MIU404
ああ、終わってしまった。
最終回を見終わった後、満足感と共にそんな喪失感を感じてしまった。
最近、毎週金曜日が来るのが楽しみだった。
ドラマ『MIU404』のおかげである。
最後までどうなるか分からない話の展開。
魅力的なキャラクターと見事にはまったキャスト。
テレビに釘付けになりながら見ていた。
私がこのドラマの好きだったところは犯人をただの悪者にしていないところだった。
警察を舞台にしたドラマでは警察側が絶対的正義であることが多い。
しかし、『MIU404』では犯人が罪を犯す背景がしっかりと描かれていた。
犯人の言動に嫌悪感ではなく、感動を覚える場面が何度もあった。
また日本語の使い方に驚いたドラマでもあった。
『日本へ来るな』
『お前にできることは何もなかった。何もだ』
悲しい意味として使われることが多いこの言葉をこんなにも優しい意味で使うことが出来るのかと驚いた。
言葉は使い方次第なのだと思い知った。
野木さんの書く言葉が私はたまらなく好きだ。
終わってしまったことは悲しいが、このようなドラマに出会えたことを幸福に思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?