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ばあちゃんとじいちゃんに送るマフィン


週2回、間借りでマフィン屋をしています

店を始めたころから、
富山で一人暮らしをするばあちゃんに
マフィン(冷凍便)を送るのが毎月のお決まりに

長野に引っ越す12歳までは、
一緒に暮らしていたばあちゃんです

ばあちゃんが私の送るマフィンを
近所のお友達に配ってくれている話は
よく聞いていた

さらに、毎月じいちゃんの命日にお供えしてくれていることを最近知った

マフィンを冷凍庫から出して
朝お供えすると、
お坊さんのお経が終わる頃に
ちょうど自然解凍されていて、
それをばあちゃんがティータイムに食べていると!笑

そのことを上機嫌で話すばあちゃん
聞きながら涙流れる、電話でよかった

「かほ(私)のマフィンならじいちゃんも嬉しいから、今月も間に合ってよかった」



じいちゃんは私が小学2年生のとき天国へ
60年の人生だった

それから20年経っているけど
今もばあちゃんの話には、じいちゃんが当たり前に登場する

私もふとしたときに、じいちゃんの楽しいエピソードを思い出す

手品が上手で、近所の子どもたちに太鼓を教えて、キーボードでビートをかけて踊って、
絵が好きで、工作が好きで、
運転すると「右に曲がります50円ください」と毎回言う
私のことをカポチーノと呼ぶ

仕事は続かなかったみたいだけど
本当に楽しいじいちゃんだった


ひとりでやっていると何かと心細くなることも多いけど
ばあちゃんとじいちゃんが楽しみにしてくれることが心強い

いつか3人で一緒にお茶するときまで、
楽しく続けていきます

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