警察の仕事ってどうなの?(不祥事警察官たちの末路)
私が警察官をやっていた7年間で直接見てきた不祥事警察官たちをご紹介します。彼らの不祥事とその末路をご覧ください。
地域課巡査部長の末路
警察では、幅広い相談に応じるために、警察署の中に相談窓口を設置している場所があります。
この相談窓口にある16歳の女の子が相談に来ていました。
実はこの女の子は覚せい剤の使用の被疑者として私の勤務する留置場にも入ったことがある子でした。
反社会的勢力とも関わりがあり、デリヘルもやっていました。
その子が何かしらの相談があって相談窓口に来た時に「あのおじさん見たことある。警察官だったんだ。」と相談員に告げました。
デリヘルの客として何度か相手をしたことがあるというのです。
あのおじさんとは50代の地域課の巡査部長で私も地域課時代によく関わった人でした。
その時、引き継ぎのために相談窓口に制服で来て、女の子に見られたので警察官だとバレてしまったのです。
これによりこの巡査部長は、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で捜査されることになりました。
その過程で自宅にけん銃の訓練実包を何発も保管していたり、過去の未決書類が多数放置されていることが判明して合わせ技で懲戒免職になりました。
この事案は一つ一つは懲戒免職に至らないものだったそうですが、合わせ技で懲戒免職になったそうです。
ちなみにこの巡査部長、親の遺産が入ったと言って急に羽振りがよくなり、寿司とかを当直中に皆にごちそうしてくれていましたね。
急にお金がたくさん入ってきて浮ついてしまったんでしょうか。
本当に残念でした。
鑑識係長の末路
これも私が留置管理課に勤務していた時に署で起きた事案です。
夜10時頃、私が留置場から出て留置管理課の事務室にいる時、一般当直が騒がしかったので遠目から見に行きました。
中年の女性が一般当直員にすごい文句を言っているようです。
取り乱しているようで、泣いたり叫んだり。
何があったのか分かりませんが、関わらないようにして退散しました。
次の当直で朝出勤してくると、署の入り口に警杖を持って立番(直立不動の警戒態勢で立つこと)をしている警察官がいます。
あれ、うちの署でこんなこと今までやってなかったのにな?と思う程度で、さっと署内に入ろうとすると、「お疲れ様です!」と大きい声で一言かけてきました。
ん、鑑識係長!?
てっきり初任科出たての新人かと思って油断していました。
慌てて「お疲れ様です!」と返事をします。
しかし、この鑑識係長、今まで挨拶返してくれたことさえなかったのに。
それが立番までして向こうから挨拶。
おかしい。
その日の朝礼で理由が分かりました。
この鑑識係長、既婚者ですが単身赴任を良いことに不倫していたのです。
相手の女性は20代で、あろうことか結婚の約束までしていたのです。
鑑識係長は40歳くらいでしたが、独身と偽っていたんですね。
それが相手の女の子にバレて、お母さんが夜中に署に乗り込んできて散々文句をぶちまけたというわけです。
清廉潔白な生活態度が求められる警察官は不倫したら即処分です。
署長に報告が行き、通常業務は一切させずに一日中警察署の前で立番し挨拶することを命ぜられたのです。
当時の署長は警察官にしては珍しく温厚な方だったのですが、即座にこうした判断をしたのは流石です。
結局、この不倫鑑識係長は次の当直で出勤した時はもう立番していませんでした。
耐えられずにすぐに来なくなったのです。
その後どういう処分が下されたのか知りませんが、不倫がバレた場合、間違いなく警察を辞めることになります。
本部監察官室長の末路
こんな感じで私の所属していた署で不祥事が相次いだので、次の署長には県警本部監察官室長を務めている人が新署長として来ることになりました。
階級は警視正。皆戦々恐々としていましたよ。
私は異動で別の署に行くことになっていたので、辞令交付で一瞬顔を合わせただけでしたが、身長も高くて髪形はオールバックで迫力がありましたね。
これからこの署長になって締め付けが始まるのかと思うと異動する立場の私としてはホッとしました。
しかし、この新署長、なんと1年後に警察官を辞職します。
実はこの署長、以前この署に数年間所属していた時に不倫していたのです。
それが新署長となって再び来た後、ほどなく発覚したという次第です。
これは勝手な推測ですが、相手の女性からタレコミがあったのではないかと思います。
以前の不倫相手が新署長として凱旋してきたら気分悪いですよね。
鳴り物入りで乗り込んできた新署長がこれなんですから笑えますよね。
いずれにしろ、不倫警察官の末路は辞職です。
今回は以上となります。お読み頂きありがとうございました。
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