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【アモンケットリマスター対応】ヒストリックお勧めデッキ集・最新版 2020/08/16

この記事はMTGアリーナでプレイできるヒストリックフォーマットにおけるお勧めデッキをざっくり紹介するものになる。

こちらは前環境までのデッキ集になる。合わせて読んでもらえると環境の変遷が分かりやすいかもしれない。
https://note.com/pokkystrain/m/m9da401acad78

アモンケットリマスターが実装されまた大きく様変わりしたヒストリック環境。果たして新環境で有力なデッキはどんなものになるのか…?

1.赤単

赤単

アモケットからの主な新戦力
《損魂魔導士》
《熱烈の神、ハゾレト》
《ラムナプの遺跡》+《日焼けした砂漠》

1マナ域に《損魂魔導士》を雇用できたことでクリーチャーの陣容が引き締まった。

かつてスタンダートで禁止されていた経歴を持つ《ラムナプの遺跡》の加入も大きい。このカードがマナフラッドを軽減してくれるため少し多めに土地を採用することが許容されるようになり、結果的にデッキの安定性が増した。

《湧き出る源、ジェガンサ》の相棒指定は《ゴブリンの鎖回し》の採用とトレードオフ。赤単ミラーの鎖回しは以前より力を失っており(タフネス1のクリーチャーが減ったため)、最近はジェガンサを優先するプレイヤーが増えているように思う。ここは他にタフネス1のクリーチャーを多用するデッキがメタに食い込んでくるかによって変更すればよい。

このリストには未採用だが《熱錬金術師》の有無には使用者の好みが出る。個人的にはハゾレトと錬金術師はどちらかしかしか採用できないと考えている。(錬金術師はマナスクリュー気味のゲーム展開のほうが強く、ハゾレトはフラッド気味のほうが強いという正反対のカードであるため)

2.ラクドスサクリファイス

ラクドスサクリ

アモケットからの主な新戦力
《思考囲い》
《削剥》

そこまで絶大に強化されたわけではないだろうが、黒いデッキというだけで《思考囲い》が使える分パワーアップはしている。それにオーラを始めとしたクリーチャーデッキがメタ上位に残っているためかラクドスサクリファイスも依然として使用者は多い。

このデッキに関しては使用者によってチューニングの幅が広く、《戦慄衆の解体者》等を加えてアグロ戦略を推し進めたタイプや《死の飢えのタイタン、クロクサ》を素早く脱出でプレイすることを目指したタイプなどもある。

3.ラクドス秘儀術師

ラクドスパイロ

アモケットからの主な新戦力
《思考囲い》
《立身//出世》

ラクドスの派生形、ラクドス墓地利用とでも呼ぶべきか。実は前環境から存在はしていたのだが、サクリファイス系に比べるとオーラやゴブリンに分が悪く一瞬だけ流行はしたもののすぐに廃れてしまっていた。

アモンケットリマスターの目玉である《思考囲い》を存分に使い倒せるデッキ構成はなかなか魅力的だ。復活もあり得るだろう。

4.ジャンドサクリファイス

ジャンサク新

アモケットからの主な新戦力
《集合する中隊》
《思考囲い》

某有名ストリーマーから一気に広まったデッキ。マナクリーチャーを多用することで早いターンに中隊をプレイでき、サクリファイスエンジンのキークリーチャーを集めることでいきなり大ダメージを与えることが可能。マナクリーチャーばかりを引いてフラッドした際に備えて《ボーラスの城塞》もメイン4枚に増量されている。

ただし《墓掘りの檻》というカードには注意。
檻が場に出ていると集合する中隊は何もしないカードになる。

5.スゥルタイ原野

スゥルタイ原野

アモケットからの主な新戦力
《思考囲い》
《約束の刻》
各種砂漠土地

パイオニア環境で《死者の原野》を禁止に追いやったのが《約束の刻》というカードだ。《不屈の巡礼者、ゴロス》が可愛く思えるレベルの恐ろしい速さでゾンビトークンの群れが生まれる。

約束の刻のカード効果のために砂漠土地をデッキに入れるかどうかは使用者によって構築が分かれている。砂漠を採用するとマナベースに負荷がかかるため安定を重視して砂漠を採用しないほうがいいという意見がある一方、対アグロデッキで約束の刻でゾンビトークンが2体場に出る可能性はあったほうがよいという意見もある。

このリストには入っていないが《大いなる創造者、カーン》を採用したタイプも人気。《墓掘りの檻》をメインから無理なくプレイできるのがカーンのメリットだ。ただし逆に檻が全く効かないデッキに対してはカーン型は微妙になるわけだが。

今は3色目に黒を採用しているスゥルタイが主流だが、アモンケットリマスターで加入した《神の怒り》を採用したバントも健在。スゥルタイはライフゲインカードが弱いという欠点があり赤単に弱いが、バントは《機を見た援軍》などライフゲインカードを採用しやすいリットがある(そのかわりに神の怒りの効きが悪いオーラデッキ等に弱い)。
サブカラーをどうするかも含めて原野デッキは採用可能なカードが非常に幅広く、今後どのように進化していくかまだ未知な部分が大きい。発展の余地が広いアーキタイプと言えるだろう。

6.オーラ

白単オーラ

白青オーラ

アモケットからの主な新戦力
《結束のカルトーシュ》

そこまでの強化は得ていないものの相変わらず対策していない相手には理不尽なゲーム展開が可能。今はサクリファイス系のデッキがかなり流行しているため勢力は抑えられているように思うが、メタゲームから完全に退場することはないだろう。

7.ゴブリン

ゴブリン

アモケットからの主な新戦力
特になし。強いて挙げれば《削剥》

これも完全に前環境からの居残りデッキ。対策が薄い相手は一瞬で踏みつぶすデッキであり簡単にガードを下げてよい相手ではない。

8.エルフ

エルフ

アモケットからの主な新戦力
《集合した中隊》

とにかく全体強化能力を持つエルフを並べまくりゴリ押しするコンセプトのエルフデッキ。以前はゴブリンに勝る点が少なく影がうすかったエルフだが、集合した中隊を得たことで一段階デッキパワーは上がっただろう。中隊から《アロサウルス飼い》を場に出すことで突然死の演出もしやすくなった。

干渉力のなさという弱点は相変わらずなのでどこまで環境についていけるかは未知だが。

9.グリクシス

グリクシス

アモケットからの主な新戦力
《思考囲い》
《検閲》

なぜか最近急に見るようになったデッキ
思考囲いで対処範囲が広がったのがよかったのだろうか?

個人的には《死者の原野》がある環境でコントロールデッキを使う気は起きないのだが、カードの選定次第でひょっとしたら環境を攻略できるポテンシャルがあるのかもしれない。このリストを見てもらえれば分かるが、デッキは全く研究が進んでいないも同然なので今後の発展に期待したいアーキタイプではある。

(※勝率を高めるのが目的なら筆者はこのデッキはあまりお勧めはしません)


以上、アモンケットリマスターのリリースからここまで、環境のメタデッキと呼べそうなデッキを9つ紹介した。これからヒストリックを遊ぼうというプレイヤーの参考になったのなら幸いだ。

恐らく今後そう時間を空けずに全く新しいデッキがメタに浮上してきたり、既存のデッキもリストがアップデートされることと思う。その際にはまたデッキ集の改訂版を書かせてもらうことになるだろう。

万が一当方をサポートしたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、それはもう大変光栄なのですが、できればもう少し記事が充実するのをお待ちいただけたらと考えております。もし今後自分の記事に自信が持て始めたら、改めてサポートのお願いを掲載するかもしれません。