遍的な価値と言える自由や平等が目指されるならば、得られた剰余をいかに平等に分配するかという点においては、民主的な体制が必要であると考えるからだ。(199字)


問3
その国の風土にもとづく剰余の差異や人民の消費の傾向、人口の多寡によって、適する政治体制が異なるというルソーの考えに対して、同意の立場を表明する。なぜなら、現代においても経済的な富の大きさと政治体制について、ルソーの説明が妥当する例が見られるからだ。ルソーは、わずかな労働に対してより多くの生産物を与える風土の国では、君主制が望ましいと述べる。この例に該当する国家として、サウジアラビアやカタール挙げられる。というのも、両国は石油資源が豊富な風土であり、かつそれぞれ君主制国家であるからだ。したがって、これらの国々の存在を鑑みた場合、政治体制についてのルソーの説明が妥当することの証であるといえる。(298字)


問4
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