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ポリガレメンバー、どんな人?(2)

 こんにちは!PolicyGarage(愛称ポリガレ)の企画広報チームです。
ポリガレのメンバーって、どんな人たちなの・・・?と気になりますよね。 今回は、神奈川県茅ヶ崎市役所の職員でもある勝山明日香さんにインタビューしてみました!

―つくば市、仙台市、フランス留学と、さまざまな街に住まれていますね。茅ヶ崎市は、どんな街ですか?
 もともとは夫の勤務地に近いという条件でこちらに移ってきましたが、とても住みやすく良い街です。浜辺で、朝日がだんだんのぼってくるのを見ながら走るというのをたまにやるんですが、これがとってもきれいで!スポーツは得意ではなかったんですが、夜明けランは大好きです。ちなみに、この写真はサザンビーチでランニングしたときのもので、イチオシの一枚です!

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―ポリガレに関わるきっかけは何だったのでしょうか。
 たまたま、神奈川県内の自治体や県庁の方々が交流する懇親会に誘われたことが、最初のきっかけですね。当時は茅ヶ崎市に入庁して3年目で、少しずつ仕事にも慣れ、知らない方たちと会ってみたいという刺激を求めていた時期だったので(笑)。楽しそうだから懇親会に行ってみよう!と参加しました。
 その懇親会に、YBiT(横浜市行動デザインチーム)の髙橋勇太さん、大山紘平さんがいて、YBiTの名刺をいただいたのを覚えています。でも、その会でYBiTの活動を事細かく聞いたわけではなく、とにかく髙橋さんがとてもおもしろい方で、強烈な印象でした。

 その後、YBiTが主催している勉強会によければ来てねと声を掛けられたので、「せっかくのお誘いだし、1回は顔を出しておこう」という程度の考えで、横浜市まで行きました。それが2019年夏ですね。当時はまだ、ナッジとかEBPMとか、まったく知りませんでした。勉強会もとりあえず1、2回だけ、と思っていたんですが、その初めて参加した会で、現在ポリガレの理事でもある福吉潤さんがプレゼンされた内容が、直感的にこれは私の仕事にも使える!と思ったんです。心をわしづかみにされました。

―それで、1回だけのつもりが、今にいたるまで関わっているということですね。
 運命の勉強会でしたね(笑)。福吉さんのプレゼンの中で、乳がん検診の案内通知を改善して受検率が向上した事例があって。ちょうど当時、私の業務で無作為抽出の市民アンケートを送付するタイミングだったんです。福吉さんのプレゼンで得た知識を応用したいと思い、その勉強会の翌日には、市役所内で提案しました。

 それが私の業務で、初めてナッジを取り入れてみた事例です。そこから、庁内でナッジのうわさを聞きつけてくれた他の課の方から声を掛けてもらい、自分の所属以外の課でもナッジを取り入れた事業を始めるといううれしい展開もありました。

―そこからポリガレにどうつながっていったのでしょうか。
 福吉さんの勉強会以降、勉強会には毎月、茅ヶ崎から横浜へ通いました。自分の業務で応用している事業についても、そのたびに髙橋さんに相談していましたね。
 そうしているうちに、私が取り組んでいる事業について、研究会で発表してみたら?と言われて、私もプレゼンしました。2020年3月、ちょうどコロナが流行し始めた時期で、そのとき初めて勉強会もズーム開催となりました。発表して一区切りついたなと思っていたのですが、その後しばらくしてズーム勉強会での司会進行を頼まれ、気づいたらポリガレメンバーになっていたという感じです(笑)。

 ポリガレでは基礎自治体の職員がまだまだ少ないので、ぜひいろいろな自治体の職員の方々と、ナッジはこんなことにも使える!おもしろい!というところを一緒に共有できたらいいなと思っています。

―ナッジにふれてみて、価値観など変化はありましたか。
 ナッジという手法を通して、市民に寄り添うとはどういうことか考えるようになりました。ナッジって、人間くささを全面的に受容・肯定することだとと思うんです。
 入庁してから、「精神保健福祉士」という資格を取得しました。勉強しながら知ったのですが、福祉分野で「リカバリー」という概念があるんです。病気や障害になった時治すことを目指すのではなく、それがあることを受け止めた上で人生を取り戻そう、満足できる人生を歩めるようにしようという考えが、すごくいいなと思って。
 人間の欠点や弱みを当然あるものとして考えている点で、ナッジと福祉の考え方は似ているし、親和性があると思うんです。今春、市民協働関係の部署から保健所に異動したばかりなのですが、これから精神保健福祉の施策に活かしていけたらと思います!(完)

写真/志水新さん


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