2016年度 東京学芸大学 A類学校教育選修 小論文 模範解答

問Ⅰ
文章Aでは、「集団生活でのルールを覚えるところに学習の基本がある。」と述べられ、幼児期からの移行において、子どもたちが学校の規律や学校生活の基本を身につけていくことの重要性が主張されている。他方で文章Bでは、小学校六年生の教員に対して、「友達同士で問題を解決する力を育ててほしい。」ということや「ユーモアのセンスをみがいてほしい。」など、子どもたちが自ら問題や困難に臨む必要性が示唆されている。したがって、幼保小の連携と小中の連携との課題の違いとして、子どもたちが集団生活を営むのに必要な力を身に付けるという課題と、一方で子どもたちが自立的に問題や困難に臨むのに必要な力を備えるという課題との違いが重要だと言える。というのも、集団生活のルールを学ぶことは全面的に教員による指導に依拠するのに対し、子どもたちが自ら問題や困難に臨むことには、子ども自身の自立が必要となるからだ。(387字)

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