見出し画像

3Million Poker Clubコンテンツ:Case Study「Case3解説」

画像1

   こんにちはこんばんは!
 チーム3億円のKuZです!

 1/12の火曜日、CaseStudyのCase3の問題を
 Twitterの公式アカウントにも公開したのですが
 サロン会員の方のみだけではなく、
 非会員の方からも多くの解答をいただきました!

 沢山の方に楽しんでいただけたようで
 僕たちとしてもとても嬉しかったです!!

 本来、公式アカウントのツイートでは
 会員様への告知と非会員の方に向けて
  
 どのようなコンテンツをサロン内でしているかを
 伝えるためのものだったので
 解説等はサロン内のみで行う
 予定だったのですが、

 これだけ多くの方に解答していただいて
 ここから先はサロン内で・・・

 というのも個人的にすっきりしないので(笑)
 
 「今回のCase3の問題に限り」
 僕らの解説をこちらに
 書かせていただこうと思います!


 この記事を読んでいただいて、
 どのようなコンテンツを
 オンラインサロン内で作っているか

 見るための「サンプル」のような物と
 思っていただけると幸いです! 

 それではここから問題文と解説を
 書いていきます!

 ####################

 Case 3問題

画像2

<シチュエーション>

◆Preflop
Effective stack 100bb 

BU(hero) 5♠5♥
raise 2.5bb
SB 3bet 11bb
BU call

◆Flop Pot(23bb)
K♥2♥8♠
SB bet 7.5bb
BU call

◆Turn Pot (38.0bb)
K♥2♥8♠K♣
SB check
BU check

◆River Pot(38.0bb)
K♥2♥8♠K♣7♦
SB bet 19bb
BU allin 81.5bb

<問題> 
リバーでのBUのアクションは
適当かどうか理由をつけて解答せよ。

またその他にレイズオールインをする
ブラフハンドを2個答えよ。

<解答> 

画像3

◆レイズオールインが適当かどうか

5♥5♠は低頻度(5~6%)程度の
レイズオールインであれば適当
※中頻度以上で使う事はない。

◆その他のブラフハンド
 以下のタイプのハンドが存在する

・ハイカード系:AQ(A♥以外),QJs
⇨Kxのキッカーをブロックしているタイプのハンド
   

・ヒット系:87s,86s(コールor低~中頻度レイズ)76s(コールor低頻度レイズ)
⇨フルハウスをブロックしているタイプのハンド
※8Xの方が圧倒的に価値が高い  

・ポケット系:33~66のポケットペア

<解説>

画像4

注、
厳密にはバリューハンド又はレンジやブラフハンド
という括りは正確では無いのですが、
こちらの方が分かりやすく解説をしやすいため
便宜上、バリュー・ブラフのレンジという括りを
使わせていただいてます。 

☆重要なポイントは大きく分けて2つ
①SBのブラフターゲットをブロックしていないか?
②SBのトップレンジをブロック出来ているか?
   
①今回のブラフターゲットのメイン:JJ~99,8X
⇨ブラフするハンドが相手の
 ブラフターゲットを強くブロックしていると
 当然価値が薄い、
 レイズしても降りないハンドトップレンジと
 エクイティの低いブラフレンジだけが
 残ってしまうため。
  
②トップレンジのブロッカーの効果
 解析結果ではAK,AQ,88,77は
 かなり高い頻度(AKsで6割ほどKQsで4割)でSBの
 ターンチェックのレンジに含まれている
 
 これはチェックのレンジに
 KXや88等のレンジを含めなかった場合
 チェックレンジが弱くなり過ぎてしまう事から
 ターンで高頻度BMCBを打たれると
 簡単にエクスプロイット
 されてしまうため          
⇨そのため相手のレンジに多く含まれてる 
 Kxや88,77のフルハウスを
 ブロックしていることに
 ブロッカーとしての価値がある

☆A♥が使われない理由
①「SBのA♥持ちのAKはターンかなりベット寄り」
・BUのバックドアのあるA♥を
 ブロックしているため

・リバーで♥が落ちた場合も
 フラッシュのブロッカーを持っているので
 バリューベットが打ちやすくキャッチもたやすいため

 これらの要因からターンの時点でSBのA♥Kxは
 ベットしているためリバーのブラフレイズの際 
 A♥はブロッカーとして機能しにくい

②「SBのリバーのブラフレンジが増えるため」
 A♥は基本SBはブラフに使わないため
 BUでA♥を持っているとブラフに使われるような
 A♣♠♦が多くSBサイドに存在している事から
 コール寄りになる

・現実でのアジャスト
 A♥がブロッカーブラフに使われない理由は
 上記の①②が理由になっている
(それ以外にもあるかもしれませんが)
 
 そのため「リバーのブラフの際やターンの
 ベットの際にスートまで考えていない」
 このような相手に対してはA♥を用いてよい
 ※そのようなプレイヤーの方が
  圧倒的に多数派だと思います‼

☆ポケットペアがブラフレンジに含まれている理由の1つ

・相手のブラフレンジも抑えていない代わりに
 ブロッカーも持っていないような
 ハンド(マイナス点がない)
 推奨されている理由はブラフに使う
 ハンドを分散させるため
 ※これら以外にも理由はあると思います

 基本的にブラフハンドは
 1つに固まり過ぎるのはあまり良くなく、
 ブラフレイズがマイナスなハンドでなければ
 低頻度ならブラフレイズを
 行う場合がある。      
 
 例えば、特定のスポットで
 自分が「JX」でしかブラフをしない場合
 
 相手は「JXを持っている時はブラフの頻度が
 圧倒的に低くなるからフォールド」
 
 このような形で簡単に
 エクスプロイットされてしまうためです。

 勿論、現実では簡単に
 相手のブラフ傾向を見極める事は
 出来ないのでナーバスになる必要はありませんが
 上記の理由からブラフに使うハンドを
 分散させるようなプレーは有益です。


☆実戦での注意点
「自分が,SB,BUの時ともに
 ターンのチェックレンジにKX,88等の
 強ハンドを一定頻度残しておく必要がある」

・残しておかなかった場合

SB⇨チェックレンジが
  弱くなり過ぎてしまう事から
  ターンで高頻度BMCBを打たれると
  簡単にエクスプロイットされてしまうため  

BU⇨レンジがかなりキャップされてしまうため
   リバーでSBにオーバーベット等の
   エクスプロイットをされてしまう

特にSBは
・OOPである事
・チェックしてから2ストリート(ターンとリバー)
この2点からしっかりと強いレンジを
チェックに残しておく必要があります。

勿論、相手のプレイヤー次第
(例えばコーリングステーション等)で
チェックしない場合もあると思うのですが

チェックにKXを全く入れていない方は
結構多いのではないかと思います!

気にしてチェックし過ぎるのも
良くないのでこれがポーカーの難しいところですが
理屈の部分を理解して、
適切にバランスを考えてみてください!

######################

画像5

ここまでが解説になります!
、、、、、、文章に起こすのは
めちゃくちゃ疲れますね(笑)

最後に、Twitter等で質問を多く頂きましたので、
その質問に対しての私の考えを
お話しして終わろうと思います!

「ベットサイズとかにレーキによって正解って変わりますか?」

「このような問題ってお互いの
 レンジやベットサイズ、GTOツールの設定に
 よって正解が変わると思うのですが
 こういう問題ってどういう使い方をすればよいの
 ですか??」

 皆様のご質問の中でも
 多かったのが上記の2つです。
 
 僕の考えとしては、
 当然、厳密に計算すれば毎回変わるため
 完全に解答する事は不可能と言えると思います。

画像6

 とはいえこれは当然で、
 現実には相手のプレイヤーが
 少しイライラしていて
 UTGから38sをRFIしていたり
 AAしかRFI していないような
 場合もあると思いますし、
 
 上手いプレイヤーでも毎回完璧な
 プレイをしている訳では無いので、
 
 計算条件により正解は
 ある程度ばらつきが生まれます。

 そのため、問題に正解したか
 どうかはそこまで重要では無く
 正解のハンドを答える事が
 この問題のメインの目的ではありませ 
 ん。   
 

 GTOツールを使ってこのような
 問題を解きフィードバックをする目的は
 
 何が起因してバリューや
 ブラフのレンジを選んでいるのか

 
 明らかに適さないハンドは
 どのような要素があるハンドなのか?

 
 このような部分を多くのスポットで学ぶことで 
 仮に自分の分からない・学習したことない
 スポットに遭遇した場合でも
 
 その場で判断して、
 期待値の高い判断を取りやすくなるためです。

画像7

 そのため問題の正解を当てることに
 大きな意味があるのではなく
 
 自分の解答を出すまでの思考過程を書き出し
 ロジックが通っているか、
 前提知識が正しいかを再確認できる事に

 個人的には意味があると思っています。
 
 このようなところを意識して
 問題を解いていただけると
 より3MPCのコンテンツを
 楽しんでいただけるのではないかと思います。

 これからもできるだけ分かりやすい
 解説を心がけていこうと思っていますので、
 もし今回の解説でサロン内の
 コンテンツが気になった方は
 下記の画像にリンクをつけておりますので
 是非、クリックしてオンラインサロンの
 内容を覗いていってください!

 それでは、お疲れ様です~‼‼

画像8

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?