マーケメモ#02 SALUS

今までなんとなく見ていた(ただ視界に入っていただけ)ものが、考えるきっかけを与えてくれる楽しいものに大変身!
マーケティングトレースすげえ。。。(マーケとは一切かかわりのない仕事だけど)

というわけで、東横線の電車ドアに貼ってあるSALUSという謎のステッカーについて調べてみた。

中心となるメッセージコンセプトは何か?

SALUSは東急株式会社が運営するオンラインサイトだ。
「東急沿線がもっと楽しくなる」がメッセージコンセプトで、"SALUS"はラテン語で「あいさつ」の意味を持っている。

ステッカーはラック内の雑誌を見てもらうきっかけの挨拶「SALUS!」であり、挨拶のあとに「東急沿線がもっと楽しくなる」情報を提供するという東急グループの一種のコミュニケーション手段である。

メッセージを届けたいターゲットは誰か?

落ち着いたおしゃれや健康を意識し始めた東急沿線に住む30代以上の女性をターゲット。
根拠はSALUSの雑誌が以下の内容で構成されている点にある。

①健康食材のオンライン販売
②健康を意識したレシピ
③東急沿線のおしゃれなカフェやレストランなどの特集

背後にあるマーケティングミックスは何か?

製品(Product):東急沿線をもっと楽しくするための情報雑誌
価格(Price):無料
プロモーション(Promotion):電車内のステッカー、駅構内にあるフリーマガジン
流通(Place):オンラインショッピングサイト

広告はどれだけの費用対効果がありそうか?

※東急が運営母体のため広告費はかかっていないような気もするが、広告費かかっている前提で考える
※計算してたらフェルミ推定的なことをやり始めて時間がすごい掛かりそうだったので、だいぶざっくり出した

車内広告費: 1ヶ月 2,000,000円(広告費1,760,000円+作業費240,000円)
掲載路線: 東横線、目黒線、田園都市線、大井町線
- 田園都市 1,280,225人
- 東横線 1,239,968人
- 目黒 388,982人
- 大井町 511,214人
-- 合計 3,420,389人 / 日
-- 合計 102,611,670人 / 月
客単価: 3,000円(サイト内の商品単価が結構高い。ざっくり平均の購入額を算出)

1ヶ月あたり、だいたい一億人が東急線にのってる(ほんとかなあ)
1ヶ月で広告費を上回るには、一日あたり23人がSALUSで3000円以上の買い物する必要がある。
一億人全員がSALUS見てたら簡単に元取れそうな気もするが、世の中そんなに甘くない。
SALUSは大体ドアステッカーに貼ってある。
そもそもドアステッカー見る人ってだいぶ限られると思うので、実際にはもっともっと少なそう。

では、どれくらいがSALUS見てるのか?
一番乗客数が多い田園都市線で考える。

一日あたりの電車の本数: 500本
1列車(10両編成で計算)あたりの輸送人数: 2,500人(ぎゅうぎゅう!)

ここからさらにドア付近の人数となると、1車両にドアが4つ付いてて、一つのドアに5人くらいとして、20人は確実にSALUS見ると無理やり推測。
一日500本なので、田園都市線だけで10,000人はSALUS見てくれるのでは!

そこから雑誌を見る人を考えると、なんとなく1%いたら良いほうなのではないか。(そもそも自分は10年東急線つかってて今回はじめてSALUSを意識した)
さらに購入となると更に1%いるかどうかなので、費用対効果は期待できなそうという結論。

#マーケティングトレース #SALUS