見出し画像

#Juke_Vox でDJできて楽しかった話

はじめに

こんにちは。記事を見てくださりありがとうございます。DJ をやっている pokob (ぽこ) といいます。

先日 2020 年 12 月 19 日、秋葉原 MOGRA にて開催された声優楽曲パーティー「Juke Vox」に出演させていただきました。DJ を始める前から大好きな場所・大好きなイベントだったので、本当に嬉しかったです。自分にとって特別な出来事だったので、普段やらない振り返りをしてみます。

自分がやったDJの解説というよりは、Juke Vox というパーティーやそこでかけた曲・かかる曲の紹介をメインに、そもそも声優楽曲シーンの面白さとは?といった部分にも自分なりに触れていきます。文章を書くのは下手ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。


もくじ

- はじめに
- Juke Vox ってどんなイベント?
- 当日のことと、かけた曲
- CDJ-3000 のこと
- Juke Vox アンセム紹介
- おわりに


Juke Vox ってどんなイベント?

良い声の良い曲で踊る」をコンセプトに、新旧・男女問わずさまざまな声優楽曲がポップスやクラブミュージックの解釈でプレイされる DJ イベントです。2019 年までは早稲田にある「音楽喫茶 茶箱」にて、それ以降は現在の秋葉原 MOGRA にて開催されています。

声優楽曲という一見ニッチで内輪向きな音楽を幅広く解釈することで、声優ファンだけでなく音楽好き・クラブ好きのお客さんなら誰でも楽しめる空間ができていることが、このパーティーの最大の特徴だと (私は主催でもなんでもないですが勝手に) 思っています。私が初めて遊びに行ったのは 2 年ほど前ですが、その頃には既に、関東圏だけでなく他の地域からもお客さんがたくさん集まるような、非常に活気のあるパーティーが出来上がっていました (そしてその活気は毎回大きくなり今に至ります)。本当に楽しいのです。

▲ 活気の様子です


そして Juke Vox vol. 13 へ

Juke Vox は第 12 回から秋葉原 MOGRA へと会場を移し、主催の mopp さんはイベントを背負って block.fm や J-WAVE といったラジオ媒体にも進出するなど (本当にすごい)、2020 年になっても勢いを止めずに活動の幅を広げていく…… そんな様子を私は横から眺めていました。そんな中迎える第 13 回のゲストとしてお声がけをいただけて、本当に嬉しかったのと同時に、めちゃくちゃに気合いが入りました。

オファーをいただいた当日に友人のかりをさんにアー写の相談をして、翌日すぐに撮ってもらいに行きました。かりをさん、本当にありがとう!

▲ 馬子にも衣装

……で、なんやかんやしてたらあっという間に当日。


当日のことと、かけた曲

画像1

▲ (たぶん) クリックで拡大されます

当日のタイムテーブルと、私がかけた曲です。準備もそれなりにしましたが、基本的には本当に好きな曲だけをプレイリストにして持っていって、好きなようにかけました

ここからは、試合後の監督が高校球児をひとりひとり労うような気持ち (?) で、流した曲たちの好きなところとかエピソードをオーコメ的に書いていきます (繋ぎの解説とかは多分あんまり含まれないです、期待された方はすみません)。

MOGRA の Twitch チャンネルにサブスクライブしている方は、配信アーカイブ (https://www.twitch.tv/videos/842552476) をご覧になりながらだと読み進めやすいと思います! サブスクしてない方も、Amazon Prime 会員なら無料で Twitch の好きなチャンネルを 1 つサブスクできるはずですので、よろしければこの機会に是非。アーカイブ観れない人用にも、できる限り試聴動画などリンク貼ってます!


01. アイオライト - 上田麗奈

1 番手の Hasshy さんによる完璧なオープンを経て、mopp さんが優しく渡してくださったので、とても受け取りやすかったです。感謝!

今年 3 月発売のアルバム『Empathy』収録曲として『あまい夢』とともに先行公開された曲で、2 曲とも非常に明るい雰囲気の曲という印象を受けました。が、のちにアルバムが発売されるとこれがとんでもない詐欺だったことを知ります (いい意味で)。


02. Brand New Girls - ブランニュー☆ガールズ (林鼓子, 厚木那奈美, 森嶋優花)

『キラッとプリ☆チャン♪』2 シーズン目の ED 曲。アニメがめちゃくちゃ面白くて楽曲も良く、好きな作品です。クレジットがランガちゃん名義ではないのはおそらくキャラソン扱いということなのでしょうが、「ブランニュー☆ガールズ」というユニット自体は作中に存在しません。

プリチャンはアニメで楽曲が出てきてから音源がリリースされるまでが非常に長く (半年とかザラ)、いつも悶々とした気持ちにさせられますが、円盤特典とか永遠に出ないパターンよりは全然ありがたいですよね。


03. 止まらない未来 - I-1club

いい曲。本当に……


04. Sing a Song - 本須和秀樹 (杉田智和)

『ちょびっツ』主人公のキャラソン。珍しく杉田さんのキャラクターが全く表れていない純然たるキャラクターソング、かつ良い声なのでほんと最高です。

▲ 配信がなかったので近い感じの曲を


05. 泣かないイグアナ - 國府田マリ子

友達のミックステープを聴いて知った良い曲。このラインの曲は、パーティーや人との出会いがなかったら一生たどり着くこともなかっただろうなあ、と思いながらかけました。感謝。

國府田マリ子さん、10 年以上続くブログを今でも毎日更新されているみたいで、とてもかっこいいと思いました。


06. speed of love - 水野愛日

07. 夢の都 TOKYO LIFE - 中川亜紀子

ともにコンピレーションアルバム『声優レアグルーヴ 2』収録。今や DJ だけでなくお客さんにとってもおなじみのラインですが、声優楽曲のレアグルーヴという元来なかなか陽の当たらない音楽を、これほどまでのアンセムに押し上げた、先輩方の偉大な愛と努力に脱帽です。


08. MUSIC IS MAGIC - 白金煌 (小宮有紗)

みんな大好き電音部、みんな大好き tofubeats。歌詞が本当に沁みます。

私事ですが、最近始まった「≠ODAYAKA (ノットオダヤカ)」という、 電音部などなど新しめのものがドカドカ流れるアニソンリミックス中心のパーティーに所属させてもらっています。立川 Gluck Zwei という場所で偶数月土曜日のデイにやらせていただいているので、チェックしていただけると幸いです。


09. コイキュウ - 竜王更紗 (渕上舞)

音楽少女と渕上舞さんのことが大好きな友達がいて、当日も遊びに来てくれていたんですが、俺も大好きだぜということでかけました。可愛くて、踊れて、文句なしの最高楽曲。

▲ 私は渕上舞さんの動画だとこれが一番好きです
(主観がかなり入っているので無理して観なくていいですが……)


10. Spending - i☆Ris

アルバム『Shall we☆Carnival』収録。ほかの収録曲含め、これまでの i☆Ris とは明らかに一線を画すような音で、一聴してめちゃくちゃ面食らった思い出があります。前述した上田麗奈さんの『Empathy』などとリリース時期が被っていて、当時の界隈は情報量が大洪水状態だったのですが、周りの友達はしっかりキャッチアップしていて流石だなと感じた記憶があります。mopp さんがラジオで紹介していたのも覚えています。

Juke Vox 当日の少し前にライブ (京 Premium Live 2020) が開催されてて、その後久保田未夢さんが LINE ライブ で 「Spending やってめっちゃ盛り上がった。この曲めっちゃ好き!」みたいなことを言ってて、うお~ええな~~~となりました。出番の後、実際に観てきた友達からライブの話が聞けたりもして、嬉しかったです。


11. Everlasting Parade - 内田彩

内田彩さんの最高楽曲。1st シングルの c/w 曲ですが、普通に歌うの難しすぎると思うんですよね…… 流石の歌唱力だと思います。

内田彩さんの曲を聴くと、大阪に住んでいた頃のことや、よく遊んでいた友達 (内田彩さんが好き)、初めて遊びに行ったクラブイベント (Basspot。クラブミュージックやリミックス楽曲中心だが、内田彩さんなど声優楽曲も割とかかる。めっちゃ楽しい) のことなどを個人的によく思い出します。


12. 単線パレード - 堀江由衣

大好きな人の大好きな曲。アルバム『文学少女の歌集』の最後を飾る一曲です。が、ジャケットなどから伺えるアルバム自体のコンセプト・従来の作風・当時のトレンドのいずれとも合致しない雰囲気のビッグルームで、初めて聴いてからしばらくはどう受け止めてよいものか戸惑っていました。そのうち何回も聴いてると「やっぱこれだな~」と思うようになったので良かったですけどね。

その結果、「自分は良い曲だと思ってるのに、なんか周りではあんまり話題になってないし曲自体がスベってるみたいな雰囲気すらある」状況ができてて、自分はそれがずっと気に食わなかったし、なんなら少しムカついてました。だから、少しでも人の心に響くようなかけ方をいつか絶対にしたいと思ってたし、もし今回聴いてくださった方に少しでも良い曲だと思っていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。今回このような機会をいただけて、好き勝手やらせていただいたことに改めて感謝したいです。

作詞も本人が担当していて、解釈もいろいろあると思うのですが、個人的にはけっこうエグい歌詞なのではないかと思っています。本人からのちょっとしたヒントのようなものが SNS 上のどこかに落ちていると思うので、気になる人は探してみてください (解釈は委ねます)。


13. ラズベリー・パーク ‐ 山崎エリイ

アルバム『夜明けのシンデレラ』の最後を飾る曲で、曲の長さも 9 分ある壮大な曲です。界隈でも一瞬でアンセムになりました。いい曲……

富山にまーさんという DJ がいらっしゃるのですが、彼がオンライン声優楽曲イベント「声 net」に出演した際にこの曲を巧く使ったアクトを披露されていて、本当に圧巻でした。

▲ 音楽的にはここらへんがベースにあるのかなと勝手に思ってます


14. ハレ トキドキ メランコリック - ここなつ

KONAMI社の音楽ゲームに関連するユニット「ここなつ」の楽曲。音ゲー曲ということもあり、とにかくいろんな音が鳴っていて楽しいです。私自身音ゲーに傾倒していた時期があり、やはりこういうサウンドは遺伝子レベルで好きだったりします。

この日はちょうどここなつクリスマスライブで、この曲も披露されたみたいです。観たかった。


15. 恋のうた (feat. 由崎司) ‐ Yunomi

『トニカクカワイイ』OP 曲。映像・曲ともにアニメで流れた時は度肝を抜かれましたし、話題にもなりましたね。いい曲……


16. Driving in the silence - 坂本真綾

17. Sayonara Santa - 坂本真綾

ここからは、季節感のある曲をいくつか。まずは、アルバム『Driving in the silence』の最初の 2 曲を続けて。

坂本真綾さんといえば、友達のろーるすこーくんが主催している声優楽曲イベント「VOICE PIGGIES」でいつの日か聴いた、工藤スナッフ (謎のかずきX) さんの DJ を思い出します。本人曰くそこまで DJ のキャリアがあったわけではないそうなのですが、音の抜き差しが優しく丁寧で、何よりも坂本真綾さんとその楽曲への愛がとても伝わってくる、とても素晴らしい DJ でした。その影響で私は坂本真綾さんの楽曲にのめり込むようになり、こういった良い曲にも巡り合うことができた、というわけなんです。感謝!


18. ゆき模様 恋のもよう - Wake Up, Girls!

いい曲。曲もそうですが、歌詞がもう人智を超越していてものすごいんですよね…… ぜひ、歌詞を読みながらフルで聴いてみてください。


19. Winter Wonder Wander - 水瀬いのり

シングル『Ready Steady Go!』c/w 曲。この曲は、ミクロに見ると王道感のあるメロやコード進行をしているのに、マクロに見たときの構成が普通のポップスを逸脱していて、とても面白いです (2 番以降がとても面白いので、ぜひ聴いてみてください)。Juke Vox のコンセプトにも重なる部分があるんじゃないかな~とずっと思ってたので、かけられて良かった。

▲ ベースにあると思われる王道の曲


20. STAR BEAT! ~ホシノコドウ~ ~Popipa Acoustic Ver.~ - Poppin'Party

終わりに向かいます。バンドリの曲ということで、なかなか現地参加が難しい状況が続いている、レギュラーメンバーの hugkiss さんのことを思い浮かべたりしていました。Twitch で観ていただいていたようで嬉しかったですが、いつかまた、DJ 観たりお話したりできる日が来るのを待ってます。


21. 奇跡 - 井口裕香

大好きな曲なんですが、この曲をかけてお客さんから反応がありそうなパーティーってほんとに Juke Vox ぐらいだと思うので、今回かけられて反応もいただけて、とても嬉しい気持ちになりました。曲もいいし、井口裕香さんの歌うこの歌詞に胸がキュッとなりますよね。


22. 瀬戸際 - 早見沙織

最後は、2020 年最も優れた楽曲 (諸説あります) の呼び声高い、この曲にしました。最高の曲で、友達との思い出の曲でもあります。

正直、DJ 中は思ってたよりもフロアを見る余裕がなくて、プレイしながらどの程度反応がもらえてるかが、あまり把握できてませんでした。最後の最後にこの曲をかけ、ミキサーからヘッドホンのプラグを抜いて、一歩下がって前を見て初めて、視界が開けました。すると友達がたくさんブース近くに寄ってきてくれてたのが見えて、めちゃくちゃ嬉しくてもう泣きそうになりましたよね。みんなありがとう。最高の瞬間でした。

後続のだーよしさんからすると、いきなり BPM 2 桁に落として渡されて、ちょっと受け取りにくいパスになってしまうかなあとも思ったんですが、自分の中でだーよしさんに対する安心感が勝ってこの結果に。結局、見事に受け取ってくださいました。ありがとうございました……!


パーティーは続く

出番が終わってからは本当に何も気にせず、ひたすらに楽しく踊ったりお酒を飲んだりしました。良かったと褒めてくれた友達や、新しく繋がることができた方も何人かいて、嬉しかったです!

終始楽しく酔っぱらってたけど、「暗いフロアのなんもない所歩いてて、何か蹴ったと思ったら mopp さんの胴体だった時」は普通に怖かったです。あとは全部楽しかったー!


CDJ-3000 のこと

せっかく使わせていただいたので話題の新機種 CDJ-3000 にも触れますが、マジでめちゃくちゃやりやすかったです。

当日は USB メモリでプレイしたのですが、私自身 PCDJ (いわゆる HID 接続) から移行して以来まだ数回程度の現場経験しかなく、不安でした。でも実際使ってみたら何も不自由しなくて、画面が大きいので見やすく、画面が大きいのでタッチパネル操作も間違えない、ボタンの数や機能も豊富でなんならキーシフト (当日使いまくった) までできるので本当に PC 要らないと思いました。個人的には「4 拍や 8 拍のループが、長押しなしのワンタッチで入るボタン」が地味に便利だと思いました。

操作も簡単で、今までの CDJ の知識にプラスして、そっからの変更点だけ押さえていけば特に難しいこともなかったです。主な変更点については MOGRA 店長の D-YAMA さんの記事にわかりやすく書いてありました。


Juke Vox アンセム紹介

最後に、ゲストの立場ながら勝手に「Juke Vox というパーティーで特別なアンセムになっている曲たち」を紹介して終わろうと思います。vol. 13 は Juke Vox に初めて遊びに来られたお客さんが多かったみたいで、これからもそういう人が増えるといいなあと思って。このパーティーのこともっとたくさんの人に知ってほしいです。

* 私が勝手にアンセムだと思う曲を書いてるので、独断と偏見を含みます
* あくまでアンセム予習したいな~って人向けで、実際ここに書いてる曲を知らない人が遊びに来ても全然 OK!!! 全然楽しいです!!!


スープにスパイス

『スロウスタート』キャラクターソング。円盤特典なので知名度的にもどうしても劣ってしまうのですが、なぜか Juke Vox ではお客さんもみんな知ってて合唱も起こる、そんな不思議な曲です。円盤特典以外にも、普通のキャラソンアルバムも売っていて、そちらに収録の『ストロベリーアイスクリーム』『シュガー&シュガーレス』などもよくかかります。

太陽と月

『妖狐×僕SS』7 話 ED 曲。当初は円盤特典でしたが、のちにショートサイズのみ配信で買えるようになりました。他のパーティーでもかからないことはないですが、大合唱が起こるほど盛り上がるのは Juke Vox ぐらいだと思います。

パーティーとは関係ないけど、何年も向き合えなかった原作の最終巻を今年になってようやく読んで、ボロボロ泣きました。尊。

デート

斉藤壮馬さんのシングル曲。歌詞に登場する「高田馬場」というワードが、以前の開催場所であった茶箱のロケーションともマッチすることから、Juke Vox にとって特別な曲になりました。どこでかかってもめちゃめちゃ盛り上がるし、みんなで「テイクオフ!」って叫ぶの楽しいです。

大胆不敵に恋したい

女性向けゲームアプリ『Readyyy!』の楽曲。残念ながらゲーム自体はすでにサービス終了となってしまったようですが、コンテンツとしてはこれからも続いていくようです。メンバー曰く「前回からアンセムになった」、いわばアンセム新入生。歌えるようにがんばって練習しようと思います。みんなで育てていこう。

他にもアンセムと呼ばれる曲は多数ありますが書ききれないので、あとはキミの目で直接確かめてくれ! ということにしておきます。


おわりに

書きたいことが多すぎて、めちゃくちゃ長文になってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました! 少しでも曲のこと、パーティーのこと、シーンのことなど伝わったなら嬉しいです。最後になりますが改めて、Juke Vox 関係者の方々、秋葉原 MOGRA スタッフの方々、現地・配信で楽しんでくれた方々、本当にありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?