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ヒストリックお勧めデッキ集その4 2020/08/03

この記事はヒストリックにおけるお勧めデッキをざっくり紹介するものになる。もしよければ、前回までの紹介記事も合わせて読んでもらえるとより理解が深まるかもしれない。

ジャンプスタート入りヒストリックお勧めデッキ集その3
https://note.com/pokkystrain/n/n59f30395552b
2020/08/04追記
公式に2020/08/04公布の緊急禁止改定が行われ、《荒野の再生》と《時を解す者、テフェリー》がヒストリックにおいて使用停止となりました。当記事はこの改定前に書かれたものであるため、記事の内容と現在のヒストリック環境には齟齬が発生している可能性がありますのでご注意ください。

1.白単オーラ

(サイドボードの《夢の巣のルールス》は相棒指定)

白単オーラ

前提として今現在、前回紹介したティムール原野再生がトップメタの一角を占めており、そのティムール原野再生を倒すために作られたデッキの急先鋒がこの白単オーラになる。

除去を《溶岩震》に頼ったティムール再生は序盤に高タフネスのクリーチャーを作られるとなすすべなくやられるケースが多い。《コーの精霊の踊り手》による単純なゲームプランが急所に刺さるというわけだ。

この手のオールインデッキにありがちな「除去に弱い」という欠点も1マナ域に多くの防御用カードがあるおかげで乗り越えられる場合も多い。また、ヒストリック環境のクリーチャーデッキ全般の悩みの種になる対ゴブリンも《静寂をもたらすもの》をメインから投入することでカバーできている。

しかし当然ながら弱点も多く、まず《コーの精霊の踊り手》を引かない場合の線の細さ。相手によっては踊り手以外のクリーチャーを育てて殴り勝つ場合もあるが、やはり綱渡り感は拭えない。
そしてサイドボードの弱さ。当然相手はサイド後ありったけの除去やバウンスをサイドンしてきてそのどれもがクリティカルカードになり得るのに対し、こちら側がサイドインできるのは多少の除去や相手に合わせたクリーチャーの差し替えのみ。メインはかなり有利な相手だったとしても相手の対策意識次第でマッチアップ全体が不利になり得るのは明確な欠点と言える。

2.白青オーラ

白青オーラかい

白単オーラの亜種。白単ゆえにデッキに入ってしまっていた弱いオーラカードを青の優秀なカードに差し替えた形。

ドロー付きのオーラが増えたため、白単に比べて《コーの精霊の踊り手》なしでもゲームメイクがしやすいのが大きな利点。

逆に欠点は当然ながらマナベースの貧弱さ。最序盤にプレイしたい青いカードがデッキに15枚以上入っているにも関わらずデッキ内の青マナソースが11枚というのは理論的には破綻している。毎ゲームかなりシビアなマリガン判断が要求されることになるだろう。

3.赤単バーン

赤単バーン

《炎樹族の使者》の使用停止以来鳴りを潜めていた赤単だが、最近になって復権してきた。理由としてはティムール再生にそこそこ戦えることに加えて、ティムール再生をメタった軽い生物デッキに全般的に有利なためだ。

《渋面の溶岩使い》の加入により対ウィニーの耐性が大きく上がっただけでなく《魔術師の稲妻》の使い勝手が抜群に良くなり安定してマナ効率のよい火力をプレイできるようになった。ジャンプスタート以前の赤単はバーンというよりウィニーデッキだったが今の赤単はバーンと呼んでも差し支えないだろう。

デッキの課題としては対ゴブリンの相性が悪いこと、それにライフゲインカードに極端に弱いことか。ウィニーからバーンにシフトしたことで《エンバレスの宝剣》や《鍛冶で鍛えられしアナックス》などの継続的なダメージソースがデッキから抜けているために相手のライフゲイン=直接的なディスアドバンテージになるのが痛い。《ケイヤの誓い》やら《気を見た援軍》なんて1枚プレイされただけで震えるレベルだ。
幸いにして今はライフゲインカードはあまり多くのデッキには採用されていないように見受けられる。これも今赤単が活躍できている要因だろう。

4.青白スピリット

スピリット界

このデッキもティムール荒野キラーの一つ。なにせアタッカーが全員飛行持ちなのだから。

また白単や赤単系と違い4色ケシスコンボを苦にしないのもデッキの売り。赤単や白単ではケシス側が展開してくるタフネス3のブロッカーを突破するのに手を焼くがこのデッキなら全て無視してタコ殴り→コンボ始動にカウンターやバウンスを合わせるだけで勝ちだ。

ゴブリンにも飛行+ロードの高打点でライフレースができるので割といい勝負ができる。ヒストリックのクリーチャーデッキの中ではゴブリンに対して戦える部類に入るはず。(とはいえ微不利レベルではあると思うが…)

え?再生とケシスに有利でゴブリンとも戦える。じゃあ最強デッキ?と思うかもしれないが残念ながらそんなことはなく、代償として赤単を筆頭に自分より早いデッキに弱いという弱点を抱える。特に《渋面の溶岩使い》が追加された赤単バーンは相性絶望といってもよい。

5.黒単アグロ

黒単

バランスよいアグロデッキ。メイン戦から《帆凧の掠め盗り》による妨害→高タフネス高打点の3~4マナ域に繋げる展開で再生を睨みつつ、優秀な低マナ域生物と除去カードでクリチャーデッキに対しても悪くない戦いができる。

単色デッキの中ではサイドカードが優秀なのは黒の特徴。コントロールデッキに対してハンデス、メインは少し不利寄りの部族デッキに対しては《魔女の復讐》《悪意に満ちた者、ケアヴェク》《疫病牝馬》といったキラーカードが用意できる。そういう意味でもこれから先、対応力の高い黒単が勢力を伸ばす可能性は十分あると予想している。

まとめ

奇しくも今回は全てアグロデッキの紹介となった。原野再生という強力なデッキがトップメタに定着したことで環境が大きく動いたことの証明だろう。

まだまだメタゲームの展開が予想できないヒストリック環境、また新しいデッキが活躍するようになったら改めて紹介することになると思う。

それではここまで読んでくれてありがとう。ぜひMTGアリーナでよきヒストリックライフを満喫して欲しい。

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