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第8章 リーグのルールを変えた男 ~小3~

「がむしゃら野球小僧」の翔人(仮名)の野球人生を振り返る、ノンフィクションの親バカ物語です。

もうすぐ高校3年生。引退まで追いかけます。

第8章
~小3~

小2の頃、学童野球のチームを掛け持ちしていた翔人です。

本来なら、自分の通うK小学校のチームに所属するべきですが、こちらは公式戦に出れない。練習試合も月一回、同じチームとの練習試合のみでした。

そこで、学童保育で隣の小学校へ通っていた関係から、M小学校のチームと掛け持ちしてさせていただくことになりました。

二年生までは、試合に出ない「野球教室」として、お遊びの範疇だったので、気軽に誘われ、気軽に入部したのですが…。

三年生からは試合に出る。
そうなると、選手登録できないという問題があるということを初めて知らされました。

ルールだから仕方がない…と、半ば諦めていた私。
小学校のうちは野球を楽しめれば良いか~とのんきに考えていたのですが、周りが必死になってくださいました。

翔人のことをよく知らなかったMチームの総監督は、始めは「それは、ルール上無理やなー」と言われていたのに、翔人のハッスルプレーを見て、どうしても引き留めたくなった模様(笑)



総監督始め、指導者さんが、リーグの会議で掛け合ってくださったそうです。

地域のリーグの重鎮たち、なかなか、「うん」とは言ってくれません。
「Kチームがリーグ戦に出場しないのは確かで、そここらの移籍は認める。でも、それなら住んでる場所から考えたら、本来はSチームに所属すべきじゃないか?」と…。

それでも、「いやいや、すでにMチームで活動してるんだから」と、Mチームの指導者さんが喰い下がってくださいます。


その後、どこまで紛糾したかは知りませんが、とりあえずMチームに所属し、公式戦も参加できるようこぎ着けてくださいました。

結論が出るまで二ヶ月ほどかかったので、おそらく何度も問答してくださったのだと思います。
今から思えば、これは間違いなく人生の転機でした。


その事を踏まえ、恐縮しながらも、Kチームの監督に相談しにいったところ、「僕からも、公式戦に出られるチームに移籍するようすすめようと思っていました。」とありがたいお言葉。


これで、晴れてMチームに所属し、公式戦も出場できるようになります。


私としては、当時仕事と保育園児の世話でてんやわんやで、内心Kチーム所属でも良いかなーと思っていました。

ただ、Mチームの魅力をひとつあげるとしたら、刺激をもらえる同級生が二人いたこと。


「この子センスいいなー」「この子と一緒に練習したらうまくなるだろうなー」と思える内野手が一人いました。
Kチームでは、一年生からショートを任されるほどで、ライバルと言える選手もいなかったので、これは翔人にとって刺激になるなと思ったのです。

実際、その選手とは、小学校時代もライバルとして、また息のあった二遊間コンビとして楽しくプレーしました。
そして、なんと同じ高校へ進み、今もライバルとして、またコロナ禍の自主練のパートナーとして活動する、最高のチームメイトです。

そして、もうひとりの同級生は、頼もしいピッチャー。
ピッチングも去ることながら、翔人と同じ野球熱をもって戦ってくれる、熱いピッチャーです。

三振取ったら、まーくんばりに吠えます(笑)


今となれば、この二人は翔人の野球人生に大きな影響を与えてくれた、掛け替えのない存在です。


そんな、切磋琢磨しあえる三人組。
上級生はたくさんいて、20人ほどのチームだったのですが、なぜか監督と三人組との相性がよかったようで、三人とも試合出場機会をたくさん与えられます。


初の公式戦は背番号18でした。


ここまできたら「もしかして〇〇?」って思われている方もあるかもしれませんが…そっとしておいてください。
「〇〇のママnoteやってるの?」なんて言われた日には、恥ずかしくて連載ストップしちゃいます(笑)

つづく

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