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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2023年5月の記事一覧

ラテンアメリカの民衆藝術と名古屋市美術館のコレクション展

大阪への出張、新年度への切り替わりなどがいろいろあって3か月ぶりだった。KYOTOGRAPHIE を見たかったけれど、一週間前に終わっていた。万博公園の太陽の塔も見られるし、国立民族学博物館で開催している「ラテンアメリカの民衆芸術」を見に行こうと考えた。 ラテンとは話す言葉による分類があるという紹介、イタリア、スペイン、フランスなど、そうした人達が入植した中央、南アメリカとカリブ海の島々のあたりを指している。北米はアングロアメリカと言われている。 まずは玩具の展示から始ま

山口尚 「日本哲学の最前線」 読書メモ

いずれ取り組みたいと考えていた日本の哲学、その最前線がまとめられている書籍があった。國分功一郎・青山拓央・千葉雅也・伊藤亜紗・古田徹也・苫野一徳の各氏の思想を紹介する。J哲学と呼称するらしい。 J哲学とは、J-POPからの習いで、Japanese philosophyからの言葉。 以前から日本哲学という領域があったが、輸入と土着の枠組みを超えた思想としてJ哲学として区別している。 J-POPとの対比は、顔の見えるポピュラーミュージックとしての普遍性を追及するという点が共