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夢に夢を見る

渡り廊下に差し込む温かい光 油臭い美術室 信号を渡った先の抜け道にいた猫のこと 暑さが落ち着いて、桜の葉が落ちるようになってきましたね。いかがお過ごしでしょうか皆様。 きみの街でも、もうすぐ紅葉が見えるようになるでしょうか。 noteを書くのは2年ぶりみたいです。 2年前の自分のnoteを読んで、ああ、すごい女の子がいたんだな、って。驚くとともに今はきっとあんな文章を書けないだろうなという悲しみや絶望を感じます。嫉妬しちゃうね〜。 辛いことも沢山あったけど、過去の自分は

    • ねるねるねるね

      夏の青空を見て死にたくなる人しか信用できない、青空ごときに救われた気になるな。進路相談の帰りにふと見上げた青空のことが忘れられない。0.5ミリのシャープペンシルで自由に未来を描けたぼくはもういない。 青空には汚い感情を溶かす余地がないから、ゆめかわいいの代名詞みたいな空しか愛せない。 半袖は涙を拭えないから不便だ。体表の温度だけがクーラーによって急激に冷やされる感覚に寂しさを覚える。 いつだって世界に問われている気がする、この世界に自分が必要なのかと。その度に自信を失う。

      • 明日天気になあれ

        漠然とした死への恐怖と死への希望が拮抗する世界を破壊できる日がいつかきますようにと願いながら見上げる星空はいつもより美しくて、太陽の光で目を覚ますあの瞬間を待つ暗闇が怖くて怖くてたまらない。いつだって布団の外に足を出すと誰かに掴まれるんじゃないかって、明日がこなかったらなんて想像してしまう。 ブギーマンはクローゼットに隠れているんだって。サンドマンはやく砂を降らしてよ。 一緒に夢を見よう。 朝が来るのを待つ夜にきみの声はホットミルクなんかとは比べ物にならない安心をぼくに与えて

        • 救いの色

          骨が折れること、もしくはアキレス腱が切れることを切に願いながらトンカチで骨と腱をひたすら全力で叩いていた中学一年生、ストレス解消法は口の中の皮を剥ぐ事で口の中はいつも血の味がした。トンカチで自分を叩いた分だけ、口の皮を剥いだ分だけ私は生きることが苦手になったと思う。 太陽に近い、校舎の三階につくられた体育館は夏になると、どれだけ窓を開けようと人間がとても生きていける温度ではないほどに気温が上昇した。私にとっては、あの閉鎖的でほこりくさい体育倉庫だけが居場所だった。ボールの弾む

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