日本語学校で授業中に教室に入管が入って来た③(写真撮影しただけかい!)
私の記事では主に警察官の時や都内某日本語学校で専任講師をやっていた時の思い出深い話を紹介しています。
さて、前回は専任講師の不足で入管が立ち入り調査に来た後、数人の非常勤の先生が偽専任講師としての「名義貸し」を学校に協力したところまで話しましたね。
写真撮影しただけかい!
入管が立入りに来てから2週間後、午前の授業をしていると、窓から事務員や女性専任達が事務所や外へ行ったり来たり。ベッドを数人で運んでる様子も遠目に見えました。
数日後に知ったのですが、この前の入管の立入りの時に学校に保健室が無いことも指摘されたらしいのです。そこでベッドやシーツを運んで保健室を作ったんですね。
噂を聞いてどんな感じになっているのかな、と数日後に見に行ったら綺麗さっぱり、部屋には何もありませんでした。
保健室の体裁を整えて写真撮影しただけです。
入管に写真や報告書を提出すればそれで終わりという考えなんでしょうが、いかにもこの学校のやりそうな事です。
でも告示基準や規則上、日本語学校に保健室は必須ではないと思うのですが、これに関しては私もよく分かりません。もし詳しい方がいらっしゃったら是非教えて頂きたいです。
相変わらずこんな感じで秘密裏に色々なことをやっているのですが、我々組合員には何も教えてくれません。
我々としてはできれば入管の学校に対する処分(処罰)がどうなるのかを調べて、不安を感じている非常勤の先生や学生に情報を提供してあげたいところです。
専任講師名義貸しの報告書見つけた!
そんな中、学校のパソコンの共有ファイルに偽専任講師の名義貸しの報告書や保健室設置の報告書が見つかりました。入管職員宛ての文書で、いわゆるこの学校の内部文書というやつです。
我々も内部の人間ですし、この共有ファイルには日々アクセスしているわけですから別に見ても問題はないはずです。
学校側もこの報告書が我々に見られてもかまわないから共有ファイルに入れていたはずだと解釈することにしました。
名義貸しの報告書には名義を貸した二人の非常勤講師の名前、専任として働き始めた日付、専任として働き始めた経緯等が記載されています。
もちろんこの二人は専任としては働いてはいません。これまで人から聞いていた情報がここに確定し、自分自身の情報になったことは大きかったですね。
自分自身の情報として掴んだわけですから、今後この情報をどう生かすかは自分次第となります。
そうだ、入管へ行こう!
この報告書を手にした今、今度は我々が逆に入管へ行って専任講師の名義貸しのことを伝えることができるのではないか、と考えました。
この学校の暴走を止めたいと思っていました。専任講師が足りないのであれば真摯に反省する。そして、もし処分があるならそれを正面から受け止めて再出発すれば良いだけの話です。
別に偽の専任講師を仕立て上げて一時的に入管の目を誤魔化しても意味はありません。
さて、急なトラブルに備え、念のため二人が有給休暇を取り、朝一番で品川の入国管理局へ行きました。もちろんアポなしです。
それにしても、日本語教師として経験を積みたいから国内日本語学校の専任になったのに、全然関係ないことにばかり振り回されて、本当に当時は何やってたんでしょうかね。(続く)
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