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(ネタメモ。 進撃 エルリ 現パロ)名前は何人か出るけど大学生ハンジとリヴァイ。社会人(偉い)エルヴィン前の続きメモ。


「お前だけが気がかりだった。…と言っても、信じてもらえないかもしれないが、気がかりだった」
「…遅い」
「本当だな」
「本当だ」
「…泣かせてしまったな…リヴァイ」
 エルヴィンがいた。間違いなく自分の探していたエルヴィンだ。
 自然と涙が溢れてくる、目の前にしゃがみ込んで、その涙を逞しい指で拭ってくれるエルヴィンがいる。
「泣くなとは言わない。好きなだけ泣いていい、だが、こうすることは許して欲しい」
 隣に腰を下ろし、とめどなく溢れるリヴァイの涙を、エルヴィンは愛おしそうに何度も指で拭った。泣き止むまで、そうしていようと思った。
 やがて呼吸が穏やかになってくると、今度はこつんと額を腕に当ててくる。
「…リヴァイ、眠ってしまったのか?」
「……いや…、おきて…」
 陥落寸前。目の下の隈と顔色の悪さ、もともと痩せ気味なのだろうが、痩せてると言うより、窶れている様子から言って「眠れない、食べられない」が続いたのだろう、再会したとき、すぐに思い出してやれなかったことが悔やまれる。リヴァイの話を聞いて、夢が記憶に変わった。あの、すっと脳裏に馴染んで情景が溢れ、噴き出すような感覚。
 エルヴィンの記憶があったことに安堵して、気が緩んで泣き疲れてしまったのだろう。本人には口が裂けても言えないが、小さな子供のようで可愛くもある。
「眠れ、リヴァイ。…起きても、俺はお前の側にいる」
「…帰る……」
  …帰らないと…明日…
「駄目だ。眠れ」
 放そうとした言葉を遮って、強制的に片手で瞼を引き下げる様にして覆ってやると、あっさりと眠りに落ちた。余程無理をしていたのだろう。
「…すぐに見つけてやれなくて、すまない」
 だがこれからは、ずっと一緒だ。
 それはリヴァイが目覚めたら言うことにしよう。
 ベッドに運んでやると、すうすうと寝息を立てている。その様子がただ愛おしくて、少しやつれた頬を撫でる。
 んっと小さく身じろぎする姿に煽られはするが、寝こみを襲うようなマネはしたくないし、「あのまま」のリヴァイなら、絞殺される可能性もある。そんなことを思いながら、これぐらいはいいだろうと勝手に決め、エルヴィンもその隣に身を横たえる、コロンと寝返りをうって、自分の腕の中に納まったのは良いように解釈しよう。そのまま迎え入れて、髪を撫でる。
「おやすみ、リヴァイ」



 

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