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顔面神経麻痺5 -反応ゼロ-

待合室では泣いて、落ち着いて、希望をもって、諦めて、泣いて…を繰り返していました。

やっと名前が呼ばれ、診察室に入り
先生から検査結果を聞きました。
「さっきの検査は
これからどのくらいの期間で
麻痺が治っていくかがわかる検査でね。
数値がこのくらいだと、1ヶ月
このくらいだと3ヶ月
このくらいだと半年。
あなたの数値は0だったから、
治るとしたら1年。
若しくはこのまま治らない可能性もあります。
人によって治り方が違うから、なんとも言えないんだけどね…
この若さでここまで神経の反応がないのは珍しいね……
数値0の人には手術の話もしてるんだけど、、、、」

このあたりから記憶がありません。

「1年かけても治らないかもしれない」

という言葉だけは
はっきりと覚えています。

ショックで縮こまっている私を見かねて
翌週にもう一度同じ検査をしてみよう、と医師から提案されました。
翌週数値が良くなっていれば、今後治る可能性があるとのこと。

また、翌週までに手術するかしないかの決断をしないといけないと言われました。
顔面神経麻痺の治療は発症から日数が経ってしまうと効果が薄れていくそうです。
手術に関してはできれば1ヶ月以内には行いたい、とのことでした。
お薬を飲んでいた期間を入れると、すでに発症から2週間は経過していたため
残り2週間で、顔が動かなくなった現実を受け入れ、手術のことを考える必要がありました。

翌週の検査までに
手術について調べたり
セカンドオピニオンを受けたりしました。
(書類を用意したり、病院にアポをとったりと、かなり忙しかった!)

結果的に私は手術を受けないという選択をします。

次回は他の治療法についての話です。