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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その108)

2023/11/6

前回までの拘束から仮釈放までの記録を二日間で一気に書き上げた反動で燃え尽き症候群に陥ってました😓
まとめ始めると、次から次へ書きたいことが湧いてきて、短時間でまとめることができた
それは多分、この件について誰かに伝えたいと言う思いがあったからだと思う
ただ、その後のモチベーションがなかなか高まらない
でも早めにまとめておかないとどんどん記憶が曖昧になってくるのでそろそろ書き起こしておきましょう😮‍💨

6時半起床
今日は7時半までに警察署に戻らないといけないはずだがハミットさんはのんびりしている
家を出発したのが、7時半
大丈夫なのか?と少し不安になる
日本人的感覚だと警察の外出許可の時間を守らなかったら、それを理由に勾留が延長になるとかきつくお叱りを受けそうな気がするがここはイラクなので、イラク人に任せよう
そして到着した場所は昨日の警察署ではなく、パスポート&レジデンスオフィスだった
どうやら、ここで釈放の手続きを済ませて解放されることになるようだ
という事は留置場で押収された自分の持ち物もここに運んできてあるのかなと少し不安になる
イラクの警察がそんなに気が利いているようにも思えないが、昨日こってり絞られた蛇男がちゃんと段取っていることを期待しよう

しかし、そんな期待も虚しく最後の嫌がらせとばかりに留置場で押収された持ち物については知らないとしらばっくれている
自分が最初に留置場に入れられた際に、取り上げられた荷物があってそれを取り戻したいと伝えても、その留置場のある警察署を忘れてしまったと言うのだ
警察署の留置場で押収されたものは予備の携帯電話と財布とオートバイや荷物の鍵束、バイク用のグローブ
諦めるわけにはいかない
忙しくコマネズミのように働く蛇男に合間合間に何とかその荷物を取り戻せるように手配してもらうように願い出るが、相変わらず忘れたふりを続ける蛇男
2 ,3日前に珍しい外国人をぶち込んだ留置場のことを忘れているはずがない
パスポートと携帯電話へは介してくれたが、その携帯電話のカバーには、マジックペンで大きく、「日本人」とアラビア文字で書いてあった
くそったれ

待っている間にハミットさんに電話を借りて、気が進まないが日本大使館に連絡を入れることにする
ここイラクでは、大使館があるエリアは軍隊に守られたグリーンゾーンと言うエリアにあり、いきなり行っても大使館に入る事はできない
事情が事情なだけにあらかじめ連絡を入れておくべきだろう
電話がつながり、大使館の職員に事情を説明する
反応は予想した通りと言うか現在のイラクは退避勧告が出ていることなどなど、など、、、
可能ならば聞きたくないありがた〜いお話をひとくさりされた後、バグダッドまで充分注意して来るようにとの事
本当ならば、ひっそり入国してステルスで旅行を続けて人知れず出国する予定だったのになぁ😢

もう時間は正午
ハミットさんと2人で困り果てていると、そこに別の職員が声をかけてきた
彼はモハメッドさんと言う名で流暢に英語をしゃべり、事情を説明すると蛇男のオフィスに一緒に行ってくれて抗議してくれた
彼も階級は、蛇男と同じらしい
自分が行った警察署の場所を電話で確認するように蛇男に指示を出し、嫌々ながら蛇男が電話をかけ始め、ようやく自分の荷物が見つかった
ハミットさんと2人でその警察署に行って、ようやく自分の持ち物を取り戻す事が出来た
ついでに、房の中の皆んなに扉の鉄格子越しに少し話をすることもできた
ほとんど寝ていたが、起きている人たちに別れを告げ警察署を後にする

また、レジデンスオフィスに戻り、自分の釈放手続きも終わらすことができた。その際に蛇男の上司らしき警官から蛇男の仕事ぶりはどうだったと聞かれ、正直に答えてもいいのか?と聞き返した
まぁそれで答えたようなものだが、もちろんと言われたので彼は一切私の主張や要望を聞き入れてくれた事はなかったとだけ伝えた

これでようやく手続きも終え、すべての物も取り戻した
レジデンスオフィスから出発準備をしていると先ほど助けてくれたモハメットさんがバグダッドまでのチェックポストで通行出来るように書類を作ってくれていてそれを渡してくれた
何か問題があった時用の連絡先もつけてくれていて、本当にありがたい
今回のこの件も、担当が彼だったらこんなことにはなっていなかっただろうがまぁいい経験になったと思って諦めよう
その後レジデンスオフィスの警官達と写真撮影大会になり何人かの警官と記念撮影をへ撮った後、レジデンスオフィスを出発
時間はもう2時を過ぎているので、今日バグダッドに向かうのは無理だ
なので、申し訳ないがもう1泊ハミットさんの家に泊めてもらえるようにお願いをすると快諾してくれた
ハミットさんの家で子供たちと戯れたりしながら疲れを癒し、その日は就寝

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