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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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#デジタル

OpenSeaのレイオフに見る、NFTの次の段階

NFT界隈が失速というニュースがいくつか流れてきているのを眺めていた。そうしたニュースは、現時点の最大風速を見ていたり、予測だったりなので、そうなんだ、くらいで流していた。 OpenSeaに関して、雇用に関するニュースを見たとき、NFTは失速しているのだなと思った。 この人員削減の記事は、様々な見方ができると思うけど、成長しているのであれば人員を削減することはない。「暗号通貨の冬」と呼ばれており、急速に拡大した市場にブレーキがかかった。予測のできない急成長がいきなり無くなっ

NFTの展示問題

ArtyにNFT展示についてのコラムがあった。NFTに限らず、1990年代に台頭してきたビデオ・アートをどのように提示するのか?という問題(というか悩みだろうか)は存在していた。 古くて新しい課題なのかもしれない。 ロックダウンで閉じ込められていた時は、バーチャル空間に遊ぶことができた。そうしたバーチャル空間を彩るためにNFTは一役買っていた。フィジカルが大分戻ってきた段階で、これらをどのように提示するべきなのか、という点が大きくなってきたという。 NFTの場合は更に事

ノア・ホロウィッツのデジタル論 『Noah Horowitz: ‘Digital is here to stay’』

数週間前、ノア・ホロウィッツが、アート・バーゼル・マイアミのディレクターを退任するというニュースが入ってきた。アート・バーゼルも退職するという。2021年12月にマイアミビーチのフェアが始まるため、4か月前の退任とセンセーショナルなリードがついていた。 マーク・スピゲラーが、ホロウィッツの功績を次のように挙げている。 ●マイアミビーチのアート・バーゼルの知名度を上げたこと ●ニューヨークのプレゼンスを確立したこと ●アートマーケットレポートを立ち上げたこと(クレア・マクアン

アート×ブロックチェーン

僕が勤務している外資のソフトウェア企業、かなり広い製品ラインを持っていて、エンタープライズ向けの製品が中心なんだけど、AI *1 , IoT, Blockchain, Big Data系の製品もある。もともとのキャリアのスタートはプログラマ。ハードウェアを動かすようなプログラムやら、工場の自動化のプログラムを書いていた。コンピューターの仕組みにディープダイブしていた。最近のキャリアはビジネスプロセスのスペシャリストとして、プロセス改善だったり、システム化の計画だったり、テクノ