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大学院ゼミに関わっていくという事

先週末、後輩の修士課程の修了式に参加させてもらった。修了生が、わざわざなんで、というお邪魔虫な感じがしないでもないが、修了生の一人に誘ってもらい、謙虚さの表明から断るのも無粋だと思った。

社会人向け大学院、入学年度が違うだけで人生の先輩も多い、もはや先輩、後輩という考え方もどうかと思う。話はそれるけど、外資系企業の海外の影響が強い会社は年齢をあまり意識しない。年下が上司になることもあるし、上司だった人が部下になることもある。タイミングの違いでロールが変わり、年齢によって態度を変えることはない。もちろんRespect for others、他人に敬意を払うというのは基本としてある。

1年前、自分の卒業式を振り返る。修士論文を書き上げて、やり切った感じもあった。なにしろ当初の目的だったMFA、修士(芸術)を取得した。たしか、先生のメッセージは「かっこよく生きよ」だったと思う。修士を取得してヨシとして、せっかくの美術の世界から離れるのはカッコ悪い(と思う)生涯学習としての現代アート、これは最適なテーマで突き詰めても終わることの無い世界が広がっている。


今回の先生から修了生へのメッセージは、アートを学び、世界が変わることを継続していこうという趣旨のものだった。これは自分に向けられたメッセージのように思えた。

今、自分の書いた修士論文を見返すと、いろいろと書き足したいことが多く見つかる。だから書籍にしようと画策している。

このnoteは、その構想メモ

修了生はみんなハレバレとした笑顔で、みんな修論に苦労していた様子を見ていたから、こちらもハレバレとした気持ちになる。

そして、僕からも「学び続ける事」をメッセージとして伝えることができた。作品を作ったり、テキストを書いたり、インプット大事だけど、アウトプットも大事、芸術に遠かった人もいるし、アーティストもいる。こうした人達がラボに集まって、様々な変化を見る様子が、なんとも言えずに刺激的だし楽しい。

同期生とはアパレル企画のプロジェクトを実施している。後輩生とは夏頃に展覧会の企画を進めている。その他にも様々なプロジェクトがゼミ発信で起こりそうな予感がある。

そして、この春にスペースを持とうと考えている。ギャラリーであり、プロジェクトスペースであり、ラボである。アヴァンギャルドな、オルタナティブなスペースにしたいと考えている。こうしたアイデアをゼミ生(修了生)にぶつけることで、新たな学びにもつながる。

社会人大学院、人と人との出会いから生まれるコラボレーション、そしてイノベーティブな取り組みへと発展していく。これからも楽しみだ。

いただきましたサポートは美術館訪問や、研究のための書籍購入にあてます。