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【MTGモダンデッキ紹介】4Cカスケードクラッシュ

1.ご挨拶

皆さんこんにちは。ぽこです。

今日は、モダンのデッキ紹介ということで、モダンホライゾン2期より愛用している、4Cカスケードクラッシュを紹介したいと思います。
前回同様拙い文章ではありますが、最後までご覧いただければ幸いです。

2.デッキリスト

まずはデッキリストをご覧ください。


3.デッキの動き

このデッキのメインの勝ち筋は、3種12枚の続唱スペルから、0マナのスペルである《衝撃の足音》を踏み倒し、4/4トランプルサイトークンを複数体生成し、ビートダウンすることです。
3マナのスペルで4/4トランプルを2体生成するテンポは尋常でなく、抵抗されなければそのまま速やかにゲームを決めてくれます。

ですがカードパワーの上昇著しいモダン環境、そう易々と3マナのスペルをだけを唱えて終わりなどというわけにはいきません。
高速にコンボを決めてくるデッキや、盛りだくさんな打ち消し・除去によってサイのビートダウンを許さないデッキなど、お相手の様々な動きへの対抗策がなければ、とてもサイ出したハイ終わり、などというゲームには出来ません。

また、このデッキは3マナの続唱スペルにより確実に《衝撃の足音》を踏み倒さなければならない関係上、デッキに他の2マナ以下のカードを採用する事が出来ません。

ではどのようにしてお相手の勝ち筋・抵抗手段を取り去るか。
そこで活用するのが、
・4マナ扱いなのに2マナで唱えられる!分割カード《火/氷》
・本体は3マナだけど出来事は2マナ!《厚かましい借り手》
ここまでは通常のティムールカスケードクラッシュでも採用されますが、
追加でこのデッキのもう一つのコンセプト、
・クソ重いけどピッチなら0マナ!サイド含め6種24枚のピッチスペル
によりサイを出す前、またサイを展開した後の隙を埋め、サイで殴り勝とうというのがメインの勝ち筋になります。
ピッチスペルたちによる妨害は、続唱サイのもたらすテンポを最大限生かす事が出来、非常にかみ合っていると感じます。

また、マナが溜まりさえすれば、ピッチエレメンタル達は通常キャストしても強力なクリーチャーです。
サイが対処されてしまった、または追加の攻め手が必要、となった場合、通常キャストしても強力な盤面を形成できるのが、ピッチエレメンタルたちの強みです。

4.採用カード紹介

個別のカード紹介です。

メインデッキ

《衝撃の足音》4枚

このデッキの主役です。4/4トランプルトークンを2体生成します。
通常であれば1マナ払った後4ターン待つことでキャストできますが、3マナ続唱スペルから捲ることで即座に唱える事が出来ます。
先述したように、3マナで4/4トランプル2体生成は尋常でないテンポです。このテンポを最大限生かすべく軽量スペルやピッチスペルでサポートしていくのがこのデッキの勝ち筋になります。
基本的には続唱から捲るため手札に来てほしくありませんが、このデッキは1マナを使う動きが無いため、1ターン目に1枚待機させておくのはいい動きになるので、初手に1枚ある分には嬉しいですね。

続唱スペル3種12枚

主役その2。続唱することで《衝撃の足音》を即座に唱えます。
《断片無き工作員》は2/2クリーチャー、《暴力的な突発》は全体+1/0修正、《献身的な嘆願》は賛美置物がおまけに付いてきます。
基本的にはお相手のエンドに撃てる《暴力的な突発》が最強ですが、《断片無き工作員》の3面10点クロックも強力です。
《献身的な嘆願》は見劣りしますが、盤面によっては+1/+1修正で強引に突破する事態もあるかもしれません。

ピッチスペル4種16枚

0マナでの抵抗を可能にするピッチスペル達です。
3マナ溜まるまではもちろん、3マナフルタップでサイを出す際の隙も埋めてくれます。
ピッチスペルは手札消費が激しいので、撃つ対象は正確に見極めましょう。
マナが溜まってくれば通常キャストしても強力です。

《創造の座、オムナス》4枚

言わずと知れた超強力クリーチャー。出るだけでアドを稼ぎ、出た後も様々な上陸能力で力になってくれます。
フェッチランドとの組み合わせが強力なため、このデッキでは5種17枚のフェッチランドを採用しています。
場に出せば強力なのはもちろん、このデッキではもう一つ大事な仕事があります。
それは、6種24枚のピッチスペル全ての弾になれるということです。
消極的に聞こえるかもしれませんが、この点は本当に大事で、ピッチスペルの撃ちやすさを劇的に改善してくれます。

《雷の頂点、ヴァドロック》1枚

変容することで墓地にある3マナ以下のノンクリーチャースペルを1枚タダで唱えられます。
追加のサイとして使うことがほとんどですが、テフェリーを蘇生できる点も見逃せません。
《断片無き工作員》は人間なので変容できない点に注意しましょう。
また、メインに搭載している4種16枚のピッチスペルの弾になれます。

《厚かましい借り手》4枚

3マナ3/1瞬速High-flying。出来事2マナでお相手のコントロールする土地以外のパーマネントをバウンスしてくれます。
主に出来事で使用します。パーマネントの種別を問わないことと、インスタントであることが強く、お相手の対策札をエンド時にバウンス、返しで続唱という動きが強力です。
出来事を使用した後も追加のクロックとして使用でき無駄がありません。
とてもフレキシブルなカードです。

《火/氷》4枚

2点割り振り火力とキャントリップ付きタップを選んで使用できます。
序盤どちらで使っても強力で、《火》は小型クリーチャーの一掃、《氷》は2ターン目アップキープにお相手のマナを縛り、返しのターンで続唱に繋げられます。
非常に使いやすく完全に腐る局面が少ない強力なスペルです。

《時を解す者、テフェリー》4枚

お相手のソーサリータイミング以外でのキャスト封じ、広範囲のキャントリップ付きバウンスを使えるPWです。
突っ立っているだけでも、カウンター・続唱などインスタントタイミングのキャストの無力化、それに伴うソーサリータイミングでの動きの強要が出来ます。
バウンスも忠誠度の消費が大きいですが触れる範囲が非常に広く、キャントリップまでついているためとても使いやすいです。
自分のパーマネントもバウンス出来るため、状況によっては自分の《断片無き工作員》や《献身的な嘆願》、ピッチエレメンタルをバウンスすることも頭に入れておきましょう。
このデッキにはソーサリーが《面従》しか入っておらず、それもインスタントタイミングで撃つ意味がほぼ無いスペルなので、+1能力は忠誠度を上げるだけになるのが玉に瑕ですが、それでも十二分に強力なPWです。

土地 31枚

平地、島、森各1枚、トライオーム2枚、ショックランド6枚、フェッチランド17枚、《宝石の洞窟》、《耐え抜くもの、母聖樹》、《天上都市、大田原》の4Cならよくある構成です。
《虹色の眺望》は月をケアしやすくするために入れています。月の少ない環境と読むならば《反射池》などと差し替えるのも良いでしょう。
80枚デッキの弊害で《宝石の洞窟》を置ける確率が低いため、抜いてしまってもいいかもしれません。
《耐え抜くもの、母聖樹》と《天上都市、大田原》は色事故の危険こそありますが、このデッキに強烈に刺さる置物に対応出来るので採用推奨です。

サイドボード

《腹背/面従》4枚

呪文のバウンスと、余波で次ターンまで呪文1種のキャストを禁止出来ます。
あまり見かけないカードだと思います。大体は《神秘の論争》が入っている枠です。
このデッキはコンボに対する耐性が低く、《否定の力》頼りになってしまうことが多いこと、それも《夏の帳》に弾かれてコンボ成立で負け……といったパターンに不満を持っており、《神秘の論争》も青以外には重い上、結局《夏の帳》を抜けられないため、何かコンボ札を弾けるカードは無いものか……と探していたところ見つけたカードです。
打ち消さず直接バウンスするため《夏の帳》をすり抜けてコンボ札を弾け、続けて《面従》を撃つことでもう1ターンコンボ札を封じ込められます。
サイが出ていればその2ターンで趨勢は決するであろうことを考えると、完全な打ち消しでなくとも《夏の帳》を抜けられる方が良いだろうと考え、採用してみました。

《夢を引き裂く者、アショク》2枚

お相手のみライブラリーからのサーチ禁止と、切削付き墓地追放が出来るPWです。
見れるお相手が広く、遅めのサーガデッキやアミュレットタイタン、ヨーグモスといったサーチを多用するデッキや、カウンターモンキー、リビングエンド、ドレッジといった墓地を使うデッキと幅広いお相手を妨害できます。
3マナが少し悠長かなというマッチもあるので、ピッチスペル等と組み合わせてその補完といった形で使うことになるかと思います。
余談になりますが、最近存在を知ったSecret Lair版が非常に可愛いです。

きゃわゆい


《忍耐》4枚

プレイヤー1人の墓地をライブラリーに戻す能力を持つピッチエレメンタルです。
能力はとてもシンプルなのですが、対応できるお相手がとても多いです。
墓地利用封じはもちろん、ライブラリーアウトに対して自分のライブラリー修復、コントロールに打ち消された《衝撃の足音》をデッキに戻しつつ瞬速3/4としてクロック着地など、非常に幅広いお相手に対して役立ちます。
到達を持っていることも《ドラゴンの怒りの媒介者》を倒したり、地味に重要です。

《活性の力》4枚

アーティファクト、エンチャントを2枚まで破壊できるピッチスペルです。
ピッチスペルにもかかわらず2:2交換出来るのでアド損をしない珍しいスペルです。
《ウルザの物語》やハンマータイム、8Castの各種置物メインデッキはもちろん、《虚空の杯》、《仕組まれた爆薬》といったサイ対策置物たちに対処できます。
《虚空の鏡》はピッチ自体を封じてしまうので、4マナ溜めて素撃ちするか、《否定の力》、《厚かましい借り手》に任せましょう。

相棒《空を放浪するもの、ヨーリオン》1枚

相棒です。自分の盤面の好きな数のパーマネントをブリンクしてくれます。
長期戦にもつれ込んだ際、オムナスやピッチエレメンタル達をブリンクすることで、最後の一押しをしてくれます。
ですが、それよりよく行う重要な仕事があります。
それは、「3マナで手に入るピッチスペルの弾」です。相棒とは一体
テンポ的にはあまりよくないのですが、アドの損失は1:1に抑えられますし、《孤独》《緻密》《否定の力》と割と重要なところの弾になれるのでなかなか悪くありません。
サイを展開してあとは捌くだけとなったら、頃合いを見て3マナで弾の補充をしておきましょう。

5.苦手なカード

やはり4Cデッキというのもあり、《血染めの月》は苦手です。《血染めの月》が入ってそうなデッキがお相手の場合は、トライオームの後基本土地を優先してフェッチするとよいでしょう。ピッチエレメンタルの素出しは難しくなりますが、続唱は出来るようになります。
《月の大魔術師》はいくらでも倒す手段があるのでそこまで刺さりません。

サイドカードで刺さるのは《虚空の杯》《虚空の鏡》《狼狽の嵐》《仕組まれた爆薬》です。
《虚空の杯》は続唱封じだけですが、《虚空の鏡》は続唱だけでなくピッチスペルまで死んでしまうのでマスカンになります。必ず《否定の力》を切りましょう。最悪《厚かましい借り手》で一時的にどけて続唱を通す流れになります。
《狼狽の嵐》は《時を解す者、テフェリー》ぐらいでしかケアできません。
《仕組まれた爆薬》も先置きでない限りは《否定の力》頼りになります。
これらがサイドインされた場合は《忍耐》をサイドインし、《衝撃の足音》を撃てる回数を増やします。どんどんサイをぶつけていきましょう。

6.一番の欠点は…… 何です?


「値段だ」

出典:コマンドー

このデッキ、ピッチエレメンタル達やら《否定の力》やら大量のフェッチランドやら凄まじい値段のカードばかりが詰め込まれているので、ものすごい価格のデッキになってしまいます。
僕はこのデッキの拡張アートFull Foilを持っているのですが、組んだ時の値段が尋常ではありませんでした。(しかも組んだ当時よりめちゃくちゃ値上がりしている……)
このせいでなかなか他の方にお勧めしづらいという悲しみを背負っております。。。デッキ紹介なのにこんなことを書いていいのでしょうか。


7.最後に

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

続唱サイによる高速のクロック展開、それをサポートするピッチスペル達、非常にテンポよく動いていけるのがこのデッキの魅力です。
前述したとおり非常に高額なデッキのためなかなか組みづらいのですが……
カード資産のある方は是非一度組んでみてください。

それでは今回の記事はここまでになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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