
企業・団体向けのルールメイキングのためのサービス「PoliPoli Enterprise(β版)」を開始します
こんにちは!PoliPoliの代表の伊藤です。
PoliPoli社として、企業・団体向けのルールメイキングのためのサービス「PoliPoli Enterprise(β版)」を開始いたします!
このnoteでは、「PoliPoli Enterprise(β版)」をはじめた背景やサービスの概要について、お伝えします。
「PoliPoli Enterprise(β版)」をリリースする背景
PoliPoli は、「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。」をミッションに、国会議員や行政機関に直接声を届けられる政策共創プラットフォーム「PoliPoli」や「PoliPoli Gov」を展開しています。
与野党の国会議員や経済産業省や群馬県などの行政機関の方々にプラットフォームを利用していただいています。 その中で、「生理の貧困」に関する予算獲得や特定商取引法の解釈変更といった政策推進のきっかけをつくりました。


数年間政策共創プラットフォームを運営しさまざまな政策に関わる中で、「アップデートすべきルールに、正しいロジックと正しい方法」でアプローチしていけば政策は動くということを強く実感することになりました。
同時に、周りの起業家やNPOの代表などの方々に、政治や行政への正しいアプローチ方法がわからないとよく相談されるようになりました。
こういったことから、より厚いサポートが必要な方々には、PoliPoliやPoliPoli Govのような政策共創プラットフォームを広く提供するだけでは足りないと感じるようになりました。
企業や団体様向けに、政治や行政へのアプローチへのサポートを厚くし、伴走するような取り組みが必要だと感じるようになったのが、「PoliPoli Enterprise(β版)」をリリースする背景になります。
そもそも「ルールメイキング」とはどういう活動なのか?
「ルールメイキング」とは、規制や法律などのルール決めに関わり、社会全体の中長期的な利益を追求しながら、自社がビジネスなどの活動をしやすい事業環境を作りだすことだと私たちは定義しています。
近年では、個社や個人だけの利益だけでなく、社会全体の中長期的な利益を追求するという点が重視されています。
そのため、可能な限り取り組みをオープンにしながら他の団体や個人などのステークホルダーを巻き込み、ルールメイキングを行いNPOやステークホルダーの共感を獲得し社会全体の利益を追求することの重要性が求められています。
2022年5月27日に経済産業省から出された資料では、以下のように記載されており、日本におけるルールメイキングの取り組みが注目されています。
新市場を創出し、イノベーションを社会実装するには、当該市場に適合した外部環境(規制・基準・規範・人々の共通認識等)を構築することが必要です。 一方、多くの日本企業は、こうした「外部環境の構築」を苦手としており、革新的なプロダクト・サービスが思うように普及しないといった課題に直面しています。 このため、本プロジェクトでは、新市場創出サービス(顧客が目指すイノベーションの社会実装に向け、ステークホルダーと協力し、新市場の創出に必要な外部環境の構築を支援するサービス)を定義し、その実態を調査しました。
具体的にルールメイキングについてお伝えするために、PoliPoliを使って政策提言を反映した方の一例をご紹介します。
そのルールメイキングは大まかに以下の流れで進んでいきました。
①政策提言のロジック作成と仲間集めなどの政策提言の準備
②政策提言を行い、仲間になる国会議員の方を見つけ、勉強会などを行い議論を深める
③党内の部会や国会質疑などで、政策を担当している行政や担当者の方などに働きかけてもらう
④PRなどを行い、メディアなどに取り上げてもらい、国民全体としての賛同を得る
⑤政策の目標が達成する
上記は一例であり、ルールメイキングの目標によってアプローチ方法は変更しますが、「アップデートすべきルールに、正しいロジックと正しい順序と正しい方法」でアプローチしていけば政策は動く可能性は高いと言えます。
「PoliPoli Enterprise(β版)」では何ができるか?
「PoliPoli Enterprise(β版)」は、企業やNPOなどの団体向けに正しいロジックと正しい方法を用いて政治や行政にアプローチし、ルールメイキングをサポートするサービスになります。
具体的には、以下のようなことをサポートします。
・政策提言をするにあたり基本的な情報のインプット
・政策提言のための正しいロジックの整理
・協会や団体の立ち上げ
・解決したい課題に対して適切な議員や政策担当者へのマッチング
・議員や政策担当者との勉強会のセッティング
・PoliPoliなどのプラットフォームを活用したPRの支援
上記の事項だけでなく課題感などをヒアリングし、適切なルールメイキングのサポートを提供いたします。
一例として、PoliPoliを利用してルールメイキングに関わっていただいた方々のツイートをご紹介いたします。
本日、Web3を今後の日本の成長戦略に掲げ尽力されている平将明議員へ日本のVCがエコシステム育成において、世界に出遅れてる構造にある課題感を提案及び議論だん
— kinoshitay.eth (Max)/ Skyland Ventures (@kinoshitay) May 25, 2022
SV内で提言書をまとめた弁護士出身中村さんJames、議員の方との所作を落とし込んでくれたPoliPoli のサポートあってこそ。ワンチーム! pic.twitter.com/4ID9fEn4hs
EC業界、特に個人でECを行いたい方にとって大きな一歩❤️🔥
— 鶴岡 裕太 / BASE, Inc. CEO (@0Q7) October 1, 2021
特商法の電話番号や住所をプラットフォーマーの情報に出来る様になります。
多くの議員の皆様、また監督官庁の方々にかなりご尽力頂きました。有難う御座います。
きっかけをくれたPoliPoli @kazuma12222 にも大感謝👏https://t.co/bFo1OseqrK
PMIと連携させていただいている #PoliPoli の「有識者機能」からリクエストを頂き自民党 長島衆議院議員に #ミレニアル政策ペーパー を説明させていただきました。 pic.twitter.com/18YR5fNPaP
— Public Meets Innovation (@PMI__official) June 1, 2021
NPOなどの団体や新しい分野にチャレンジしているスタートアップ企業やVCの方々を中心に、利用していただきたく思います。
まだβ版としての提供になりますが、ご興味ある企業や団体はぜひ一度お気軽に以下のフォームからご連絡いただけますと嬉しいです!
おわりに~ PoliPoliがサポートするルールメイキングについて~
政治や行政の重要な役割は、「社会の仕組みづくり」だと私たちは考えています。
現状では、こうした仕組みづくりのプロセスに一部の人々や団体しか参加できておらず、参加しない人の意見は社会の仕組みに反映されづらい状況があります。
内閣府の調査でも66.9%の国民が自分の政策を意見に反映できていないと感じており、私たちは可能な限り多様な意見が政治・行政に伝わることが必要だと信じています。

PoliPoliがサポートするルールメイキングに関しては、①アップデートすべきルールにアプローチしており ②その企業や団体だけの利益にせず ③PoliPoliプラットフォームを活用するなど、可能な限りオープンにしながら行うこと をポリシーとしております。
また、PoliPoli社として、特定の主義・主張やイデオロギーを支持することはなく、あくまで企業や団体様のルールメイキングのサポートをする立場をとります。
「PoliPoli Enterprise(β版)」では、企業や団体へより厚いサポートを行いますが、可能な限りできるだけ多様な意見を政治・行政に届けていくために、PoliPoliはプラットフォームとして、個人の方々をはじめ基本的にはどなたでもご利用いただけるようになっております。
アップデートすべきルールにアプローチする企業や団体様を、メンバー一同お待ちしております。
また、ルールメイキングをサポートする新しいメンバーを募集いたします。ぜひ、ご応募ください!
