見出し画像

Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019 서울공연에 참가해왔습니다.

 せっかくのグローバルな話題なので韓国語で書こうかなとも思ったのですが、さすがにしんどいのでタイトルだけにしておきましょう。「Aqours World LoveLive! アジアツアー2019」(以下、アジアツアー)ソウル公演に参加してきました。タイトルもそういう意味です。

 さかのぼること5ヶ月前、2018年11月18日。「Aqours 4th LoveLive! 〜SAILING TO THE SUNSHINE〜」の公演2日目が開催されていた東京ドームは大歓声に包まれていました。アンコールの最中でのプロジェクトからの発表がされたのですが、その中でアジアツアーの開催の告知がありました。後ほど上海公演が追加されましたが、この際には台北公演とソウル公演を開催するというもの。韓国での公演開催の決定は私にとって本当に待望の発表でした。その日のうちにソウルの宿をとり、詳細の発表を待つことに。
 さて、なぜ韓国での公演が私にとって待望だったのか、という話をしなければいけませんね。Twitterをご覧になった方はご存知かもしれませんが、私は(ここ3年ですが)1年に1回程度韓国を訪れています。大学で何かしら語学を履修しなければならず、語学に不真面目で苦手だった私は「韓国語は日本人にとって学びやすい」という情報から学び始めたことがきっかけでした。1年生の春休みになんとなく語学研修でソウルを訪れ、そこから韓国の鉄道をメインに興味を持つようになり、1人で韓国旅行を楽しんだこともあります。
 Aqoursが韓国で公演を行うのはアジアツアーが初めてではなく、2017年11月18日に「Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜Landing action Yeah!!〜」(以下、ファンミ)のソウル公演が行われていますが、その際には海外の公演があるともよく理解しておらず、開催後にあったんだなくらいのことしか思っていませんでした。しかし、前述したような気に入った地で公演が再度あるのならば、ぜひとも参加したいという考えは徐々に強くなり、そんな矢先にこの発表がされた、というわけです。
 ところが、ラブライブ!に限らず、海外の公演に参加することは容易ではありません。韓国ではチケットの確保が海外からでも比較的簡単にできますが、それでも完全に日本語対応したわけではないチケットサイトから購入する必要がありますし、情報を得るにしても現地の言語を理解する必要がある場合もあります。なにより海外に行くことそのものもハードルなわけですから、それなりの熱意がなければ難しいことでしょう。
 私にとってもチケットの確保は非常に困ったことでして、販売情報などは韓国語を読んで理解していたのですが、チケットサイトがWindowsでしか決済できないという仕様だったおかげで諦めかけていました(環境がiPhoneとMacなので)。しかし、友人の助けもありなんとかチケットを手に入れることができたというわけです。本当は自力で争奪戦に勝ってVIP席行きたかったのですが、さすがに全く無理でしたねえ…。でも憧れの韓国公演に行けるだけで本当に感謝ですね。宿や航空券など様々なものを手配しつつ、韓国へ渡る日を楽しみに待つこととなりました。
 旅行記部分が結構長いので、アジアツアーの感想だけ読みたい方はその辺まですっ飛ばしてください。半分より下、というか残り3分の1くらいのところです。

0日目(4月18日)

 おなじみ旅行0日目です。前回の北海道旅行の際は早朝便に乗るために川崎で前泊をしたわけですが、今回は深夜便利用のために仕事を終えてから羽田空港へ向かいました。韓国への直行便というと地方空港含め様々な場所に就航していますが、今回はいつも利用している羽田空港を午前1:55に出発し、仁川空港に午前4:25に到着するPeachのMM809便に乗ることに。LCCというと成田空港が拠点の便がほとんどなのですが、交通費や現地についてすぐ動けることを考えると、羽田空港で唯一のソウル発着LCCであるこの便にならざるを得ないわけです。乗るのも3度目ですから、深夜便でかなりしんどいのですが少し慣れてきました。
 ちなみに富士山静岡空港にもエアソウルとアシアナ航空のコードシェア便が週3日就航しているのですが、午前に静岡到着で午後にソウル到着と韓国訪問には使いづらく、なかなか選択肢には入れることができません。

 かなり早めの23時前に羽田空港に到着。熱海駅での乗り換えが嫌なので、沼津駅から上野東京ラインへの直通列車の最終便である20:38発の列車に乗り、この時間くらいに着きます。羽田空港でも十分に遠いですね…。チェックイン時間まで少し暇をつぶし、戻ってくるとなにやら少し様子がおかしいもので、聞いてみると仁川で天候調査をしておりチェックイン時刻が0時に変更になるとのこと。多少遅れるのかなーくらいで考えていましたが、どうせ着くのも午前4時半で早すぎるくらいですから、まあいいやくらいに思っていたのですが、さてここから事態が悪化していくわけです。

1日目(4月19日)

 0時頃にフライト時刻はまだ決まっていない旨を説明されつつチェックインをしたわけですが、次の発表は1時半頃とのことでずいぶん暇なので、出国手続後に利用できるラウンジでひと休み。某オイオイとか間違って言われるところのゴールドカードを所持していたため使えたのですが、ゴールドカードといってもこれは入手がかなり容易でして、まあ興味のある方は調べてみてください。条件満たすと年会費無料ですし。そして発表時刻に搭乗口へ向かったわけですが、さらに発表が遅れることを聞かされます。まあ夜はまだ長いですから、ここでは焦らないわけですよ。しかし30分後くらいだったか、私の気分は出発前から急降下することとなります。

 出 発 時 刻 は 午 前 7 時 1 0 分 を 予 定 し て お り ま す 。

 …は?いま聞き間違えたか?
 出発案内の掲示を見に行ったのですが、そこには上記アナウンス通りの案内がありました。1,2時間程度の遅延であればまったく問題なかったのですが、さすがに5時間半も遅延するとは想定しておらず、着いたらソウル市内出て朝ごはんを食べる予定だったのに…と落胆(そこかよ)。さすがにそんな時間まで起きていられないため、人生初のベンチ睡眠を決行しました。羽田空港は搭乗口付近のベンチにコンセントがきちんと設置されているため、充電できるのは助かりましたね…寝心地はお察しください。しかしこれが出国後で良かったですよ…出国前のロビーのベンチは数が少ない上に、早朝便の乗客で間違いなく混み合っていますからね。不幸中の幸いというやつ。

 早朝便の関係で少しずつ空港が賑わってきた午前5時半頃に起床。とにかく朝ごはんだけは食べないと辛いので、眠い目をこすりつつ空港内を歩き、フードコート的な場所でつけ麺をいただきました。朝からかよって感じですが、空港内の食事は基本的に高くつくのもあり、選択肢が限られるんですよね…1,000円超えるのは財布事情的にかなり厳しかったので。私が朝でもある程度のボリュームなら食べられる人だから、というのもありますけどね。

 食事後に変更された搭乗口へ移動。もうこの案内がすべてを物語っているわけですよ…。基本的に今まで遠征で交通機関に支障があったことがなく、今回のも貴重な体験ではあったのですが、まあ二度とやりたくないですね。ネカフェの方が遥かにマシですよ。
 ちなみにですが、過去に一度だけ自分のミスで旅程を狂わせたことはあります。2016年の夏に青春18きっぷで埼玉から大阪を目指した際、本来なら東海道本線で10時間程度で行ける道のりを、御殿場線・身延線・飯田線・紀勢本線経由で丸2日かけて行くということをしたのですが、大宮駅で川越線から乗り換えて上野東京ラインで国府津駅を目指す際に、川越線に荷物を忘れたというものです。荷物を忘れたのは埼京線内各駅停車だったため、赤羽駅でその列車に戻って取り戻したのですが、御殿場線に間に合わなくなってしまい、その後の旅程も崩壊しかねないものでした。その際にとった策が、埼京線でそのまま新宿駅まで行き、小田急線から御殿場線に直通する特急あさぎり(現・特急ふじさん)に乗り込んで松田駅で元の旅程に復帰するというものでした。懐かしい話です。

 結局さらに遅れ、本来より6時間近く遅延して羽田空港を出発。もちろんベンチ睡眠で疲れがとれるはずもなく、機内でもぐったりしていました。どうやら遅延の原因は仁川国際空港の濃霧だったようなのですが、他の航空各社は普通に運航していたなか、Peachの規定に引っかかったため飛べずにいたようです。確かに仁川国際空港到着時にはかなり視界が悪かったのですが、こういう引っかかり方もあるんだな…という感じでした。こればかりは仕方ないですね。

 というわけで到着です。韓国に到着するまででもこんな苦労だったわけですが、ここからが本番。大阪から来ていた友人と合流し、モバイルWi-Fiを受け取ってから空港鉄道でソウル市内を目指します。その友人は関西国際空港を7時過ぎに出て定刻の9時過ぎに到着していたのですが、自分が先について準備してから案内する予定だったのにもう既に崩壊しましたね。初韓国の友人もコンビニで買物はすでにしていたようで、日本語を話せる店員がいて助かったとのこと。空港という場所柄というのもありますが、韓国って思いの外日本語が話せる人多いんですよ。
 さて、今回せっかくこんなnoteを投稿するわけですし、韓国旅行のススメといいますか、行きやすい国なんだぞということもお伝えしていきたいと思います。モバイルWi-Fiのレンタルについてサラッと書きましたが、韓国旅行の必需品であるモバイルWi-Fi、案外安いです。日本国内でレンタルすると相場を調べた感じ1日あたり500円はかかるかなと思うのですが、今回利用した大手通信会社であるskのものは1日あたり330円ほどでした。韓国のみ訪問する場合は断然お得ですね。日本国内からも予約が可能で、仁川国際空港や金浦国際空港をはじめ、主だった空港や港で受付をしています。仁川国際空港では24時間受付している窓口もあり非常に便利ですね。モバイルWi-Fiがあることで、自身のスマートフォンで情報を調べたり地図を見たりもできますし、翻訳ソフトも使用可能です。韓国に限った話ではないですが、海外旅行もハードルが下がったものですね。

 さて、仁川国際空港から空港鉄道のかったいイスに座ること50分ほどでソウル市内の弘大入口(ホンデイック)駅に到着しました。弘益大学の最寄り駅で、この弘大と呼ばれるエリアは観光地にもなっています。なお、鉄道のことについては詳細は別に投稿しようと思うので今回は省きます。
 まずは朝ごはんに食べようと思っていた場所でお昼を食べることに。豚寿百(トンスベッ)という店でテジクッパをいただきました。テジとは豚のことで、豚肉入りのクッパというわけです。韓国料理といえばキムチをはじめとした辛いものを連想される方が多いと思いますが、寒い地域だからかおいしいスープ料理も特徴的です。テジクッパは釜山の名物なのですが、豚を長く煮込んだスープはとても優しい味でして、自身で卓上の塩やキムチを入れて味を調節します。その他にも韓国料理らしい前菜や豚肉を茹でたもの、小さい餃子も頼んで2人で23,000ウォンだったのですが、韓国ウォンは10分の1にするとほぼそのまま日本円の額になってくれますから、1人あたり1,150円ですね…最高です。韓国料理は韓国で食べるのが当然一番安いですからね。にしても本当に安い。
 レートの分かりやすさだけでなく、物価も日本に比べればやや安く、また近場で交通費も抑えられるため、韓国が非常に行きやすい外国のひとつとはよく言われたものです。

 その後ソウル駅へ向かい、友人も鉄道好きなので少々そちらの趣味を楽しむこととなります。日本ではめっきり見なくなった客車列車ですが、韓国ではまだまだ現役というか主戦力でして、ムグンファ号と呼ばれる日本で言えば急行列車に相当するような列車が全国を走っています。客車と言っても古臭いものではなく、リクライニング付きの回転式クロスシートで、軌間も車両も日本のものより広いため速くて快適な交通手段です。ソウル駅でキムパプ(韓国式海苔巻き)とコーヒーを買い、ソウルの南にある水原駅へ向かいます。クロスシートの車両乗ると何か買い食いしたくなる気持ち、分かりませんか?

 水原と書いてスウォンと読みます。世界遺産にも登録されている水原華城があることで有名な観光地で、ソウル特別市を取り囲む首都圏である京畿道(キョンギド)の庁舎がある町です。ちなみに、ソウル特別市は京畿道には属していません。日本で言えば東京23区が東京都に属していないといった感じになるでしょうか。韓国にはソウル特別市のほかに、仁川・釜山・大邱(テグ)・大田(テジョン)・光州(クァンジュ)・蔚山(ウルサン)の6つの広域市と、世宗(セジョン)特別自治市という特別な自治体があり、これらは道には属さないものとして大きな権限を持っています。政令指定都市みたいな感じですね。

 そこから電鉄(地下鉄や一般的な電車のことを指します)で少しソウル方面へ戻った義王(イワン)駅へ。お目当ては韓国の鉄道に関する展示が見られる鉄道博物館だったのですが、なんと不幸にもリニューアル工事のため休館…日本の施設であれば調べやすいのですが、海外の施設で一般的な観光地じゃないとこういう情報もなかなか入らなくてですね…無念。

 結局義王駅と水原駅で鉄道を撮影し、ソウル駅への戻りはムグンファ号より上位の電車特急であるITX-セマウルで。ムグンファ号に比べて値は張りますが、テーブルもコンセントもつく上にリクライニングの角度も素晴らしいもので…長距離乗るとその差は大きいですね。韓国は鉄道の運賃が非常に安いのですが、ソウル駅〜水原駅間は41.5kmほどですから、東海道本線の東京駅〜戸塚駅間の40.9kmと比較してみましょう。日本では運賃が720円という区間なのですが、韓国は利用する列車によって異なります。ITX-セマウル利用の場合は4,800ウォン、ムグンファ号利用の場合は2,700ウォン、電鉄利用の場合は1,850ウォンです。先述したように10分の1で日本円と比較できますので、恐ろしく安いことがよく分かると思います。もちろんこれは交通機関に対する国の補助など、日本とは異なるシステムだからこそ起こる差ではあるのですが、それにしても運賃が本当に安い…しかしいくら安いからと言って電鉄はあまりオススメしません。水原駅くらいならまだマシですが、それでも座り心地で言えば最悪な硬いイスに座っていくことになりますし、所要時間もムグンファ号なら20分弱ほど短縮できますから。

 そこから地下鉄で少し移動し、合井(ハプジョン)駅へ。同じくアジアツアーに参加する友人の友人がいたため合流し、ANIPLUSショップのコラボカフェが目当てだったのですが、受付まで時間がかかるようだったので先に夕食へ。同じ建物内にある七宝麺屋(チルボミョンオッ)で冷麺と餃子をいただきました。冷麺と言えば私は盛岡冷麺が本当に好物なのですが、韓国の冷麺が元になったものだと言われています。麺のコシは盛岡同様かなりあるのですが、こちらはかなり細い麺を使っているのが特徴ですね。寒い地域とはいえ夏は暑いですから、そんな季節に助かる料理です。

 夕食後にANIPLUSショップへ行き、しばらく並んだ後にコラボカフェへ入店。以前3rdライブ福岡公演に行く際に立ち寄ったところで、以前にも偶然コラボカフェを開催していたのでこれで2回目(なんで福岡行くのに韓国のコラボカフェに寄るんだアホかと思った方、私のTwitterアカウントのモーメントを開いてみましょう)。フードメニューは品切れでしたが、ドリンクはいただけるとのことで、私3杯(3年生)、友人3杯(2年生)、その友人2杯(ちかなん)で計8杯を注文。沼津のコラボカフェでもやったことがない3杯抜き、意外とキツイですね…。でも目当ての3年生コースターは揃えることができましたので思い残すことなし。海外グッズは貴重なんじゃ…。

 その後は宿のある江南(カンナム)へ向かいました。有名な江南スタイルの江南です。ソウル市内を流れる大きな川、漢江(ハンガン)の南側にある地だから江南です。宿は東横イン江南だったのですが、韓国の東横インは大変に便利でして、ソウル・釜山・仁川・大邱・大田といった都市にありますが、日本と同じシステムかつ日本語もほとんどすべてのスタッフが使えるためかなり楽に宿泊できます。日本同様サイトから予約でき、ポイントもたまりますしね。そんなわけで、出発からのとても長い1日目が終わっていきました。

2日目(4月20日)

 さて、私はライブ以外あまり行かないタイプなのですが、ラブライブ!ではありがたいことに事前物販というものがありますから、それを利用して当日は開場時間に現地入りするのが基本です。物販のために長時間並ぶのがあまり好きではないのと、その時間で食事や周辺観光等をしたいというのが主な理由ですね。しかし今回、私はブレードだけ事前に購入していたのですが、友人が会場限定ブロマイドを購入したいというのもあり、手伝うために朝から会場入りすることに。

 日付が変わってから寝たというのに5時前に起床したのですが体力的には相当きつい…前日アレだしねえ。1日目に合流した友人の友人も偶然同じ宿だったため、この日も共に行動することになりました。まずは宿の近くにあるミライスという店でキムパプと肉まんをいただきました。朝ごはんらしくちとシンプル。韓国の飲食店はチェーンでなくても不思議なくらい24時間営業の店が多く、ソウルはもちろん地方都市でも多くみかけるもので、遅くまでフラフラしたときや早朝から行動したい時に非常に便利です。もちろん価格は安く、3人でこの量食べても1人4,500ウォンとかそれくらいだったかと。
 そこから会場である高麗(コリョ)大学化汀(ファジョン)体育館を目指しますが、ここではタクシーを使って向かうことに。路線図を見ていただくと分かるのですが、江南駅から会場最寄りの高麗大(コリョデ)駅はアクセスがよろしくないのです。そもそもなぜ江南の東横インにしたかというと、変更前の会場であるKBSアリーナの最寄り駅である加陽(カヤン)駅に宿から少し歩いた新論峴(シンノニョン)駅から9号線の急行1本で行けるからだったのですが、会場変更時に東大門の東横インが埋まっており変えられなかったというわけです。
 韓国のタクシーは人によってはかなり飛ばしますね…でも日本に比べてずいぶん運賃が安く使いやすいですね。というか飛ばすタクシーに乗って30分くらいの道のりなのに17,000ウォンって少し心配するレベルなんですが…。

 それはさておき会場に到着。7時に物販の整理券配布場所を発表するとのことで、徐々に人が集まり始めていました。海外公演で日本より人の数は少ないながら、気合の入った韓国のファンが多くいる…のは当然なんですが、1日目のコラボカフェでも思ったのですが日本人多くないですか?いや海外公演観に行くって結構物好きだと思っていたのですが…。確かに韓国なら行きやすいですし(それこそロサンゼルスに行った人も見たわけで)、ツアーの設定もあるなど日本から行く手段も確保できるわけですが、まあすごい話です。コンテンツの大きさとファンの熱意を感じますね。
 7時になると突然その場のほぼ全員が会場の下に向かって走り始め、出遅れたかと思って一応ついていったら結局全員走ってもとに戻り…という謎の大移動が起きたのですが、体力のない私は2回目で面倒になって一度Twitterを確認すると、2回目に行った場所も結局違い、正しい場所に落ち着いて待つことに…結局その後整列され、私は図らずも96番とかなり前の番号を引きました。私も最初はTwitterの発表をきちんと見ていなかったのですが、やはりこういう時に必要なのは冷静さですわ…誰だ間違えた位置に走りだした奴は。デパートのバーゲンで開店ダッシュしてトイレに行くとみんなついてくる、というネタを思い出しましたね。整理番号を手に入れればあとは物販の開始前まで暇なので、一度会場を離れることにしました。

 会場最寄りの高麗大駅から6号線に少し乗り、花郎台(ファランデ)駅に着きました。自身が鉄道好きで元々気になっており、友人も路面電車が特に好きということで、路面電車が保存されている鉄道公園に行くのが目的。かつて花郎台駅には城北(ソンブッ)駅(現・光云大(クァンウンデ)駅)を起点とした京春(キョンチュン)線という路線が通っていましたが、電鉄化(電化+複線化)工事に伴い起点が南側にある忘憂(マンウ)駅に変更となり、花郎台駅も経由しなくなったため廃止されたという経緯があります。その廃線跡には緑道として整備され、花郎台駅跡は鉄道公園として整備されています。地図で探して見ると廃線跡が分かりやすいかもしれません。
 この公園では水原駅〜仁川駅間を結んでいたナローゲージの水仁(スイン)線で使われていた蒸気機関車や、プラハ市電で使われていたタトラカー、そして大阪市電から広島市電に移籍し、その後ここへ譲渡された車両が屋外に展示されています。日本で活躍していた車両を韓国で見るとは、本当に不思議な気分ですね…。譲渡自体はここ2,3年ほどの話であり、方向幕や車両に貼り付けられたステッカーも当時のまま残っていて、つい最近まで現役だったのだなと感じられます。雨風に晒される環境ではあるため多少傷んではいましたが、動かなくても車両に新しい環境が与えられるというのは良いものですね。

 空いた時間にソウル第3のターミナル駅である清涼里(チョンニャンニ)駅で少しだけ撮影をし、その後会場付近へ戻ってからお昼ごはん。高麗大駅の近くにあるコルンヘッサルというお店でいただいたのですが、ここがなかなかの人気店。日本でもこれは同じ話ですが、大学の近くとなると安く学生の胃袋を満たしてくれる飲食店が増えるわけですが、ここはなんといっても驚異的な安さ。トッポッキは2,500ウォン、スンデは3,500ウォン、キムパプにいたっては1,500ウォン。これで2人前としても十分な量でした。味ももちろんおいしいですしね。ちなみにスンデというのは、豚の腸にもち米や野菜そして豚の血を詰めて蒸したものです。字面だけ見ると日本人にはなじみがないこともありゲテモノ感がしますが、韓国では非常にポピュラーな料理でして、味も食べやすいものですよ。塩とかつけて食べるとおいしいです。

 その後目当ての物販を済ませ、自分用としても会場限定ピンズのみ購入。ソウル公演に参加した証として欲しかったので。そこから駅付近でバスを撮影し、あとはカフェで休憩です。このバスは何と思われる方はこちらをご覧ください。端的に言えば韓国のファンの有志で準備したラッピングバスです。ラブライブ!に限らず韓国では地下鉄の駅に有志で広告を出すなど、日本とはかなり違ったファンの文化があるのは知っていたのですが、まさかここまでとは…。先ほどのリンクには日本語で有志メンバーからのメッセージが書かれていますが、韓国のファンが何を考えているのかも述べられているので、この記事を読んだ後に読んでみるといいかもしれません。ちなみにこのバス、私は乗ってはいないのですが、高麗大駅と会場を循環して輸送していたようです。会場は直線距離だと駅から近いのですが、大学のキャンパス自体が山の上にあり坂は結構キツイので、助かった人もいることでしょう。
 さて、その後は公演に参加してきたのですが、感想は3日目(公演2日目)のところでまとめて書くこととしましょう。というわけで突然すっ飛ばし公演後の話になります。

 ぼちぼち雨も降り出しており、またイベント後の地下鉄は混雑が予想されるため(さらに言えば最寄りの6号線は8両編成1時間8本のみと本数があまり多くない)、現地で合流した別の友人(チケットの確保を手伝っていただいた超恩人)含め打ち上げ会場までタクシーで移動します。東大門にあるキムサムボという店でサムギョプサルとプデチゲをいただきました。プデチゲとは部隊チゲと書くものですが、肉類やインスタントラーメンなど雑多なものが入っており、食料が豊富ではなかった頃に韓国軍の部隊で生まれたものだと言われています。1人1本ずつサイダーやビールも頂いたのですが、それでも1人12,000ウォン、本当にお財布に優しい…。ちなみにブレード振って疲れた腕でプデチゲをとったら手にかかってヤケドしたなんて間抜けな人はいません。ところでなぜpostのカンマ入れる位置間違えた?
 そんな感じで2日目もおしまい。この日も宿についた時刻は遅く、そしてまた翌日も物販のために出動することとなります。

3日目(4月21日)

 この日も朝ごはんは同じ店で。朝早く新しい店の開拓もさすがに面倒ですし、近くて手軽な食べ物がいいということで。でも考えるのが面倒とはいえさすがに違うもの食べません?しかも肉まん個数減ってるし。まあ2日目に朝には少し多いなと思ったからなんですけれども。キムパプの方は具の種類がいくつかあるので、この日はツナが入ったものにしました。ツナって割とどこの国でもポピュラーなんですかね。
 その後同じくタクシーで会場へ向かい、同じく整理券を入手。昨日の今日だからかさすがに皆さん冷静で、この日は何度も走り回ることはありませんでしたね。

 この日の物販までの暇つぶしは、ソウル第2のターミナル駅である龍山(ヨンサン)駅で1号線の撮影。1号線はKORAIL(韓国鉄道公社)京釜線・京仁線〜ソウル交通公社1号線〜KORAIL京元線の運行系統の名称で、両社の車両が走っており比較的撮りがいのある路線です。龍山駅の少し先の九老(クロ)駅で仁川方面と水原方面に分岐するため、この付近は5分間隔の運行となっており退屈しないというのもメリットですね。

 物販を済ませた後のお昼ごはんは、高麗大駅近くにある羅州(ナジュ)コムタンで。コムタンとは牛肉を長時間煮込んで作ったスープで、骨は入れないため透明なスープになるのが特徴です。牛のいい味が出ていて、これもまた塩を入れるとごはんによく合うんですよ…韓国は日本と同じくコメが主食の国ですから、ごはんに合う料理が多いのは嬉しいところです。ニューヨークで白米シックに陥った小泉花陽さんも安心ですね!

 えー、長らくお待たせいたしました。ようやく本題であるアジアツアーソウル公演の感想です。旅の部分で書きたいこと多い人なので。さて、映画の感想の場合は何度も見たのでかなりみっちり書いたのですが、公演の場合はそうも行きませんから、どうしても感想とかを表現するのが得意ではないので、ある程度の感想にしかならないと思いますが、公演の流れに沿って書いていきたいと思います。

<1.青空Jumping Heart>
 TVアニメ1期のテーマ曲でもある「Main theme of LoveLive! Sunshine!!」が流れて開演。上海・台北・千葉と進んで最終がソウル公演だったわけですが、あえて前情報をほとんど入れないようにして臨んでいたため、TVアニメ1期の流れに完全に沿わせたフィルムコンサートという形式で進んでいくことに驚きましたね。
 最初の曲は「青空Jumping Heart」。私はTVアニメ1期(の正確には第4話くらい)からかなりのめり込んでいった人なのですが、第1話でこのオープニングの衝撃だけは今でも忘れられません。どことなく海を連想させるような爽やかな曲調が大好きですね。
<2.決めたよHand in Hand>
 1曲目が終わり暗転、第1話の映像が流れ始めます。映画ばかりみていたものですから、かなり懐かしいなーと思いながら見ていたのですが、映画の気づきから得た視点をもって見るのも良いですね。映画では曜に目がいってしまったのですが(詳細は後編の感想)、それだけに曜が最初のスクールアイドル部加入者として名前を入れるシーンが泣ける泣ける…。
 梨子をスクールアイドルに誘ったところで2曲目の「決めたよHand in Hand」が始まります。1stライブは2日目のライブビューイングしか見ていない自分はTVアニメ1期の曲を目にする機会は少なく、この曲を現地で見るのは4thライブに続いて2回目。制服の衣装いいなあと思いますし、最後のサビ前の伊波さんのソロが個人的にすごく好きなんですよね。
<3.ダイスキだったらダイジョウブ!>
 ここでは第2,3話の映像。ニネンブゥリデスカを久しぶりに聞いたわけですが、まあ後述しますが後で生のを聞けたわけですね…。
 ファーストライブの再開シーンから曲が始まります。この曲も「決めたよHand in Hand」同様2回目で、初期の方の曲が聞けるのはとてもとてもありがたいですね。
<4.夢で夜空を照らしたい>
 第4,5,6話の映像がスタート。第4話のルビィと花丸の話は最初に見た時も思わず泣いてしまい、そこからのめり込んでいった思い出深い話。ダイジェストながらいつ見てもいい話だなあと…。
 この曲は3年生だけいないので、学年曲と違い披露する機会がなかなかなく、現地で目にするのは初めてでした。TVアニメのスカイランタンの演出が結構好きで、バックのモニターにそんな映像が出ていて良いなあと。会場全体がスカイランタンのようなオレンジ色に染まるのを、スタンド席から素敵だと思いながら見ていました。
<5.未熟DREAMER>
 第7,8,9話の映像が流れます。初期のSaint Snowを見ると、TVアニメ2期に映画と、こんなに成長したのだなとしみじみと感じますね。第9話はボロボロになってましたね、いつもどおりです。
 ストーリー上では初めて9人で歌ったこの曲は比較的目にする機会も多く、私の場合では2ndライブ埼玉公演と4thライブに続いて5回目。3年生単推しとか言っている人ですから、この曲が入っているのは本当に嬉しいことでして。まあ崩れてるんですけれど。黒澤ダイヤ役の小宮有紗さんが出演を見合わせていましたが、赤色に染まった会場や小宮さんのパートを歌うファンの姿など、特に印象的なステージでした。
<6.Landing Action Yeah!!>
<7.届かない星だとしても>

 さてここでアニメ映像…かと思いきや次の曲がそのままスタート。欲を言えば第9話どおりに「未熟DREAMER」の後のダイヤが砂浜にAqoursと書くところまで入れてほしかった…そこが「ラブライブ!サンシャイン!!」で一番好きなシーンなだけではなくて、余韻に浸りたかったというとこですが。
  どちらもTVアニメに直接関わる曲ではありませんが、これも第1期の頃の曲というところでしょうか。ストーリーで9人が揃ったところですから、ここで一息楽しい曲を入れるというのも良いですね。
<8.想いよひとつになれ>
 第10,11話の映像が流れ、続いてはこの曲。4thライブで9人で歌うという形で披露したものですが、アジアツアーでも逢田さんが合流するところは少し変えていましたが同様の形でした。9人が完全に揃った状態ではないのですが、小宮さんがステージにいない状態でも曲の通り、そこには9人全員の想いがあるのだと感じられました。
<9.ハミングフレンド>
 第10,11話のストーリーからのこの曲はなかなかやりおるなという選曲。この曲も現地では初見でした。ライブ的にも結構盛り上がる曲ですから、ここで初めて見られたのは嬉しいですね。
<10.MIRAI TICKET>
 ここからTVアニメの映像はラストへ向かって進んでいきます。地区大会のステージで伝えたことをすべてアニメで流し、そこから曲がスタートという1stライブの時とは少し違った形でしたが、その流れがすべて生かされていてありがたいですね。
<11.君のこころは輝いてるかい?>
 これでフィルムコンサートおしまい…かと思いきやこれがありましたね。ラストの「君のこころは輝いてるかい?」のセリフからこの曲がスタート。今までのナンバリングライブでも必ず披露している曲ですが、始まりの曲ながら何度見ても良いわけですよ。
<12.ユメ語るよりユメ歌おう>
 フィルムコンサート最後の曲はエンディング曲。以前ユニット対抗全国ツアー沼津公演でGuilty Kissが披露した際に、出演を見合わせていた鈴木愛奈さんの分として2人が紫色のポンポンを持っていたことを書きましたが、今回は鈴木さんと諏訪さんの2人が赤色のポンポンを持っていました。
 この曲が終わりAqoursは一旦退場。アンコールが始まります。
<En1-1.HAPPY PARTY TRAIN>
<En1-2.恋になりたいAQUARIUM>

 アンコールムービーは1stライブのものと同じ(ライブTシャツだけ変えていました)でしたが、最後の千歌のセリフだけ各会場ごとに現地の言葉を使って分けていたみたいです。2日間のなかで唯一アンコール1曲目だけ曲を変えていたのですが、今までのライブではメインに置いていた楽曲だけあって、アンコールに持ってくるのかと少々驚きましたね。
<En2.Step! ZERO to ONE>
 続いてはTVアニメ1期のテーマでもあるこの曲。アンコールとしてやるあたりが1stライブを少し思い出しますね。ここまでの流れとしてはかなり1stライブに近づけたものなのかなという具合です。
 この曲が終わった後に、今まで入らなかったMCが入ります。進行役を務めるのは韓国のイメージガールである黒澤ルビィ役の降幡愛さん。コール&レスポンス以降は通訳を挟んで行ったり、キャストも少し韓国語で挨拶したみたりするなど、初めて見る海外公演は新鮮なものでした。
<En3.No.10>
<En4.Thank you, FRIENDS!!>

 アンコール最後のみ、ここまでと異なり第1期の頃の曲ではなく、4thライブのテーマ曲であり、感謝を伝えるこの2曲で締めくくり。韓国のファンの大歓声に包まれながらアジアツアーの千秋楽であるソウル公演は幕を下ろしました。
<全体的な感想として>
 ライブを楽しむのに精一杯な部分もあり、あまり個々の曲については詳しく書けませんでしたが、全体的なものとしていくつか。
 まず、このライブの趣旨ですが、選曲からしてもかなり分かりやすいものだったかなと思います。ファンミーティングで海外を訪れることはありましたが、ライブという形ではロサンゼルス以外ではなかなか公演は実現していませんでした。今回のアジアツアーも物販にブロマイドが含まれており、ファンミーティング的な要素が強いのかなーと予想していたのですが、蓋を開けると海外でもファンが特に多いアジア圏でのライブを実現させたものでもあると思いました。1stライブはもちろん日本の一度きりでしたから、海外からはライブビューイングでしか見ることはできません(もちろん海外の熱心なファンのうち日本まで見に来た方もいるはずですが)。そんな中で1stライブを踏襲する形でアジアツアーを開催し、海外のライトなファンや連れられて初めて来た人も見に来られる環境だからこそ、ストーリーに沿わせたフィルムコンサートだったのではないかと考えています。そこにアンコール最後の2曲として、海外からも支えてくれるファンへの感謝を込めたものを付け加えたもの、といったところかなと個人的には解釈しています。セットリストについてもほとんど変えていないのも、日本でのツアーとは異なり、それぞれの国のファンに向けたものだからですよね。
 先述したように私も1stライブは映画館でしか見ていないため、偶然にも海外のファンと似たような状況で参加することとなりましたし(もちろんその後のライブについては現地で見ているんですけれども)、参加した意義は大きかったかなと思います。
 そして、これはソウル公演で特にという話ではありますが、公演に向けたファンの姿勢について。上海と台北はライブビューイングでも見ていないため詳しいことは分からないのですが、ソウル公演ではブレードを使った企画の呼びかけがされていました。私もパンフレットは受け取ったのですが、相当数のファンに認知されていたようで、「MIRAI TICKET」「君のこころは輝いてるかい?」「HAPPY PARTY TRAIN」「恋になりたいAQUARIUM」「No.10」でそれぞれ企画通りになっていたのかなと思います。
 さて、この企画について、まあ皆さん色々思うところを発言していたのは見ていますので、自分なりの考えみたいなものを敢えてここで。個人的には、確かにこういう企画は新規参入の障壁になるよなとも思うのですが、これが韓国のファンの迎え方であるのだから、ビジターである日本人の自分があまりどうこう言うことではないよなーと思っております。上でチラッとラッピングバスについて書いた際、その説明用のリンクも貼り付けておきましたが、そこには韓国のファンがどういう気持ちで臨んでいたかということが書いてありました。韓国での公演というと日本で応援している私たちからすれば想像もつかないほど貴重な機会なわけですから、ファン文化以上に参加することに対する意識も違うものでしょう(海外だから熱心に臨んでいる、という意味ではありません)。私たち日本のファンがそこについてツッコミを入れるのも真似をするのも野暮ではないかなと。日本には日本の、韓国には韓国の迎え方があって良いわけですし、それはまたこんな違う文化を持っているファンからも愛されるコンテンツであることの証拠だとも思うのです。
 ここまで色々書きましたが、私個人としてはもちろん、本当に参加してよかったと心から思った公演でした。1stライブを少し違った形で体験したということもそうですし、韓国でAqoursの公演を見るという夢が叶ったというのもありますから。でも5thライブの感想はもう少し記憶が新鮮なうちに書きましょうね。

 さて、2日間の公演を終え、また打ち上げです。この日も混雑を避けて高麗大駅付近は避け、会場から20分ほど歩いたところにある4号線の誠信女大入口(ソンシンヨデイック)駅にあるセマウル食堂にて。この店は韓国ではポピュラーな焼肉チェーンでして、新大久保にも実は支店があります。サムギョプサルと名物熱炭(ヨルタン)プルコギで肉祭りです。割と満足な量を食べたのですが、それでもこの日は1人16,000ウォンでしたね。日本でもこれくらいで焼き肉楽しみたいなあ(遠い目)。
 こうして目的であったソウル公演も終え、最終日を迎えます。

4日目(4月22日)

 ここまで睡眠時間が足りなかった分ようやくまともに寝られたこの日。とは言っても朝やや早めに起き、ホテルのチェックアウトを済ませてから朝ごはんへ向かいます。

 この日の朝ごはんはさすがにお店を変え、少し歩いたところにあるトンテジチゲチッでキムチチゲをいただきました。こちらも24時間営業のお店で、隣は朝からサムギョプサル食べてましたね…夜通し遊んでた人かもしれませんが。てっきり1人分熱いスープの器で来るかなと思っていましたが、まさかの朝から鍋スタイル。前菜はたくさんついてくるし、チゲ食べてたらシメのラーメンもサービスしてくれたし、それで1人8,000ウォンってやっぱりすげえなこの国。この旅行記通してですが、肉料理と辛いものが大丈夫であれば韓国の食って割と天国みたいな環境だと思うんですよ…。

 飛行機は午後の便だったため、ひとまずは鉄道撮影で時間つぶし。京釜線の永登浦(ヨンドゥンポ)駅で撮影をしていたのですが、この日はダメでしたね…。詳細は後日韓国の鉄道に関する投稿で書こうと思うのですが、韓国では鉄道の撮影が禁止と書かれていなくても、時々止められてしまう場合があるんですよね。そのあたりの基準は未だによく分からないのですが、言われた以上はおとなしく撤退する、くらいの気持ちでやっています。鉄道の撮影自体は禁止ではないはずなんですけどね…。
 その後は以前から気になっていた、同駅構内にあるCafe StoryWayでひと休み。KORAILにおけるキオスクみたいな存在としてStoryWayというコンビニがあるのですが、その名を冠したカフェです。同じくKORAIL関係のため、列車の乗車券を持っていると割引などのサービスがありましたね。こういうところが気になるのが私の趣味でしてね。

 韓国最後の食事は、ソウル駅向かいのビルの地下にある、新村ソルロンタンにて。韓国料理で個人的にすごく好きなソルロンタンは、牛肉を長く煮込んだスープなのですが、コムタンと違い牛骨も入れるため白く濁っているのが特徴。味は少しばかりまろやかさがあり、これも塩とキムチで調整していただくのが本当においしいんですよ。たくさん煮込んだものを温めて出すという、日本で言えば牛丼に近いような料理でして、頼むとすぐ出てくるファストフード的な存在です。

 ソウル駅直結のロッテマートでお土産を購入し、ついに空港へ向かうときが来ました。空港鉄道には一般列車と追加料金のかかる直通列車の2種類がいまして、後者はクロスシートのうえにソウル駅〜仁川国際空港をノンストップで結びます。帰りはそちらに課金し、車内では韓国の超ポピュラーな飲料であるバナナ味牛乳をいただきました。大学在学中に韓国にいた際にはほぼ毎日飲んでいたほどの大好物なのですが、歳を重ねて乳糖不耐症になるという悲劇が起きまして、イベント中に腹痛とかさすがに困るのでと今回は飲んでいませんでした。しかしもう帰国するのだからいいだろうということで、Twitterで鈴木さんが飲んでいた写真も上がっていたので飲むことに。おいしい…甘いバナナの味がたまらん…そしてこの後お腹がゴロゴロしました。

 空港でモバイルWi-Fiを返却し、バタバタと出国手続きを済ませ、ついに帰国の時。韓国にはもう結構行き慣れた感はあるのですが、来るたび楽しい思い出がたくさんですね。国家間の関係とか難しいことは色々あるんですけれども、それでも観光で来る分には問題に遭ったことはないですし、手軽な海外旅行を検討している方はぜひ一度行ってみることをオススメします。これは自分がいつも言っていることなのですが、韓国なら4泊5日で10万円もあれば結構遊べます。もちろん言語の壁が…という心配もあると思います。私は韓国語が少しできる身ゆえに楽しめている部分も多いのですが、まあそれを言えば海外なんてどこも同じですから。もちろん韓国語を学んでから行けば、より深く楽しめますが。あと、韓国というとK-POPや美容といったものが多いから無縁…という人もいるかもしれませんが、私はその方面に全く興味のないオタクですが楽しめてます。食や鉄道もそうですし、歴史や文化的なもの、あるいはエネルギッシュな市場なんかも韓国の大きな楽しみです。食についていえば、東京なら新大久保、大阪なら鶴橋といった街でも本格的な韓国料理が楽しめますから、興味はあるけど海外まで行くのは不安…という方にはそちらがオススメです。

 羽田へ着くLCCは到着が0時くらいのしかなく身動きがとれないので、帰りは成田空港へ。でも交通費考えると羽田へ普通のキャリアで行っても良かったのでは…とは後で思った話。京成スカイライナー、上野まで約40分とものすごく速いのですが、ちょっと高いのが難点ですね。

 そもそも沼津に帰るなら上野より日暮里で乗り換えたほうが良くないか、と思った方。正解です。でも今回は晩ごはんを食べたくて調べた店が御徒町にあったので上野にしました。帰ってきて1食目はとんかつです。実は韓国でもトンカッスという読みになりますがとんかつは割とポピュラーな食べ物です。とはいっても日本で食べられるし…と思って韓国では食べなかったので、戻ってきてすぐ食べるという。韓国の料理もおいしいけど、やはり日本の料理もおいしい。なぜなら私はなんでもおいしいというタイプですから(ここのとんかつはきちんとおいしかったです!)。

 翌日は仕事が控えてましたので、北海道の時同様今回も新幹線で帰宅。速く帰りたいときはやっぱり便利。こうして念願叶って韓国でAqoursを応援した日々が終わりました。

 というわけで10連休より先に4連休で韓国に行ってきた話でした。なんでそんな話を10連休終わってから投稿してるんですかね。はよ書け。韓国の鉄道についてもそう遠くないうちに投稿する予定ですので、一部のオタク向け投稿になりますが、興味のある方はまたTwitterから投稿postを確認しておいてください。5thライブは1週間以内に書くことを目標に頑張れ私。それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?