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「うつ病を患って世界が変わった僕の話」



◽️まえがき

今から約七年前、私は身内の言葉が引き金となり「鬱」になった。
最後に大逆転でプラスに…という事はありません。
どんな人にも鬱になる可能性がある事と、「鬱」というものを書き記します。
ある程度区切らないと自分が疲れるようになってしまったので分けていきます。

飲食店開業の為に様々な事を学び、
土台を作る事に集中した、高校卒業から20代終わりまで。
様々な資格を取得して経験もしてきたので一通りの事は一人で出来るようになった。

ようやく始める事ができた個人経営飲食店での調理のアルバイト。
30歳で良い歳をして物凄くワクワクした気持ちを覚えています。
良い大将に、良い常連様達
とても良い経験が出来ていました。
七年半勤めましたが、退職の原因は完全にうつ病でした。

◽️母との別れ、その後の家族のカタチ

飲食に勤めて二年ほど、一番身近な友人である母が亡くなった。
癌のステージ4、最後に言われた言葉は今でも覚えています。


「あなたは何でも出来る、何にでもなれるのだから好きに生きなさい」


私の中では母…というより、友人でした。
帰省した時は二人で飲みに行って、二軒目は母の友人が経営するスナックへ。
話す内容は仕事の話、思考・考え方についての話しかしていなかった。
プライベートな話は一切なかったのを覚えている。

今思えば、上司と飲みに行った時と同じような内容ばかり…
思い返すと面白くなってしまいました。
親子だから当然だけど、凄く似ていたから良い友達。

そんな母が亡くなってから家族のカタチは壊れました。



■簡潔に家族のこと、うつになったキッカケ

◽️家族構成
母・父・兄・私の4人家族
仲は悪くない家族だけど、パズルのような家族だった。
高校生の頃、何かがキッカケでバラバラになってもおかしくないと思っていた。

◽️似た性格について
母と私が似ていて、父と兄が似ている。
母とはよく話していた事でもある。
父兄は人付き合いが苦手。

母は、明るくポジティブで自分より他人を想う
   仕事人間で、人の為に働きたいという考え方
   感情で動くよりも、冷静に物事を整理してタスク化するタイプ

父は、ネガティブ思考で他人とのコミュニケーションが苦手
   昔ながらの寡黙な職人タイプ
   感情的になると爆発しやすい、目の前の事から片付けていくタイプ

兄は…母を心酔しているイメージが強い
そんな母が亡くなってから特に…だったのかな?
元々口が悪かったけどストッパーが無くなった感じがした。

母が亡くなってから、父兄の関係は最悪
父兄は凄く似たもの同士で、常に空気は良くなかったが更に悪くなった。

◽️母が亡くなって半年後

父兄から言われた言葉が引き金となり、私は鬱になりました。

書くのも辛いくらいで、うつの症状が顔を出してくるので具体的にはやめておきます。
やんわり書こうと思いましたが無理…!
簡潔に書くと、様々な事を「ぽこは◯◯だから」と憶測で決めつけられて、
よくそんな言葉を平気で口にできるね?…と思うようなキツイ事を言われました。

全く意味が分からない事ばかり言われ、父兄以外から一度も言われた事はない。
何をどう聞いて、どう考えて、どう思って口に出しているのか…
今の私を見ようとしていない…何一つ当てはまっていなかった。
見る人が不快になるので書くのもやめておきます。

相手の事を一方的に決めつけて貶める人、無自覚の悪意
言葉に責任を持っていない、無自覚の悪意

父兄に言われて、思った事
「それって、本来あなたがそうなりたいと思っている事では?」
そう思った。父兄共に私と比べてモノを言う。
色々ともう疲れた…ああ言えばこう言われるだけで予測がついてしまう。


■うつの芽生え

身内から暴言を言われた瞬間、心が壊れて無音の中にいる感覚に陥りました。
「鬱になったキッカケ」というものは本人は一生忘れない。
刻まれている感覚があるんですよね。
そこから離れたい、強い拒絶が心に芽生えます。

うつにした相手に出来る事はありません。
関わらないでくれる事、ただそれだけ


母には申し訳ないけど…父兄とは絶縁したよ。

今では地元に帰ろうとするだけで精神的に辛い
友達にも会いに行けない
母や伯父達の墓参りにも行けない
地元へ行こうとすると酷い症状


うつになった自覚もない時のこと…
車で地元へ行く途中、運転中に運転の仕方を忘れました。
幸い、深夜帯の田舎道だったので問題なかったのですが…
コンビニの駐車場で涙がポロポロ出てきた。

30分ほどして落ち着いてから、逃げるように自宅へ戻りました。
その後、心療内科へ行くと重めな鬱の診断結果が出ました。



■うつ病になると…

これは私の主な症状・傾向です。
人それぞれ症状は異なりますので、うつは「傾向」で判断できます。

  • うつ病に罹ると心を制御する機能が常に動かなくなった

  • これまでには感じた事がないほど繊細な心になり、ストレスと心が直結します

  • 些細な事でも壊れやすく、耐えられない強度になる

  • ストレスを感じやすくなり、一人で抱えて落ち込みやすくなる

  • 常に憂鬱な気持ちが全身を支配、気付けば感情の喪失感があった

  • 眠ると悪夢ばかり見るようになり、眠れなくなって不眠症になる

  • 眠れると思ったら寝ても寝ても、常に眠い状態になって過眠症になる

  • 過食気味になったり、食べると気持ち悪くなって拒食気味になったりする

  • 無意識下でぼーっとする時が増えて、虚無の時間が経過する事はよくある

  • ポジティブ人間で前向きな思考と行動力が一瞬で欠落する

  • 集中力に自信があった自分なのに、集中力が明らかに低下した

  • 急に断捨離したくなって、部屋の物を色々処分

  • 急に人間関係もリセットしたくなって、沢山の連絡先を削除

  • 数回、無自覚無意識下でしにそうだった。
    音に気付いて我に帰ると、車道に立っていてクラクションを鳴らされていた
    ※意識がないので制御不能、気付いたら車道に立っていました。


    ■一番強くある症状

  • 記憶力に自信があったのですが、今では記憶が欠如する
    ※正直これが一番辛いし、これが原因で仕事・プライベートに支障をきたした。
     一度見たら一週間は丸々記憶、書くと忘れないほど記憶力がありました。
     目がカメラになっていて、写真で脳内補完するイメージです。
     頭の中には大きく上左右に部屋があり、沢山棚が明確にあった。
     引き出しを開けると記憶が仕分けされているイメージです。
    今では部屋は真っ白、何も見えません。

  • 過去を思い返しては些細な事でも自分を責め続けてしまう
    ※これはふと思い返してから常に自責の念に駆られている、頭から離れない。

心から始まり、身体も壊れていきます。

「鬱は甘え」

昔はよく聞く言葉でしたね。
今ではそんな声も減りましたが、そう思う方は沢山います。
気をつけなければいけないのが、そう思う医師もいます。
父もそう思うタイプなので鬱病なんて関係ありません。

この後、色々書きましたが全て削除しました。
まだ書き出すには早かったのかな…。
鬱の症状というのは人それぞれ違っていて、患った要因が引き金で起因します。


■若干の回復

絶縁して二ヶ月ほど…大分気持ちが楽になりました。
ですが…うつ病が悪化したので現在は療養中です。
うつ病を患ってから七年経過…もう七年も消費したのか…。
それまでの生活が壊れて、経験値が時間と共に無くなっていってる気がします。
ビックリするくらい真逆のタイプになったような感じです。

今までの自分は過去のものだと割り切って、切り離すしかありません。
縋っていても何一つ良くなるわけがないのだから…。

ただ一つだけうつ病になって良かったな。
そう思う事があります。
うつ病の方の気持ちが非常によく分かるようになりました。
こんなに苦しんでいたんだな…と本当に深く思います。



◽️あとがき

うつ病で記憶が飛ぶ・記憶が抜ける事があるので「note」を始めました。
ブログをした事がないので読みづらさがあると思います。
徐々に慣れていって、読みやすい書き方ができるようになればいいな。

僕自身のプロフみたいな記事を一番に書くべきだと思うけど、
黒い気持ちは先に落としておきたいという思いから投下しました。

「うつ病」って今は広く認知されていますが、
実際に罹らないと分からない事が非常に多いです。
おそらく罹らないと理解ができない病気だと思います。


心の病気?いいえ、私は脳の故障だと思います。
重要な歯車が機能しなくなり、正常な状態を作れなくなります。

精神科医でも、本当に理解ができている人は少ないでしょう。
あくまで知識としての理解、医師に診てもらった方なら分かると思います。
知識を持って会話をされているだけで、医師は診断し助言する人。

本当の意味での理解者が増えてくれるといいなと思います…切実に…。
理解者が身近にいてくれること、それが何よりも大切です。



拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記録をしていきたい事が沢山あるので、記憶を残していきたいと思います。

興味が持っていただいた方や同じように悩んでいる方、
何気なく開いてみた方も勿論ですが、少しでもうつというものを分かっていただけると幸いです。うつを多少でも理解してもらえるだけで凄く凄く助かります。

ぽこ

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