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(基本解説025)国会議員の「給料や待遇」について

(政治や法律の基本解説)
(3分で読める)




国会議員は一般の人よりも
多忙な毎日を送っていると言われる
ではいったい給料や待遇はどうなのか


給料とは別に文書・交通費だけでも
月額100万円が支給されるが
新人議員に在職1日で
100万円を支払い批判をあびた





議員の給料は年齢や勤続年数は関係ない

 政治家の給料は、法律(地方自治体の場合は条例)によってそれぞれの金額が決められており、私たちの税金から支払われています。議員は特別職と呼ばれ、実際に働いた時間や仕事の内容は報酬額には関係ありません。また年齢や勤続年数も給与額には影響しません。国会議員の給料は「歳費」と呼ばれます。

歳費だけで2000万円以上

 一般の国会議員の「歳費月額」は130万1000円です。また、ボーナスにあたる「期末手当」が年2回支払われ、年収は2000万円以上となります。そのほか、公的文書の発送費や電話代、交通費のための「文書通信交通滞在費」が月額100万円(年間1200万円)支払われ、これは報告や公開の義務がないので、第二の給料とも言われているとか。ほかに立法に関する調査研究活動のための「立法事務費」が月額65万円支給されます。これらを加えると年間の合計は約4000万円以上となります。ほかにもまだまだあります。

新人議員に在職1日でも100万円支給

 上記の「文書通信交通滞在費」は、国会議員が公の書類を発送したり、公の性質を有する通信をなすなど(国会法第38条)のため月額100万円を支給される手当をいいますが、2021年10月31日投開票の衆院選で初当選した新人議員に対し、在職1日にも関わらず10月分の文書通信交通滞在費(文通費)100万円が支払われたことに批判の声があがっています。

秘書3人分の給料も

 さて、国会議員の給料と待遇ですが、議員ひとりにつき公設秘書2人分と政策秘書1人分の給料が支払われます。秘書の経験にもよりますが、合計すると2,000万円は超えると言われます。これまでの歳費や文書交通費などを足すと、ざっと6,200万円になります。

総理大臣や各大臣も決まっている

 総理大臣とか国務大臣になると、この金額が増えます。総理大臣の歳費は月額201万円、国務大臣は146万円となっています。さらに都心の一等地にある議員宿舎は、地方選出議員のために割り当てられています。もちろん、東京選出の議員でも利用できます。また、衆参両院で約200台の黒塗りの専用車も用意され、その維持管理費だけでもかなりの額になりそうですね。国会議員には国民の税金で、実にさまざまな待遇が与えられています。

視察旅行にも公費が用意される

 議員が地元と東京を往復するための新幹線グリーン車が、乗り放題の無料パスか、月に4往復分の航空券チケットがもらえます。まだあります。国会議員の海外視察にも公費が出ます。年間1人あたり約200万円までは議員の負担がありません。飛行機はファーストクラスです。



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