ロボット応援団
なんだか昭和のアニメのタイトルのようである。
ソフトバンクの無観客試合、応援団(?)としてペッパーとスポットがダンスを披露する。この映像は、TechCrunch でも記事になった。
この動画、技術的制約なのか狙っているのか不明だけど、スポットは一糸乱れぬ同じ動きに対して、ペッパーは微妙なぎこちなさがある。生命にも似た雰囲気、愛着を生み出しているように思う。いろいろなネットの反応を見ると、気持ち悪いとか、狂気だという声がある一方、面白いから、観戦復活してもやってほしいとも。
無観客であっても試合をリモートで見ている人達を楽しませる必要がある。球場に試合を観に行くというのは、固い椅子に腰かけたときのスタジアムの熱気、芝の緑、よく聞き取れないアナウンス、売店で買ってきたつまみ、席まで来て注いでくれる生ビール。
体験としての楽しみがある。応援団との一体感など。そうした楽しみがリモートでは、どのように演出すればいいのだろうか。
ちなみに、球場でのグッズ売上も、球団経営にとって大事な収入源。そうしたものが断たれている。広告料は戻ってきているという報道を見た。
米MLB、韓国KBOでは観客席に段ボールの切り抜きを設置しているという。
cardboard cutouts are an attempt to bring something familiar to the otherwise surreal experience.
段ボールの切り抜きは非現実的な体験に何か身近なものをもたらそうとする試みである。
Japan, on the other hand, is leaning into the surreality.The Fukuoka SoftBank Hawks are getting some cheerleading help from a couple of familiar robots. SoftBank’s own Pepper and Spot (of the SoftBank-owned Boston Dynamics) formed the cheering section at a game this week, as the NPB team took on the Rakuten Eagles. The celebration is the first of many, running through the end of the month.
一方、日本では、このシュールさに傾倒している。
福岡ソフトバンクホークスが、ロボットを使った応援団、ペッパーと、ソフトバンク傘下のボストン・ダイナミクス社のスポットを使ったダンスを披露している。このダンスは7月末までの予定らしい。
It is, as SoftBank notes, “the first time that Spot has performed a dance at a sports event.
「スポットがスポーツイベントでダンスを披露したのは初めてのことだ」という。
このロボット、発表から軍事利用ができるだろうとされていた。このロボットを蹴飛ばしても倒れないというデモンストレーションの映像は、動物愛護の面から避難されたりもした。
この四足歩行ロボットが売りに出され様々な用途で実際に使われているという。ソフトバンクは、こうしたロボットをショーに使うことに興味を持っていると指摘している。なんというか、日本って、こうした所があるなと思う。うまく説明できないけど。アイデアとその受け入れというか。
オペラでは、客席に植物を置いた。この方が温かみがあると思うけど、野球のシーズン中の植物のお世話は、現実的じゃないよね。
When the shortened MLB season kicks off in the States later this month, many teams will be filling stands with cardboard cutouts. The Oakland A’s, notably, announced a plan to charge fans to have their likeness appear on the life-size cardboard facades.
短縮された MLB シーズンが今月下旬に米国でキックオフすると、多くのチームが段ボールの切り抜きでスタンドを埋めることになります。特にオークランド A's は、等身大の段ボールのファサードに自分の似顔絵を表示させるためにファンを充電する計画を発表しました。
こんな感じかな。
擬人化、デフォルメ、中二病、日本語の主語の省略、アニミタス。リモート・ワールドをリードしていくのは日本かもしれない。
いただきましたサポートは美術館訪問や、研究のための書籍購入にあてます。