しばらく落ち着かない日が続いていて、書けなかった。
日付変わってちゃったけど今月からまた書いていこうと思う。

最近はめっきり秋めいて、また金木犀が咲き乱れて香りづいている。
消えたはずの香りがまたふわりと漂ってきて、思わず辺りを探してしまうくらいには強い香りを放っている。

金木犀でひとつとても不思議な出来事があったので、今日はそのお話。

近所のマンションの植え込みが金木犀でいっぱいのところがあって、季節問わずたまに剪定をしているのを見かけた。もちろんそれは金木犀咲き乱れる秋も問わず綺麗に剪定される。
どの花も一番美しいときに落とされると、強く香りを発することがある。ただそれが金木犀は桁違いで、まるで周囲いっぱいに悲鳴をあげるように香りを強くまき散らしてた。

金木犀の花言葉は、謙遜、真実、気高い人
また深堀すると、陶酔、誘惑、などメインで呼ばれる花言葉より少し独特な雰囲気を持つ言葉も持っている。
小さく可憐に花を綻ばせる姿はとても謙遜的で愛らしい。それでいて品のよい香りには気高さも感じられる、そんなところから付けられた花言葉の裏には、きっとこの前出会った剪定の現場での悲鳴とも言えるような強く放った香りに、花の生命を縮めるものへの誘惑や香りに飲まれたものへの陶酔などが言葉として付与されたんじゃないかなと思う。

そんな瞬間を目の当たりにした。正直その場で花言葉を思い出せるほどの博識さを持ち合わせていないけど、あの香りに胸を打たれ、思わず立ち止まり振り返って剪定を見届けてしまうほどには、あの香り強さに見惚れてしまった。

そろそろ花も落ちる頃。でもあの時の鮮烈な香りはきっとしばらく忘れられないと思う。

それが最近誰かに聞いてほしかった話。

花も悲鳴を上げる。その身すべてが持つ香りを放って。

また明日

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