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買える!アートコレクター展 Collectorsʼ Collective Vol.2 @MEDEL GALLERY SHU 鑑賞メモ

額装の完成の報せを受けて、ついでにコレコレ展を鑑賞にやってきた。 

同様の企画の展覧会は2回目、美術手帖に完結に展覧会の趣旨がまとめられていた。

3名のコレクターが、自身の作品を提示するのとあわせて、選択した15名のアーティストが新作も出展する。


実際にコレクションされている作品、他のコレクターが何を買っているのかという点から興味深いものの、僕は元来、誰が何を買おうが気にならないということを思い出す。とはいえ、どういった価値基準で作品を購入しているのか、それぞれのコレクターのテキストは興味深く読んだ。

コレクションに対して、こんな風に考えるのか。

タッチの差で作品を買えなかったこと、そこからアーティストと直接の交流が始まるということ。

ここから考える二つのこと。展覧会の外で行われる商談。コレクターと直接繋がるアーティスト。販売の手間とか、事務系の手続きとか、そうしたものだけをギャラリーが代行しているなら、アーティストは直接コレクターと繋がった方が、お互いにハッピーだろうな。


アート・ワールドはピラミッド型のリニアな構造がそぐわない。Power 100 というランキングはあるけれど、そんなもの気にしていないアーティストが大部分だろう。

アート・ワールドはリニアな構造ではない。確かに販売価格という基準を設ければ、リニアに並べることはできるけど、自身の作品が売れることに頓着しないアーティストもある。

円のような形だろうか。

僕は、そこにドーナツを意識している。周縁と中心。ドーナツの中心に穴があるけれど、周縁がないとドーナツとして成立しない。いろいろなフレーバーのドーナツがある。そこに並べられるのはドーナツだけ。


先日、ワタリウム美術館の地下にある書店 on Sundays で DIEGOの作品を見た。その時に店主(?)と話をしていて、BIENが注目されていると、DIEGOのコンテキストから、そうした話題にジャンプした。OILでもBIENを見た。コレコレ展でも見る。人気が上がってきていると指摘していた。こうしたところから情報交換、収集していくのだな。オンラインに移行していく今のタイミングが、ゲームチェンジさてさてどうなるか。







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