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ネタメモ。

 引きずるようにして地下駐車場を出て、腕がちぎれやしないかと、ふと心配になる。抵抗しているが憔悴した身体からは力がまるで感じられない。命を賭し続けたあの頃とは違い、少なくともこの国に生まれれば「命の危機」はそうそう身近に転がってはいない。
 苛烈なフラッシュバックだったのだろう。記憶を夢にも過去にも置くことも出来なかった辛さ。全ての記憶があった自分とは違う。愛され、残された者の苦悩を理解できるとも言えない。
 部屋に強引に部屋に押し込んで、赤子をあやすかのように抱きしめて、震える背を何度も叩いた。
「あ…ぁ…」
 怖い、悲しい、苦しい、辛い、恐い、恐い、恐い。
 自分が殺したのだと譫言のように繰り返し、自分を最悪な人間だと罵った。リヴァイがそう言った時、自分の中で何かが切れたのが分かった。命で償うというのなら、償ってもらう。
「あぁ、口の端が切れてしまったな」
 

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