2017年度 東京学芸大学 A類保健体育選修, B類保健体育専攻, E類教育支援専攻生涯スポーツコース 推薦入試 小論文 模範解答

オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」


問1
道草には、通常の道を進むこととは異なる経験を得られる点に魅力があるといえる。というのも、課題文においても筆者が学校の帰路において、近道を見つけることを含め、様々な経験をしているからだ。また、青年期に結核を患った経営者が、通常の青年期とは異なった生き方を強いられたことも結核による「道草」の例として挙げられているからだ。したがって、道草とは、通常の道を進むこととは異なった道を歩み、通常の道を進む経験とは異なった経験を得ることができる事態の象徴であると考える。そうであるならば、こうした道草において「道の味を知る」とは、通常の道を進む経験とは異なった経験を得ることによって、その経験をとおしてしか得ることのできない意味や価値を知ることだと考える。なぜなら、課題文においても、結核を患うことがこの経営者に豊かな生き方をすることを可能にした重要な経験として示されているからだ。(385字)




問2
私自身の「道草」の経験を私自身もこれまでの人生のなかで、通常とは異なった道を歩み、他者とは異なる経験を得る「道草」をしてきた。それでは、私自身の「道草」の経験を、私が教育者や教育支援者になったとき、どのように生かすことができるだろうか。「道草」の経験は、通常の道を進むのとは異なった道を歩み、異なった経験を得ることに滋味がある。しかし、昨今の児童生徒は、安定した将来を志向し、他者とは異なる道を進むことに不安や抵抗を示したり、効率やコストのみを重視する思考を示すことが多いと聞く。したがって、教育者や教育支援者として私は、こうした児童生徒に対して私自身が「道草」をする経験をとおして得た意味や価値を示し、児童生徒たちが柔軟かつしなやかな生き方ができるように指導したり、「道草」によって自分なりの生き方を模索することの重要性を伝えられるように私自身の「道草」の経験を生かしていきたい。(391字)


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