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【MTGモダンデッキ紹介】トライバルレイジ【3キルアグロ】

1.はじめに

皆さんこんにちは。ぽこです。

団結のドミナリアについて、フルスポイラーが公開され、プレリリースイベントも始まり、皆さん思い思いの方法で盛り上がっていらっしゃると思います。

僕はというと、正直モダン目線だと使いたいカードは少ないかな~という印象だったのですが、とある1枚のカードを見て大いに興奮しました。

そう、《ガイアの力》の再録です。

このカード、初登場したのがプレーンシフトというセットでして、モダンで使えるセット範囲の外であり、使う事が出来ないカードでした。
(余談ですが、プレーンシフトは僕がMTGを始めた思い入れのあるセットでもあります)
ただ、後のコンフラックスというセットにて《アラーラの力》という《ガイアの力》の同型再版が登場したため、そちらはモダンで使う事が出来ました。

この1マナで+5/+5という驚異的なパンプアップに魅了された僕は、多色デッキ好きというのも重なり、これを活かせるデッキはないかと日夜試行錯誤を繰り返しておりました。

そこに《ガイアの力》の再録です。これにより1マナ+5/+5修正が8枚体制で使えるようになったわけです。素晴らしいじゃあないか……

早速たたき台レベルではありますが、《ガイアの力》《アラーラの力》を活かした速攻ブチ切れデッキを考えてみましたので、今回はそれをご紹介したいと思います。


2.デッキリスト

早速デッキリストをご覧ください。


3.デッキの動き

このデッキの最良の動きですが、1ターン目と2ターン目に強力なクリーチャーを展開し、3ターン目にパンプアップと《ティムールの激闘》を唱えることによりお相手を場外に吹き飛ばすことです。
かつてモダン環境に存在した、Super Crazy Zooというデッキのコンセプトを踏襲しています。

そちらのデッキは、高速で墓地を肥やしつつ自分のライフを削り、《死の影》に《強大化》と《ティムールの激闘》を唱えることでお相手を粉砕するというものでした。
この《死の影》と《強大化》の要素を、他のクリーチャーと《ガイアの力》《アラーラの力》に置き換えたわけですね。
ライフ削りと墓地肥やしが不要になった代わりに、版図能力のために基本土地タイプを集める必要があります。


4.採用カード紹介

個別のカード紹介です。

メインデッキ

《ガイアの力》4枚《アラーラの力》3枚

このデッキの主役です。クリーチャー1体に自分がコントロールしている土地の基本土地タイプの数分の修正を付与します。
1マナで最大+5/+5修正という驚異的な修正を付与できます。
これにより、軽量かつ打点の出るクリーチャーをパンプアップしてゲームを決めよう!というのが今回のデッキのコンセプトになります。


《ティムールの激闘》4枚

主役その2です。クリーチャー1体に二段攻撃を付与し、パワー4以上のクリーチャーをコントロールしている場合はトランプルも付与します。
前述のパンプアップと組み合わせることで驚異的な打点を叩き出します。
トランプル付与もチャンプブロックの上から大ダメージを出せるという点で重要です。


《ステップのオオヤマネコ》《アクームのヘルハウンド》各3枚

素のスタッツは0/1と貧弱そのものですが、土地が自分の場に出る度に+2/+2修正されるクリーチャーです。
フェッチランド→ショックランドと置くだけで1マナ4/5という超強力クリーチャーに早変わり!
どのみち版図を活かすためには土地タイプを揃えるために大量のフェッチランドを採用しなければならないため、このクリーチャー達と非常に噛み合っています。


《僧院の速槍》3枚

速攻と果敢を持つクリーチャーです。
バーンなど赤系速攻デッキではお馴染みのクリーチャーです。
パンプアップを多用するため果敢誘発もそれなりに狙え、速攻を持っていることから、4マナで速槍→+5パンプ→激闘と動くことでガラ空きの盤面から8/9二段攻撃で急襲することもできます。


《野生のナカティル》4枚

素のスタッツは1/1とこれも貧弱ですが、山か平地が出ていればそれぞれ+1/+1され、最大で3/3になれるクリーチャーです。
デメリット無しの素の能力で1マナ3/3は他に例がなく、強力な1マナクリーチャーです。
《レンと六番》の存在を考えると、極力《寺院の庭》から2/2で置きたいところですね。


《スカイクレイブの災い魔》3枚

(キッカー能力については使用しないため省略させていただきます)
パワーとタフネスが20-プレイヤー全員の中で最大のライフの数値になるクリーチャーです。
自分のライフはフェッチランド→ショックランドでガンガン削るため、お相手のライフを削れば削るほどデカくなるクリーチャーと考えれば大丈夫です。
1ターン目上陸クリーチャーから2ターン目4/5で殴ればもう4/4で着地でき、お相手がフェッチランドなどで自傷していればもう5/5~7/7ぐらいで着地します。
さらにこのクリーチャーは二段攻撃ととても相性が良く、1回目の攻撃でお相手のライフを減らせば、2回目の攻撃の前にスタッツが再計算されます。
例えば1ターン目上陸クリーチャー、2ターン目上陸4/5で殴って、お相手ライフ16のため災い魔4/4で着地、3ターン目上陸4/5と災い魔4/4で殴り災い魔に激闘を撃つと、1回目の攻撃でお相手ライフ12となり災い魔8/8に、4/5と8/8で12点となり3キルが成立します。
とても爆発力のあるクリーチャーで、使っていて非常に楽しいです。


《縄張り持ちのカヴー》4枚

自分がコントロールしている土地の基本土地タイプの数と同じスタッツになるクリーチャーです。
基本的にこのデッキは2ターン目に4種類、3ターン目に5種類揃えるのが理想の動きとなるので、2ターン目時点で4/4、3ターン目殴る際には5/5となります。
また、攻撃するたびに1枚ルーティングか1枚墓地追放を選んで使う事が出来ます。
このデッキは必要牌と不要牌がキッパリ別れやすいデッキなのでルーティングはかなり有難いですね。
安定したスタッツとルーティングで使いやすいクリーチャーです。


《稲妻》3枚

1マナ3点火力です。
どこにでも飛ばせる1マナ3点は驚異的な効率で、除去にも最後の一押しにも使える、使いやすいカードです。


《変異原性の成長》3枚

Φマナ1点で+2/+2修正を付与します。
主に2点ライフと引き換えに火力からクリーチャーを守るために使いますが、止めのパンプアップに使うこともでき便利なカードです。


《部族の炎》3枚

自分がコントロールしている土地の基本土地タイプの数と同じ点数になる火力です。
2マナ5点火力はとても強力で、クリーチャーで殴ってあと一押し…!というところに止めを刺してくれることが多いです。


土地 20枚

フェッチランド14枚とショックランド6枚の構成です。

ショックランドは《縄張り持ちのカヴー》の赤緑をスムーズに出せる組み合わせとして《血の墓所》と《寺院の庭》、《聖なる鋳造所》と《草むした墓》の4枚は確定、島の1枚を《蒸気孔》《繁殖池》から選ぶことになります。
僕は状況に応じて山と森どちらが欲しいか変わるため、フェッチランドを1枚削って両方を採用していますが、上陸のことを考えると極力フェッチランドを増やしたいため、《蒸気孔》《繁殖池》どちらかに絞りたいところですね。

フェッチランドは、ショックランド6枚すべて持ってこられる《樹木茂る山麓》と、島以外は持ってこられる《湿地の干潟》は4枚ずつ確定、残りは持ってくる頻度の少ない《聖なる鋳造所》と《草むした墓》と島の片方以外を持ってこられる《乾燥台地》と《新緑の地下墓地》にしました。


サイドボード

《否定の契約》3枚

0マナのカウンターです。次ターンに5マナ払わないとゲームに敗北します。
このデッキで5マナ払うのはほぼ不可能なため、ゲームを決める一撃を押し通すカウンターとして使うことになります。
このデッキは少ない土地で出来るだけ早くクリーチャーを展開したい関係上、妨害にマナを使うことが困難です。
そのため、0~1マナで使えるサイドボードを採用しています。


《思考囲い》3枚

土地以外はなんでも抜けるハンデスです。
1ターン目ハンデスで除去札を抜き、2ターン目にクリーチャーという黄金ムーブのために投入します。
1ターン目にクリーチャーを展開できないのはこのデッキにとって結構痛いのですが、2ゲーム目以降は複数除去など致命的な除去札が増されているため、1枚でも抜いてから展開した方が良いだろうと考え採用しています。


《タルモゴイフ》3枚

墓地のカードタイプの数だけ大きくなるクリーチャーです。
クリーチャー1種と入れ替えで投入することが多いです。詳しくは後述します。
《思考囲い》→《タルモゴイフ》の黄金ムーブはこのデッキでも強力です。


《忍耐》3枚

プレイヤー1人の墓地をライブラリーに戻す能力を持つピッチエレメンタルです。
墓地対策、ライブラリー修復、瞬速到達の壁。やれることが非常に多い便利なクリーチャーです。


《活性の力》3枚

アーティファクト、エンチャントを2枚まで破壊できるピッチスペルです。
2:2交換出来、アド損をしない優秀なスペルです。
置物デッキのほかに、このデッキにとって致命的な《血染めの月》を排除するという重要な任務があります。


5.サイドボーディング

このデッキは僕のデッキにしては珍しく、サイドボーディングの方針をふんわりとですが決めているデッキです。
比較的抜く可能性が高いカードを3枚採用に留め、3:3の交換でサイドボーディングしやすいように考えてあります。
以下にその一例を記述します。

クリーチャー

・《レンと六番》《火/氷》を使用するお相手には《ステップのオオヤマネコ》《アクームのヘルハウンド》を抜き、《思考囲い》《タルモゴイフ》を入れる。
・ミッドレンジなどハンデス入りのデッキ、除去多めのお相手には《僧院の速槍》を抜き、《タルモゴイフ》を入れる。
・《孤独》を使用するデッキなどライフゲイン要素があるお相手には《スカイクレイブの災い魔》を抜き、《タルモゴイフ》を入れる。

呪文

・3点の除去的が無いお相手には《稲妻》を抜く。
・長期戦になりパンプアップの枚数がそこまで必要ない場合は《ガイアの力》2枚と《アラーラの力》1枚を抜く。(2種とも2枚ずつ残すことでデッキに何枚残っているか読みづらくする)
・火力除去が無いお相手には《変異原性の成長》を原則抜く。しかし、速度が極端に重要なお相手の場合は抜かない。
・サイド後でもクリーチャーで十分押し通せるビジョンが見えるお相手には《部族の炎》を抜く。


6.あとがき

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

軽量クリーチャーを高速で展開し、無抵抗なお相手をなぎ倒すのはとても気持ちがいいものです。

《仕組まれた爆薬》や《血染めの月》など致命的な弱点も多く、なかなかガチのメタ上で活躍するのは難しいかもしれませんが、回していて爽快感があり楽しいデッキです。

このデッキは前回と異なり、土地とサイドボード以外は安価で揃えられるカードばかりなので、瞬殺アグロに興味を持っていただけた方はぜひ組んでみてください。

それでは今回の記事はここまでになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

PS.フリプ等でお会いしましたら、《血染めの月》だけはご容赦願います。





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