ルールはシンプル、でもいざ始まると!? 誰でもすぐに遊べるパーティゲーム!【子供と楽しむボードゲーム! ストループカード編】
※注1 【子供と楽しむボードゲーム!】企画をご覧になられたことのある方は、『はじめに』は読み飛ばしてください。
※注2 すでに遊んだことがあり、ルールをご存知の方は、目次から「子供との楽しい遊び方」まで飛んでいただければ、子供向けの簡単オリジナルルールや、子供たちとより楽しめるオリジナル追加ルールを読んでいただくことができます。
はじめに
【子供と楽しむボードゲーム!】企画では、『子供といかにボードゲームを楽しむか』に重点をおいて、記事を書かせて頂いております。
ひとくちにボードゲームといってもその難易度は幅広く、対象年齢が高めに作られた物では、大人同士で遊ぶ際には高度な心理戦を楽しめます。しかし子供たちにとっては、その醍醐味のルールを難しさとしてしか感じられず、うまく遊べなかったり、楽しめなかったりする場合があります。そういった場合に、
『どう簡単にしたり、どうルールを甘くすれば楽しんでもらえるようになるか』
といった視点でも、我が家での子供達の反応などから得られた経験や情報をお伝えできればと思いますので、お子様やご家族で遊ぶゲームを探す際に、子供達の性格なども踏まえた上で、ご参考にしていただければ幸いです。
また、ルール説明を行っておりますが、あくまでもルールブックを読んで、私が理解した範囲で我が家で遊んでいるルールを説明しています。公式審判員などでは無いため、ルール間違いや、判定間違いなどが書かれている可能性もあるので、遊ぶ際はルールブックも熟読されることをオススメします。お手数でなければ、間違いが見つかった際は教えて頂けると幸いです^_^
遊ぶゲーム
ストループカード 約1000円
遊ぶメンバー
年齢 性別
33 ♂ 夫
33 ♀ 妻
7 ♂ 長男
5 ♂ 次男
ルール説明と楽しみ方
基本のゲーム性は、カルタに近いと思っていただくとわかりやすいと思います。
盤面に広げられたカードの中から、お題として出されたものを見つけ、他の人よりも早く取る、といったゲームです。
違いとしては、カルタだと読み手が必要ですが、このゲームでは、山札から引かれたカードがお題となるため、全員が同時に遊ぶことができます。
①お題になるカード(ミッションカード)を山札として中央に置き、取札(シンボルカード)を表にして、机にバラバラに広げます。
②じゃんけんなどで順番を決めます。
準備はこれで完了です。
手札が無いので、子供たちに曲げられる心配が少なくていいですね(笑)
注意点としては、取り札の初期配置を、ちゃんとバラバラにしておくほうが、探す際に楽しく遊べるかと思います。子供たちに任せると、「星は全部僕のところだ!」みたいに、偏りが出てしまう場合があるので、しっかりランダムに配置しましょう。
③1番の人から、「ストループ!」のかけ声と共に、山札のミッションカードをみんなに見えるように表にします。書かれてあるお題に従ってシンボルカードを探し、早く取れたプレイヤーの勝ちです。勝ったプレイヤーは、そのカードを獲得できます。
④それぞれ順番に③を繰り返し、お題の山札が無くなったときに、もっとも獲得したカードの多いプレイヤーが勝利となります。
カードをめくる③の手順の際に、子供たちには自分だけが見ないように言っておくといいと思います。素早く上手にめくれない子であれば、かけ声だけを担当して、親御さんがめくってあげることで、公平性も保たれるかと思います。
ここまで読んで頂ければわかる通り、基本ルールはカルタなんですよね。
ただしストループカードは、お手つきが頻発するところに面白さがあります。
なんとこのカード、お題があえてややこしくデザインされているんですね。それはこのゲームの名前の由来でもあるストループ効果を用いたデザインになっています。
見ていただければわかる通り、お題(ミッションカード)に書かれている文字と、その文字の色が違うものがあるんです!
「ストループ!」と言って山札がめくられた場合、この文字に惑わされず、文字の色にしたがって、記号を探さなければいけないわけです。
追加ルール
さらに、慣れてきた際の追加ルールとして、『「逆ストループ!」と宣言してめくる』という手段が増えます。
「逆ストループ」と宣言された場合は、今度は文字の色ではなく、書かれている言葉にしたがって、カードを探さなければいけません。
これの面白いところは、「対応するシンボルカードがすでに場から無くなっている!」という事件が起きるところです。その場合は、ミッションカードをタッチし、そのカードを獲得することができます。
どうですか?
ややこしくなってきましたよね?(笑)
これが結構もどかしくて、だからこそお手つきが発生し、パーティゲームとして楽しいポイントになっていると思います!
子供との楽しい遊び方
さて、いざ実践してみると、うちの子たちは「ストループ」と「逆ストループ」には、結構早い段階で慣れることができました。
そして、慣れてしまうと、家族だけでやるには少し刺激が足りないようでしたので、我が家では
まず遊び方を変えてみました。
それは、「ミッションカード」と「シンボルカード」の役割を交換する遊び方です。シンボルカードの方を山札にして、ミッションカードを取札にします。
そして、「ストループ」と言われれば、開かれたシンボルカードに対応するミッションカードを取る、といった感じですね。
やってみるとさらに頭はこんがらがり、お手つき連発で中々楽しめました。
そして、それも一通り楽しんだあとは、ミッションカードとシンボルカードの役割を元に戻し、こんな3つの追加ルールを採用しました。
①、「ストループ」の代わりに「そのまんま」と言ってもいい。「そのまんま」と宣言された場合は、ミッションカードに書かれた文字や文字色は無視。シンボルの色と形のみを確認し、それと同じものを探す。無い場合はミッションカードをタッチ。
②、「逆」の代わりに「直」と言ってもいい。「直」と言った場合は、その後に続く「ストループ」や「そのまんま」には、何の変化も起きない。
③、「逆」と「直」は、混ぜて5つまで使っていい。ただし、「そのまんま」は「逆」や「直」がいくつついても、その効果を受けない。
と、この3つのルールを追加しました。
要するに、さらにややこしくしたかったのです(笑)。
この変更がハマったようで、子供達は
「直逆直ストループ」
「逆逆直逆直ストループ」
「直直直直逆そのまんま」
らなど、たくさんの面白組み合わせを生み出し、答えに混乱しながらも、長い時間をきゃっきゃと遊ぶことができました。
このルール自体は少し複雑ですが、子供たちの『創造性』を刺激することができたので、個人的にはとても気に入っています。
もちろんルールを守って遊ぶことは重要ですが、好きなように変更するのもまた一興だと思いますので、自宅のお子さんのレベルに合わせて、ぜひ面白ルールを考えてみてください。
総括
ルール自体はとてもシンプルで、ようは相手より早く取るだけのゲームながら、ストループ効果を使うことで、単純なカルタから少し複雑なカルタになっているところが面白いゲームでした。
シンプルがゆえに飽きやすいな、と感じられる方もいたかもしれませんが、ゲーム本来のルールがシンプルなおかげで自分でルールを魔改造できるのが、とても魅力的なゲームだと思います。
我が家では「難易度」と「ちょっぴり心理戦」を追加してみましたが、ゲームギミックが崩れないのはシンプルがゆえだと思いました。
デジタルなゲームは計算や判定の処理をコンピューターが行ってしまうので、オリジナルルールを追加して遊ぶのは難しいのですが、シンプルなアナログゲームだからこそ、追加ルールに対して懐が深いということを、改めて感じたゲームでした。
5歳次男の「直直直直直そのまんま」にはたいそう笑わせてもらいました(笑)。
ぜひ遊んでみてください!
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