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(ネタメモ。 進撃 エルリ 現パロ)名前は何人か出るけど大学生ハンジとリヴァイ。社会人(偉い)エルヴィン前の続きメモ。

 ただひたすら仕事をこなして、定刻で上がる。定刻と言っても深夜だ。
 しかし、最近はよくよく傘がない日に限って雨に縁がある。天気予報は天気予想だとはよく言ったもんだ。2駅分歩いて、バスに乗る。交通費を浮かせる為のいつものルーティン。都心の2駅は大した距離じゃないが、濡れたままバスに乗るわけにもいかない。
 今日は諦めて駅まで走ろうとパーカーのフードを上げて駆け出した。
「!!」
 車に驚いて道路の真ん中で盛大にしりもちをつく、おかげて即座に服はびしょ濡れだ。急ブレーキの悲鳴を冷静に聞いているぐらいの余裕はあったが、下りてきた人物に目を見張る。

―「前世で関わった人間、縁の深かった人間は引かれあって何らかの形で巡り合うように出来てるんじゃないかと思って」
 ハンジの言葉が頭の中に木霊した。
 マジかよ、クソメガネ…。
「エルヴィン……」 
「…逢いたかった」
 信じられないものを見る様に目を見開いて、次の瞬間にはその瞳をスッと細めて眩しい物でも見るかのような微笑みで、立ち上がる前に抱きしめられていた。
「…お前、記憶が…?」

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