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NFTの展示問題

ArtyにNFT展示についてのコラムがあった。NFTに限らず、1990年代に台頭してきたビデオ・アートをどのように提示するのか?という問題(というか悩みだろうか)は存在していた。

古くて新しい課題なのかもしれない。


ロックダウンで閉じ込められていた時は、バーチャル空間に遊ぶことができた。そうしたバーチャル空間を彩るためにNFTは一役買っていた。フィジカルが大分戻ってきた段階で、これらをどのように提示するべきなのか、という点が大きくなってきたという。

NFTの場合は更に事情が異なる。

デジタル作品を物理空間に提示するためには、高解像度スクリーンの知識が必要になる。現在は様々なデバイスが入手できるが、NFTコレクターの中には、アスペクト比や解像度に関わらず、ひとつのスクリーンで、全てのコレクションを表示したいと考える人があるらしい。縦長、横長、液晶、有機EL、4k、8k、キャリブレーション。。。どんなスクリーンを選べばよいのだろうか。また、NFTギャラリーのキュレーターは、なるべく未圧縮の作品を入手せよ、と指摘している。

LEDディスプレイまで提案されている。(価格は問合せ)

デジタル・インストールだろうか。ややこしい問題だと思う。

作品購入に加えて、展示のための投資が必要になると指摘している。デジタルデバイスはメンテナンスが欠かせない、思わぬ出費になるだろう、とも。


NFT表示専用モニターを開発する新興企業もあるそうで、所有しているNFTを表示することができるという。恐らくウォレットが組み込まれているのでしょう、コレクターが操作するわずらわしさを解消する仕組み。NFT専門のギャラリーでは、こうしたモニターが設置されて、VR空間とフィジカル空間とでNFT作品を鑑賞することができる。ギャラリーはデジタル技術に精通したNFTアーティストとともに効果的なNFTの作品展示をするはず。こうしてギャラリーで提示されたNFT作品を見ることで、コレクターはNFT作品の楽しみ方を見出していくのでしょう。

1990年代に比べて、デバイスは身近になった。安価になり、取扱が簡易になった。家の壁にかかった絵が静止している必要はないのかもしれない。

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