「カメラのべたつきの取り方」 この方法で簡単に取れる!
こんにちは、ポラックです。
今回は「カメラのべたつきの取り方」。
このことは上記の記事も少し書きましたが、
今回べたつきあるカメラ「Nikon U2」を購入しましたのでもう一度実際にべたつきの取り方を紹介します。
べたつきの原因
原因は「加水分解」という化学変化。
水分とプラスチックやラバー部分が化学変化を起こしてべたつきを生成する。
空気中の湿気、埃に付着した水分などが原因。
なのでクローゼットなどの空気の流れが悪く、且つ埃が溜まりやすい場所に保管すると加水分解が起こりやすい。
やはり一定期間使わないカメラは防湿庫かドライボックスに入れないとダメですね。
逆によく使ってあげていれば、リビングなどに普通に置いていてもカビとか加水分解は起こりにくいんだそう。
べたつく箇所
定番のグリップ。
今回の個体もグリップから続くラバー部分がべたついている。
反対側のラバー部分もべたつきあり。
裏蓋もべたつきの定番。
今回ここはべたつきはなくサラサラ。
写真はないですがカメラの底部もべたついています。
他にも新し目のフィルムカメラだと、裏蓋を開けたときのフチの部分にゴムが使われているとべたつくことがあります。
べたつきの取り方
先ずは重曹配合のウェットティシュでザッと拭き上げてみます。
べたつきを直接拭くとこんな感じで汚れが着く。
しかしべたつきはほとんど取れない。
というかむしろ汚れが増すし、あまりべたつきを触った手で他の場所を触ると触った部分もベタベタするのでなるべく触らないようにする。
こちらおすすめ。
重曹入りのゴムスポンジ。
こんな感じで切って。
小さくして使います。
少し水をつけて絞る。
湿ってるくらいで十分です。
あまり力を入れずに泡立てるようにシャカシャカっと擦る。
そして乾いた布で拭き取る。
これを繰り返すだけで簡単に取れます。
角のほうにべたつきが残ったりしてるので、少し爪で押し込む感じで擦ります。
あっという間に綺麗になります。
「重曹を水に溶かして歯ブラシで擦る」方法もあるようですが、カメラをあまり濡らすのはやめた方が良いのと粉が出て余計に汚れます。
このゴムスポンジで擦っても少し粉がでます。
隙間や溝の白い粉はブラシや歯ブラシですくい出すと綺麗になります。
コツ
べたつきを取るのに必死にゴシゴシ力を入れて擦ってもダメ。(カメラに傷がついたり塗装が剥げます。)
化学変化なので力を入れて擦るよりも、重曹を泡立てるようにシャカシャカ擦る感じです。
擦ったらこまめに水分を拭き取ってべたつきの落ち具合を確認する。
そして自分の手を洗う。
手が重曹でヌルヌルしてるのとべたつきも一旦洗い流す。
汚れてたり濡れた手だとべたつきが取れたのか判断できないのでしっかり手を拭いて乾かす。
粉が出たらブラシで払ったり、隙間に入ったら歯ブラシで掬い出す。
これを繰り返す。
仕上げ
掃除をしたあとは「仕上げ」が肝心。
ベタつきの再発を防ぐために必ずコーティングが必要です。
シリコンスプレーを布に含ませて、べたつきの取れた部分に擦り込む様に着ける。
そして乾いた布で拭き取る。
するとサラサラになり光沢も出る。
さっきまでのべたつきが嘘の様に綺麗になる。
ボディ全体も薄くシリコンスプレーで拭き上げると光沢が出ます。
裏蓋も艶が増しました。
べたつきも取れて見た目も綺麗になりました。
保管方法
せっかくベタつきも取れ綺麗になったカメラも保管方法が悪ければまたベタついてしまう。
原因となる加水分解を防ぐ為に必ず防湿庫やドライボックスにいれて保管することをオススメします。
小さいものなら1万円を切るものもあります。
そこまで大袈裟なものは必要ない場合は必ずドライボックスに保管しましょう。
ハクバとナカバヤシのドライボックスがメジャーですが、個人的にハクバのドライボックスの方が密閉性が高いのでオススメです。
乾燥剤は過乾燥になりづらい石灰のものがオススメ。
過度の乾燥はレンズのバルサム切れに繋がる。
Nikon U2というカメラ
それにしてもこの「Nikon U2」のファインダーの暗さにビックリ。
これMFでピント合わせできんの?ってくらい暗い。(どちらにしてもAi以前のレンズはつけられませんが。)
しかしその分AF測光の性能が良い。
この時代はMFを想定していないということなのでしょう。
しかもめちゃくちゃ軽くてコンパクト。
(Nikonのフィルムカメラで最軽量の385g)
手軽にフィルム写真を撮ることができる。
見た目もカッコいい。
名前がU2ってのが若干残念。
海外と同じ「F75」っていつもの書体で書いてあったら良かったのに。
バランスのとれたデザイン。
作例
レンズはCosina 100mm F3.5 MC Macro
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