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【FF16】サウンドトラックDisc1の日本語訳・使用シーン・感想などをまとめました【ネタバレあり】
2023年7月19日に、ファイナルファンタジーXVI(FF16)のサウンドトラックが発売されました。
今回のサントラでは、英語のタイトルしか設定されていないようだったので、自分なりの考察(妄想・想像)を踏まえてタイトルの日本語訳をつけています。
また、その楽曲が主に使用されているシーンや感想なども交えて紹介しています。
本記事ではDisc1の23曲を掲載しています。
「日本語訳はこっちのほうがいいんじゃない?」とか載せている情報が間違っている場合はコメントなどでご意見をもらえると嬉しいです。
それでは、いってみましょう。ただし、どうしてもネタバレが含まれてしまうため、未プレイの方などは注意してください。また、Disc1はストーリー序盤の楽曲しかありませんが、ストーリー後半に繋がるようなことも書いていたりするためその点も注意。
<Disc1収録曲>
1.Land of Eikons
【日本語訳】召喚獣の地
タイトル画面で流れる曲。背景に流れる火の粉(?)のエフェクトが綺麗。
この曲にはFFおなじみのプレリュードのフレーズが使われています。「Eikon(アイコン)」はFF16における召喚獣の英語表記です。
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2.Away (Overture)
【日本語訳】遠くへ(序曲)
ゲームを開始してすぐに始まるフェニックスvsイフリートのムービーでかかる曲。
初見プレイ時、「いきなり召喚獣バトル!?」と驚きましたが、思えば吉田Pが言っていた「ジェットコースターに乗っているようなゲーム体験」はもうここから始まっていたのだと思います。
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3.The Lion and the Hare - The Nysa Defile
【日本語訳】獅子と野兎 - ニサ峡谷
フェニックスvsイフリートの回想が終わり、青年期のクライヴを初めて操作できるニサ峡谷でかかる曲。
この曲もFFのプレリュードのアレンジとなっていて、ここから本格的に「ファイナルファンタジー」が始まるのだと感じさせてくれます。
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4.Shattered
【日本語訳】粉砕、破壊
ニサ峡谷における鉄王国vsダルメキア共和国、もといシヴァvsタイタンの戦闘ムービーでかかる曲。
このシーンを初めて観たときは、タイタンの巨大さ、シヴァの美しさ、そしてその眼下で戦う双国の兵士が召喚獣同士の攻撃にあっけなく巻き込まれていく(潰されていく)さまに呆然となりました。
シヴァとタイタンの戦いのBGMのため、シヴァ(ジル)・タイタン(フーゴ・クプカ)それぞれのメロディーが交互に使われています。
とくにシヴァのターンになると印象的な女性コーラスが入りますが、このメロディーラインはジル関連の曲にたくさん使われています。
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5.A Rose Is a Rose
【日本語訳】バラはバラである
少年期クライヴのロザリア公国で流れる曲。
タイトルの「A Rose Is a Rose」は、調べたところアメリカの詩人 Gertrude Stein が残した格言「A rose is a rose is a rose(バラはバラであって、ほかの何ものでもない。)」が由来だと思われます。
物事の本質はどこか見えないところにあるわけでなく、現実に現れている薔薇そのものが本質なのである。
人の存在も同じである。あなたがどこかにすばらしい本質を隠し持っているわけではなく、あなたの存在があなたであり、あなたの本質なのだ。
(ポーラ・バトム)
こちらの記事で引用されていた上記の部分を読んでみると、「A Rose Is a Rose」というタイトルは、ベアラーの地位の改善を目指した大公エルウィンの考え方を表しているフレーズだと感じます。
また、ロザリア(Rosaria)は英語だと「バラ園」を表す「rosarium」の複数形とのことで、そこに住む人々ひとりひとりは普通の人もベアラーも同じなのだという意味が込められているのかもしれません。
なお、このロザリアのメロディーラインは他のロザリア関連の曲でもたくさん使われています。
ちなみに、この曲は隠れ家のオーケストリオンで再生できますが、オーケストリオンでは「在りし日のロザリス」という曲名になっています。
▼その他の使用シーン
イーストプールのメインストーリーで、エルウィンを敬愛してやまない老人のベアラーと会話するシーン
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6.Return of the Archduke
【日本語訳】大公の帰還
大公エルウィン初登場時にかかる勇ましく威厳のある雰囲気を纏った曲。
タイトルのとおり、エルウィンがロザリスへ帰還するシーンで流れます。
このすぐ前に登場するアナベラとの対比で、会話は少ないもののエルウィンは人格者で良い父親だと一目で分かるシーンでもあります。
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7.My Lady
【日本語訳】お嬢さん、マイ・レディ
あえて訳さないほうが自然かもしれませんが一応。
天啓の儀式の前夜、ロザリス城のバルコニーでクライヴとジルが語り合うシーンで流れる曲。
メティアに願いをかけ涙を流すジルが印象的なシーンですね。
「My Lady」というタイトルはクライヴ目線の言葉ですが、実際に英語版ではこのシーンで「My lady」というセリフがあります。
この曲でもジルのメロディーが使われています。
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8.Into the Mire - Stillwind
【日本語訳】泥沼の中へ
スティルウィンドで流れる曲。移動時と戦闘時でアレンジがシームレスに変わるのが特徴。
サントラでは1ループ目が移動時BGM、2ループ目が戦闘時BGMとなっています。
スティルウィンドは湿地のため、「泥沼の中へ」というタイトルはそのままのようにも感じますが、黒の一帯や戦乱といった世界がこれから向かう「泥沼」も表している、ダブルミーニングになっているタイトルだと思いました。
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9.Sixteen Bells
【日本語訳】十六点鐘
主に通常戦闘で流れる曲ですが、中ボス戦の「On the Shoulders of Giants」やドミナント戦の「To Sail Forbidden Seas」などでも同じメロディーが使用されています。
個人的には本作のベスト5に入る神曲です。
タイトルのSixteen Bellsはおそらく船の上で使用される船鐘(「八点鐘(Eight Bells)」など)が由来なのではないかと思われます。
十六点鐘(16回鐘を鳴らす)も実際にあり、下記引用のように「終わりと始まり」を表す使い方をされるため、FF16においては終焉に向かいつつあるヴァリスゼアとクライヴたちが目指す新しい世界・時代の「終わりと始まり」を意味しているのではないかと思います。
大晦日の真夜中には、16回鐘を鳴らす。8つは旧年中に鳴らし、新年になった後8つ鳴らす。
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10.There His Quarry Lies
【日本語訳】そこに獲物が転がっている
初めて流れるのは、スティルウィンドで中ボスのギガースを倒したあと、逃げるゴブリンの頭を追いかけるシーン。
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11.On the Wind Borne - The Rosarian Ducal Anthem
【日本語訳】風に乗って - ロザリア公爵賛歌
フェニックスゲートでの宴の際にロザリア兵たちが歌い出す歌。残念ながら(?)サントラに収録されているのは英語版となっています。
この歌が流れる直前のジョシュアとエルウィンの会話のシーンでジョシュアが嫌いなニンジンを避けていますが、これが後々重要な役割を…?
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12.Duty
【日本語訳】使命
フェニックスゲートで宴を抜け出したジョシュアがクライヴと語り合うシーンで流れる曲。
Dutyは直訳で「義務」という意味になりますが、ここは二人がお互いの「使命」を確かめ合う重要なシーンのため、日本語訳を「使命」としました。
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13.Enterprising Traders
【日本語訳】野心的な裏切り者
フェニックスゲート事件の始まり、門兵が裏切り者の手により殺害されザンブレク兵が侵入するまでのシーンで流れる曲。
上記の日本語訳は、「enterprise」という単語が悪い意味で使われていた時期があったいう記事を見て、こんな意味かなーと。
"企てることを熱望し、試みることに迅速な"という意味の現在分詞形容詞で、動詞enterprise(15世紀後半)から派生し、名詞enterpriseに由来します。少なくとも19世紀半ばまで(少なくとも英国では)、主に悪い意味で使用されていました。「たくらみを持った、野心的で向こう見ずな」という意味です。以前の用法(1560年代)では、「企てる行為」という意味でした。
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14.Betrayal - Phoenix Gate
【日本語訳】裏切り - フェニックスゲート
フェニックスゲートにおいて、ジョシュア・クライヴを操作するパートで流れる曲。移動時と戦闘時でシームレスに曲のアレンジが変わりますが、戦闘時ではロザリスのフレーズが流れる隠れた名曲です。
裏切りというタイトルからイメージできるように、重々しい曲です。
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15.Twin Flames
【日本語訳】ふたつの炎、ツインフレーム
フェニックスゲートで、クライヴがジョシュアと別れるシーンで流れる曲。
「ツインフレーム」とは、「元々は一つだった魂が二つに分かれた存在」という意味があるようです。そしてクライヴとジョシュアは火のドミナント。二人にぴったりのタイトルです。
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16.Found
【日本語訳】見つけた
クライヴがローブ姿の男の姿を捉えるシーンで流れる曲(というか効果音)。
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17.Time and Death
【日本語訳】時と死
目の前でエルウィンを殺されたジョシュアがフェニックスに顕現するシーンで流れる曲。2分弱と短い曲ですが、フェニックスの羽が背中から現れ一気に顕現するのに合わせ一気に盛り上がります。
曲のタイトルは元ネタというか由来がありそうなんだけどよくわからない。
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18.The Match
【日本語訳】闘い、好一対のダブルミーニング?
フェニックスゲートでクライヴがイフリートに顕現(そして暴走へ)するシーンで流れる曲。このあとそのままAwayに繋がります。
The Matchはここではどういう意味になるのだろうと考えましたが、これから始まるイフリートとフェニックスの「戦い」、そして、のちにイフリートとフェニックスは融合しイフリート・リズンとなるので、「好一対」という意味(よくマッチする)も含まれているのでは?と想像。
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19.Away
【日本語訳】遠くへ
フェニックスvsイフリートの戦い(本番)で流れる曲。オープニングで少しだけ触りましたが、ここではフルバージョンの召喚獣合戦を体験できます。
PS5に入った小さい祖堅さんが、プレイヤーの戦い方や場面の切り替わりに合わせて曲を調整してくれており、迫力・臨場感がものすごいです。
FF16の中でも屈指の神曲。
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20.Winter's Bound
【日本語訳】冬の限界
クライヴがシヴァのドミナント(ジル)と戦うときのBGM。
クライヴはこの時点でシヴァのドミナントがジルだと気づいていませんでしたが、プレイヤーの多くは公式からの事前情報でシヴァのドミナントがジルであることは知っていたと思うので、「え?ジルと戦うの?無理無理!!」となったのではないでしょうか。
ストーリーを進めると、ジルはこのダルメキアとの戦いで死ぬつもりだった、というセリフを聞くことができます。シヴァの力に目覚め兵器として扱われてきた彼女の、最後の戦い(限界)への決意や覚悟が表れた美しくも悲壮感漂う名曲。
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21.Frozen Tears
【日本語訳】凍った涙
シヴァのドミナントとの戦闘後、とどめを刺そうとクライヴが彼女の喉元に剣をあてがった瞬間、こぼれ落ちる一筋の涙。ここでようやくシヴァのドミナントがジルであることにクライヴが気づきます。
また、この戦闘後に得られるアイテムが「凍った涙」です。表示されるアイテムの説明は↓です。
召喚獣シヴァのドミナントの目から零れ落ちた涙。
❝彼女が流した氷の涙は、血に染まった大地に落ちて砕けたのだ。❞
- ニサ峡谷の戦いの記録より
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22.Tonitrua ex Machina
【日本語訳】機械仕掛けの雷
シド初登場時のBGM。
タイトルの由来は「デウス・エクス・マキナ(deus ex machina)」だと思われます。
デウス‐エクス‐マキナ(〈ラテン〉deus ex machina)
《機械仕掛けの神の意》古代ギリシャ劇の終幕で、上方から機械仕掛けで舞台に降り、紛糾した事態を円満に収拾する神の役割。転じて、作為的な大団円。
ティアマットとの戦いが終わったあと、クライヴは瀕死のジルをかばい鉄王国の兵士に囲まれ絶体絶命のピンチに陥りますが、タイミングよく現れたシドが雷で一網打尽したシーンはまさに「作為的な大団円」です。
砂煙の中からトルガルがいきなり出てきて「再会するの早っ!」となったプレイヤーもたくさんいるのではないでしょうか。
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23.Gathering Clouds
【日本語訳】集まる雲
戦場となったニサ峡谷からベネディクタたちが引き上げようとした際に、砂煙の中の雷鳴でシドの存在に気づくシーンで流れる曲。
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最後に
いかがでしたでしょうか。Disc2以降もおいおいやっていこうと思います。
宣伝ですが、YouTubeで「ゲーム風景写真家 ポラ」として活動していて、最近はFF16を中心に動画を投稿しています。
興味がある方はこちらもチェックしていただけると嬉しいです。
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