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王道だけど、挑戦。『RED LINE』が広げるストーリーゲームの可能性。

※この記事は、ゲームマーケット2021秋に発売した、「RED LINE OFFICIAL BOOK」内のコンテンツ「対談:『RED LINE』が広げるストーリーゲームの可能性」です。
記事単体でも購入できますが、マガジンでの購入がお買い得でおすすめです。

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※記事内にはネタバレを含む部分がございます。
必ず、『POLARIS-01: RED LINE』をプレイしたうえでお読みください。

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ストーリーゲームレーベル POLARIS の記念すべき第一作『RED LINE』。
企画・プロデュース 林健太郎とクリエイティブ・ディレクター 鈴木健太による特別対談をお届けします。



ストーリーゲームの可能性を広げるためのレーベル、 POLARIS 誕生。

――まずは、ストーリーゲームレーベル POLARIS が生まれたきっかけを
教えてください。

 一年前にはじめてマーダーミステリーをプレイした際、映画の中に入り込むような体験と瞬時に仲良くなれる設計に「これはゲーム好き以外も楽しめる新しいジャンルだ!」と衝撃を受けました。
その後、制作に踏み切るきっかけが無いまま暫く経った頃、友人に誘われはじめてゲームマーケットに行ってみたら想像以上の文化祭感が楽しくて。大学時代捻くれて文化祭を通ってきたこともあり(笑)、「ここに出展したい!」という目標が出来ました。

その後、一時期「マーダーミステリーを作ってみたい」と会う人会う人全員に言いまくり……。その中で、スズケン(鈴木健太)にもその話をしたら、まだマダミスをプレイしたこともいなかったのにPOLARISの企画書がいきなりSlackで送られてきて!びっくりしました。
自分が語った内容の中からだけでも可能性を見出してくれたのだと思います。

鈴木 そうだったっけ?(笑)
マーダーミステリーの構造や遊び方は、殺人事件以外にも青春ものとか SFとか、色々なストーリーが紡げると思って。ひとつのレーベルの中で、いろんな人がストーリーを作っても面白いなと思いました。同じ形の箱だけど、いろんなストーリーで遊べるような。
すごく可能性を感じたし、みんなで遊べるゲームブランドができたらいいな、と考えて企画書を一個書いてみたんです。頼まれてもないのに(笑)

 自分の中では、マーダーミステリーの構造には老若男女が楽しめる大きなポテンシャルがある、という確信はあったけれど、どうやったらコアな存在であるマーダーミステリーを開けた存在するか、ブレイクスルーするアイデアが思い浮かばなくて。スズケンの「ブランドとして確立させる」っていう視点はすごく的を得ていると思いました。作品だけでなくブランドとしても愛してもらう、みんなで遊べるゲームブランドを目指す。
このアイデアが POLARIS が生まれる最初のきっかけですね。自分はスズケンが感覚的に可能性を感じる時は間違いないと思っているので、正直興味を持たれないと思っていたマダミスに反応した時 “これはイケる” と思いました。

02 のコピー

(メンバーが本格的にマーダーミステリーで遊ぶようになったのは5月頃)

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